ムーミンパパの気まぐれ日記

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文明の利器

2006-04-01 | column
 昔はなにかあれば、直接会って話をするか手紙を運んでもらうしかなかったわけだが、それが電報になり、電話が発明され、今やこうやってネットやら何かを使って瞬時に情報をやりとりすることができるようになっている。こうしたコミュニケーションツールの進化スピードは物凄いもので、私なんか比較的マシな方だとは思っていても、本当に時代の流れに追いついているのかどうかは疑問である。ほんの20年ほど前に初めて職場にファクシミリが入った頃、上司に送信を頼まれた私が操作を終え別の仕事をしているところにその上司がやってきて、私にこんな質問をした。
「さっき頼んだファックスって、明日中くらいには向こうに届くのかなあ。」
笑うに笑えず随分と苦労した記憶がある。日本で初めての鉄道が開通した時、新橋駅で乗客が履物を脱いで車両に乗り、横浜で降りる時に私の下駄がないと大騒ぎする人が絶えなかったという逸話を思い出したものである。
 そんなことを言っている私なのだが、我が家の電話にはファックスが付いていなかった。もともと自営業でもなければ自宅にファックスを置く必要性は薄いし、最近では必要ならメールで送付してもらえばいいと思っていたので、特に電話を買い換える気にならなかったのである。ところが、それなりの役職につくようになると自宅にいる私に対してファックスを送るので明日までに見ておいてほしいとか、休日出勤中の部下から資料を送付したいというケースが多くなってきた。じゃあ、メールで送ってくれと言うのだが、メールアドレスを口頭で伝えるのは意外に間違いが多く行き違いが起きやすい。それに画像などは相手が電子データに変換できないことも多く、ファックスでないと送れない言われることもある。そんなことが相次いだので、ついにあきらめて家電量販店へ行って見るだけ見てみることにした。あれこれ種類があるので、とりあえず店員に聞いてみると、2万円くらいの機器で十分な機能を有しているようである。そのうえ、「ちょうど今週末はファックスDayで店頭価格から更に2000円値引きしますし、ポイントも3%上乗せされるんですよ。」などと言うものだからついついそのまま買って帰ってきてしまった。本当にだまされやすい性格である。
 まあ、必要のない物を買わされたわけでもないし、ローンを組まなければいけないほどの高価な買い物でもないから問題はないのだが、それでもこういう機器は買ってしまうと不思議なほどに用がなくなるのが法則である。果たして最初のファックス受信は一体何日、いや何ヶ月あとのことになるのか、ちょっとした楽しみではある。自分から送信する用事はまずなさそうだからね。

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