ムーミンパパの気まぐれ日記

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アルパイ・オザラン

2005-07-02 | soccer
6月30日正午、浦和レッズから一つのニュースがプレスにリリースされた。

浦和レッズでは2004年7月より1年間在籍のDFアルパイ選手(32歳)との契約を解除致しますので、お知らせ致します。

そのニュースを見て一瞬自分の目を疑った。そんな、まさか・・・。

2002ワールドカップ日韓大会ではイルハンばかりが注目されていたトルコ代表の中にあって、強さと高さを備えたディフェンダーとしてトルコを過去最高の3位にまで押し上げた原動力の一人であった。その後、あのベッカムを侮辱したとしてプレミアリーグを追われるようにしてKリーグ仁川に移籍。そして2004年シーズン途中に怪我で離脱したニキフォルフに代わって浦和レッズにやってきた。プレミアでのお行儀の悪さから移籍当初こそ心配するファンも多かったが、ファンを大切にする姿勢やプロ意識に徹した真面目な練習態度、そして何よりも熱いハートを見せてくれるプレイがサポーターを魅了してくれた。サポーター達はいつしかアルパイのことをアニキと呼ぶようになった。私自身ももちろん彼のことが大好きだし、いくつかの言葉が強く心に残っている。

 トルコ出身の僕にとって赤いユニフォームは特別なものなんだ。これまでクラブチームでは赤いユニフォームを着たことがなかったけれど、初めて浦和で着ることができるのでとても喜んでいるんだ。(インタビュー記事)
 
 みんな心配しないでくれ。今日は絶対に勝って優勝する。アルパイの約束だ。(チャンピオンシップ第2戦試合開始前コメント)


 どちらもうろ覚えではあるが、本当にサポーターを大事に、そして浦和レッズを大事にしてくれていることが伝わってくるコメントだった。

 セカンドステージ優勝を決めた日は、二人の子供を連れて場内を一周し、本当にうれしそうな笑顔を見せてくれた。

 ホーム最終戦後の挨拶では、一人でサポーターのところに駆けていき、ゴールラインにフラッグを突き立てて、みんなに感謝の念を示してくれた。

 今シーズンは判定にも泣かされて、既に3回もの出場停止を受けてしまい、ずいぶんと悩んでいたようである。こちらがレッズサポーターであることを割り引いてもかなり不可解な判定も多かったから、このままJリーグに留まることは苦しかったのだろう。チームとアルパイ双方にとって苦渋の決断をしたと思う。ニュースを読みながら、アルパイにはこのことで日本のサッカーや浦和レッズを嫌いになってもらいたくない。僕らがどんなにあなたのことを愛していたのかを分かってもらいたいとひたすら願わずにはいられなかった。

 そんなことを考えていた翌日。レッズオフィシャルサイトにアルパイのコメントが載った。

 今まで応援してくれて、本当にありがとう。
 サポーターからの声援は、とても力になっていたし、いつも身近な存在だと感じていた。
 いつも全力であなたたちの期待に応えられるようプレーしていた。
 浦和レッズでの思い出は、全ていいものだし、日本のサッカーも好きだった。
 また浦和に戻ってきたい。
 ALL THE BEST FUTURE FOR URAWA REDS!


PCの画面を見ながら泣いた。
アルパイ選手、本当にありがとう。絶対にいつか戻ってきてくれ。男の約束だぜ。 
 We are REDS!

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