やや矢野屋の棚上げ棚卸し

アニメの感想と二次創作小説・イラスト掲載のブログ
「宇宙戦艦ヤマト」がメイン 他に「マイマイ新子と千年の魔法」など

「マイマイ新子探検隊2」参加レポ・午前の部

2009年12月17日 22時16分00秒 | マイマイ新子と千年の魔法
12月13日に防府市で行われた「マイマイ新子探検隊2」に参加してきました。
片渕監督のレポートはこちらにありますし、こちらには監督が撮影された写真も掲載されてます(金田伊功さんが少年時代に通った模型屋さんも!)。
他の参加者の皆さんも、色々とweb上にアップなさっていますね。
私も、なるだけ他の方と被らないようにしながら、自分の視点で「面白い!」と感じたところを掲載してみようかと思います。



防府商店街を抜け、天満宮への参道にかかっている欄干橋のたもと。
水面を覗き込んだら「赤いの」が目の端に。
色づいた落ち葉がひとつ、まるで金魚のようにひらひらと流れに踊っていました。




新子ちゃん達が通った松崎小学校の脇を流れる用水路。
水辺に降りていく階段が映画にしっかり登場していることに気付いたのは、探検隊の後に鑑賞した時でした。
監督のお話伺ってなかったら気付かないまんまだったかも。




川底は砂地で、水がとてもきれいでした。
この用水路は佐波川から水を引いているとか。
年輩の方が、「昔はここを泳いで帰りよった。もう少し上流の深いところやけど」と仰っていました。




佐波神社に向かう途中の畑にあった、すばらしい立て札。
「畑の様子も趣があっていいよねーー」と、清少納言なら書きそうな気がする(笑)




佐波神社の近くにあった艪繋松。
作中でお祖父ちゃんが「船繋ぎの松」と言ってました。
コンクリの水路が、「桑畑のせせらぎ」の名残でしょうか。
この流れを堰き止めた池にひづるちゃんが流れてきたんですね。




艪繋松の解説文。
なかなかにゆかしい風習があったのですね。
「きびり付けて」「ここいらへん」と、方言がいい雰囲気を醸し出しています。




佐波神社から国衙跡に行く途中、猿田彦大神の祠付近から見たゴルフ場。
光子ちゃんが迷い込んだのはこのホールだそうです。




国衙跡は広い芝生の史跡公園になっていました。
ここで登場シーンの画像を並べて、防府市文化財郷土資料館・吉瀬勝康館長のお話を伺いました。
右側の碑には「國廳」(国庁の旧字体)と書かれています。
江戸末期の安政年間(1854~1859年)に建てられたものだとか。
侍の時代となり、各地の国庁には幕府から武士が派遣されていたのですが、周防の国にだけは東大寺から役人が派遣されていたそうです。
「映画の中に登場する国衙は、平安時代にはこうだったのでは?というイメージで、崩れかけた塀と門だけが麦畑の中に姿を現します」とは、監督のお話。




碑の両脇にある砲弾が気になって、近寄って確認したら、「日露戦役記念」と書かれていました。
こちらは片渕監督のツイート。
小太郎祖父ちゃんは日清か日露戦争か、中国大陸での戦争に出征していたそうです。




映画にも出てきた十字路付近で。
左側の大きな屋根のお寺、わかりますか?
(写真ではちょっと切れてしまいました。残念)




十字路の昔の写真。
特徴ある木の姿がそのまんま映画に描かれています。
上の写真と見比べると面白いですよね。




映画には「竹本商店」として登場した有井商店。前の道は国道2号線なので交通量が多い多い。何度もシャッターを押しましたが、車の切れ目をうまく捉えることが出来ませんでした(汗)バイクに隠れちゃいましたが、お地蔵さんもちゃんとありましたよ。




新子ちゃんと貴伊子ちゃんがその脇を駆けていった水門。
有井商店の看板が向こうに見えていますね。
もう少し南に行くと、国司の館の発掘現場です。




国司の館跡。この田んぼの辺りが北の端でした。2007年、片渕監督がロケハンに訪れた時、ちょうどここで発掘調査が行われていて、その情景を映画の場面に再現したそうです。つまり、あの場面だけ平成19年が昭和30年代にタイムトリップしているんですね。




千年前に国司の館があった田んぼに、ポツンと置き忘れられたサッカーボール。
2、3日前に、おそらく小学生くらいの男の子がここで遊んだであろう痕跡です。
この田んぼの東の端に接している道路が、千年前のメインストリート、朱雀大路です。




お昼ご飯をいただいた国衙会館の裏手に現在発掘中の現場がありまして、吉瀬館長のご案内で見学することが出来ました。
堆積した地層を土の色が変わるところまで掘り下げて、柱や溝を埋め戻した様子を記録していくそうです。
埋め戻したところは土が酸化して黒くなっているのだそう。
平安時代の建築物は木の柱をそのまま土に埋めて建てたので、円い柱の跡がきれいに残っています。
奈良時代の国庁は瓦葺きで、柱の下に礎石を敷いていたのですが、庭石などに利用するために持って行かれてしまい、礎石は残っていないとのこと。


……というところで、午前の部はお終い。
午後の部については、また後日アップいたします。




「マイマイ新子と千年の魔法」に関するTweet

2009年12月11日 14時55分00秒 | マイマイ新子と千年の魔法
【署名お願いします!】

ライターの廣田恵介さんが、「マイマイ新子と千年の魔法」上映存続を求める署名を集めていらっしゃいます。
どうか、この活動の趣旨をご理解いただき、一人でも多くの方が参加してくださるよう、お願い申し上げます。



オンライン署名サイト・署名TV

《呼びかけ文》(上記サイトより引用)

2009年11月21日より公開中の『マイマイ新子と千年の魔法』。
各地で上映回数が減り、ついに東京でも年内で上映が終わってしまいそうです。

「まだ見てない方」や「もっと見たい」方のために、「続映希望!」の嘆願書を
提出したいと思います。
たとえ単館公開でも、レイトショーでも、見たいとは思いませんか?

「DVDまで待つ」などと言わず、映画館で見たい方、このアニメに興味のある方、ご協力を!




さて、本日のネタはTwitterにて垂れ流しております感想の数々です。
いずれはちゃんとした文章にまとめようと思うのですが、なかなかその時間がとれません。
明日はヤマト復活篇の公開日ですし、そちらにも気持ちが行っちゃいそうなので、備忘録としてここにメモしておきます。
若干ネタバレというか、未見の人の興を削ぐかもしれないところがありますので、「続きを読む」以降に表示されるようにしておきます。
(この機能初めて使ったよw)

それでは……




2009年12月07日(月)

「マイマイ新子」を好きになった理由がもう一つわかった。アニメで初めて「本当のお祖父さん」を観たからだ。「優しく受け入れてくれるお爺ちゃん」でも、「偏屈な老人」でもない、孫を持った本物のお祖父さん。


posted at 01:17:20


実は宮崎アニメに出てくるお婆さんが苦手だ。うちの姉妹はいつも「あんなによそんちの子供に優しいお祖母さんなんていないよね」といっている。子供もね、よそんちのお祖母さんにあんなベタベタ懐いたりしない。


posted at 01:22:13


うちの祖母ちゃんはいつも「血はいやらしいねえ」と言っていた。この「いやらしい」というのは「エッチ、スケベ」ってことではなく、「どうにも抗いがたい業のようなもの」ということだ。血がつながっているからこそ可愛い、もうそれは理屈じゃない。


posted at 01:25:53


子供もまた、血がつながっているからこそ無防備に自分をさらけ出し、当然のものとして愛を貪る。貪るだけでなく、自分からもまた限りない愛を注ぐ。子供の注ぐ愛とは「全幅の信頼を寄せる」ということだ。新子にとって、お祖父ちゃんはほとんど「生き神様」に等しかったのではないだろうか。


posted at 01:32:22


そんなことを考えてしまうのは、私自身がものすごいお祖父ちゃん・お祖母ちゃんっ子だったからなんですが(汗)でも、この感じをきちんと描いているアニメってなかなか出会えなかったんですよ。偏見かもしれないけど、なんかこう「アニメはヒューマニスティクであらねば」みたいなモノがあるような。


posted at 01:43:14


善き老人は博愛主義者、身内を愛することは頑迷なる身贔屓、そんな圧力をそこはかとなく感じていたんです。私と祖父母の間にあった愛情は何か劣ったものなんだろうかと考えてしまうことも。アニメというより、西洋の児童文学全般に存在していた空気だったかなー。


posted at 01:52:05


でも、新子ちゃんのお祖父ちゃんは、私が大好きだった祖父と同じ存在でした。手のかかる下の子にどうしても目が行きがちな親の代わりに、上の子を注視し、声を掛け、大切にしてくれた祖父。子供からしたら、それこそが「公平な愛情」なんですよね(汗笑)


posted at 01:56:59


だから、二回目の鑑賞ではお祖父ちゃんの「わしらも、そろそろ行こうかの」(うろ覚え・汗)という言葉に涙ぐんでしまいました。このセリフをファーストシーンに持ってきたというのは、本当に凄いです。お祖父ちゃんっ子のハート鷲掴み(笑)


posted at 02:02:25


うわ、また二時過ぎになってしまった(汗)連日こんなでは、「マイマイ新子」が好きすぎるのもちょっと困る(汗笑)


posted at 02:05:26


でも、女性の視点から見た時に、少女と異性との「恋愛感情が完全に無である親愛の情」をこんなに多種多様に描いた作品って、他に知らないんですよ。私の映画の見方が甘いのかな?


posted at 02:12:59


冒頭5分観てきました。自分のブログに貼ってるんだから観てから書けと(汗)「わしらも、行こうかの。ぼちぼち。」でした。


posted at 02:38:05


@katabuchi_sunao そうだったんですか…実は、私も自分の祖父を思いだしてしまったんですよ。近所の人が喧嘩しているところに割って入るように歩いてくる姿が祖父そっくりでした。うちの祖父は髭生やしてはいませんでしたが(汗)何だろう、着物の感じとか、歩き方とかかなあ。


posted at 15:52:31


@katabuchi_sunao それと、お風呂に入ってる場面で「うちのじいちゃんそっくり!」と(汗笑)肉付きや仕草があの時代・あの年代の男性そのものでした。他のキャラもなんですが、「ここに描かれているのは作り事ではない、この人達はスクリーンの上に本当に生きているんだ」と(続く)


posted at 16:00:22


@katabuchi_sunao 感じられるほど、何一つ疎かにしないリアリティがありました。監督がインタビューでおっしゃっていた「考証」の成果かもしれませんが…観客が「これは真実なんだ」と感じるには、スタッフの方々はどれほどの労力を払われていることだろうかと。


posted at 16:05:02


素晴らしい御祖父様ですね…新子ちゃんの「面白いことはみんなお祖父ちゃんが教えてくれる」を思い出します。RT @katabuchi_sunao 映画館を経営し、幼い自分に漫画映画を見せてくれ、ヤクザ映画の台頭を嫌って廃業し、その年のクリスマスに亡くなった祖父です。


posted at 16:07:07


@katabuchi_sunao そうなんですか、今、作中の別のキャラをちょっと連想してしまいました(汗)人間の両面性といえば、新子ちゃんがそれにぶつかりながらもあくまで抗おうとする一生懸命さが大好きです。一回目の鑑賞で涙腺決壊したのはその場面でした。


posted at 16:19:10


@katabuchi_sunao 子供に居直るのでも、子供を捨てるのでもなく、ただひたすら自分の子供性を大事にするというか…上手く言えないんですけど。自分の周囲を見ていても、現代の子供達から一番失われつつあるところじゃないかと思うので、尚更胸に響きました。


posted at 16:22:51




2009年12月09日(水)

マイマイ新子観終わりました。終わった直後にもう一回観たくなるってどうなの。


posted at 13:22:36


@katabuchi_sunao 三回目です。でもまだまだ観たい気持ちが湧いてきてます(汗笑)


posted at 15:24:38


@hisaneko818 余韻、来ますよねーー!何度観ても、新しいものを発見できます。それって、画面だけじゃなくて自分の心の中にある物だったりもするから面白いです。


posted at 15:30:41




2009年12月10日(木)

署名運動が記事になってるんですね。「マイマイ新子」知らない人に紹介する時に便利だ!ありがたやありがたや。http://bit.ly/6ZHC4h


posted at 18:08:47


@hisaneko818 今日で三回目でした。一日一回上映じゃなかったらもっと観てきたのに!(涙)


posted at 18:10:04


で、タツヨシ君に惹かれる要因のかなりの部分が、「ドカベン」の不知火守と共通していることを確認してきました(汗笑)「学帽から覗く眼」に萌えセンサーがバンバン反応して止まず。


posted at 18:15:06


タツヨシ君、ホントいいですよね。あと、ラストシーンのお祖父ちゃんの格好良さパネェ。それと今回清原元輔様の素敵さにもノックアウトされました。小学校五年生とオーバー60sに萌え狂うってどうよ自分(汗)ミーハーでゴメンナサイ……


posted at 18:22:36




2009年12月11日(木)

今から暴言を吐きますよ(今更)


posted at 03:25:44


クソ生意気な子供だった私は、「ハイジ」を観て「何だよこの純真無垢なウソくさい子供はw」と思っていました。長じてバカ生意気なアニヲタになった私は、「トトロ」を観て「おいおい自分の理想を田舎に押しつけんなよwてかバアちゃんが自分の孫より余所の子可愛がるわけないだろw」と思いました。


posted at 03:29:55


まあ、人間というものは、身も蓋もない本音を脇に置いて「虚構としての物語を受け入れる」ということも出来ますから、ブツクサ言いながらも「ハイジ」や「トトロ」を楽しんでいたことは否定しません。ただし、「お話ってヤツは色々割り引いて観ないとダメだよね」という傲慢なフィルター付きですが。


posted at 03:39:12


読んだ方はさぞ呆れられたことと思いますが、ことほど左様に、私はドス黒いものを胸に抱えつつ「純真で汚れのない心」とは無縁の子供時代を送った不幸な人間であります。その私が、「マイマイ新子」に心を洗われ、観るたびに滂沱の涙を流してしまうのは何故なのか。


posted at 03:51:21


……とか書くと、「マイマイ新子」が「心のクロい人間御用達」みたいだな(汗)ゴメンナサイ(大汗)


posted at 03:52:13


いや、でも大事なことだと思うのよ。誰の心にもクロい部分はあって、それでも人を思いやったり道を踏み外さなかったりして生きているのよ。純真無垢な人だけが素晴らしい人生を歩むような世の中じゃ大変だよ(だから実は海外の名作児童文学が苦手なんですわ)


posted at 03:57:28


で、「マイマイ新子」です。私が一気に新子ちゃんに共感したのは、ものすごくナチュラルに「キューピーさんの手ぇもいだ」からです。この場面の光子ちゃんがまたスゴイ。声優の松元環希ちゃんは天才じゃないかと思う。子供嫌いの人だったら一発でうんざりするような、完璧な演技だった。


posted at 04:04:31


とにかく、冒頭の「光子ちゃんの可愛く無さぐあい」は素晴らしい。「なんで新子ちゃんはキューピーさんの手をもいだか」についていっさい説明が無く、新子ちゃん自身悪びれるでも反省するのでもなく極めて自然に振る舞ってるのがまた素晴らしい。


posted at 04:09:55


八歳の子供にとっての「三つ違いの下の子」って、ホントにあんな感じなんだよなあ。遊び相手にはならないし、当たり前の顔してワガママ言うし、うざったいし、自分のこと可愛いって思ってるっぽいのがたまらなくカワイクナイし。あーーメンドクサイ!


posted at 04:13:44


でも、「悪を為す」というつもりも全然無くて、だけど「悪ぶってるけどホントはイイ子」みたいな姑息な言い訳も用意していない新子ちゃんは、なんてナチュラルな女の子なんだろうか。心の分身が「緑の小次郎」という男なのも、ものすごく自然。このあたりは高樹のぶ子さんの体験なのでしょうね。


posted at 04:20:48


その「可愛くない三つ下の妹」との関係が変化していく演出が素晴らしい(こればっかり。語彙乏しくてゴメンナサイ)新子ちゃんにとって可愛さのカケラもなかった光子ちゃんが、胸が痛くなるほど可愛く愛おしくなる。二人でお布団に潜るところで私は泣いた。ボロボロと。他の所も泣いてばっかりですが。


posted at 04:25:56


新子ちゃんにとっての光子ちゃんと同じように、貴伊子ちゃんから見たシゲル君も、関わり方が変わっていくにつれて見え方までどんどん変化していく。その変わり具合が弛まず淀まず、水が流れるが如くに自然なのも凄かった。本当に、ここまで神経を配ることが出来るのかと驚くぐらい。


posted at 04:32:21


アニメが実写に勝るのは、まさにこういうところだと思う。完璧に自然に、「架空の本物」を作り上げることが出来るのだ。実写だと、どんなに巧みな俳優が演じたとしても、どうしても俳優本人の人格を犠牲にしないといけない。


posted at 04:37:47


大人ならまだしも、子供が「完全に自分自身を押し殺している姿」を見るのは痛々しい。その子の演技が上手ければ上手いほど、かえっていたたまれなくなる。だが、アニメなら絵として「誰をも犠牲にしない、その子自身」を描き出すことが出来るのだ。


posted at 04:40:24


一瞬たりとも「ハンコ絵」じゃないんですよね。笑い方も全部違うんですよ。それでいて、時間軸の上を一定方向に向かって変化していくベクトルがきちんと保たれている。映画の中に、「本物の一つの現実」が出現している。凄すぎる。


posted at 04:50:03


「映画の中の現実」が隙無く構成されているからこそ、「映画の中の虚構」にも説得力が生まれる。新子ちゃんや貴伊子ちゃんの現実に嘘がないからこそ、観客は彼女たちの体験から千年前の情景を演繹して思い描くことが出来るのだ。


posted at 05:00:31


うーーん、しかし、情緒のない感想だなあ(汗)他の方達みたいに上手く書けないのが悔しいorz


posted at 05:04:25


でも、これはこれで、私にとっては一つの到達点になってると思います。


posted at 05:05:30








「マイマイ新子と千年の魔法」署名開始!

2009年12月07日 18時51分00秒 | マイマイ新子と千年の魔法
廣田恵介さんが立ち上げられた、「マイマイ新子と千年の魔法」上映存続を求める署名サイトが稼働し始めました。
どうか、この活動の趣旨をご理解いただき、一人でも多くの方が参加してくださるよう、お願い申し上げます。



オンライン署名サイト・署名TV

《呼びかけ文》(上記サイトより引用)

2009年11月21日より公開中の『マイマイ新子と千年の魔法』。
各地で上映回数が減り、ついに東京でも年内で上映が終わってしまいそうです。

「まだ見てない方」や「もっと見たい」方のために、「続映希望!」の嘆願書を
提出したいと思います。
たとえ単館公開でも、レイトショーでも、見たいとは思いませんか?

「DVDまで待つ」などと言わず、映画館で見たい方、このアニメに興味のある方、ご協力を!



二度の鑑賞を終え、ようやく腰を据えてアニメージュオリジナルの記事を読みました。
前のエントリーで言及した、廣田さんの手によるものです。
監督のインタビューにある「ハイライトの活用」を頭に置いて掲載された画像を見ると、その効果のほどが非常に良くわかります。
また、レイアウトの細やかさにはとにかく圧倒されました。
インタビューの部分も含めて、6ページという限られたスペースにこれだけの情報量を収め、読者がより深く物語世界と関わる手掛かりを与えてくれた手腕には感動を覚えます。
この記事自体が一つの美しい作品といってもいいような出来栄えではないかと。
同じ本に掲載された多くの作品の中で、「マイマイ新子」が私の印象に強く残った理由は、この「ページの美しさ」にもあると思うのです。
ああ、アニメージュオリジナル買っておいて良かった!

今年急逝なさった金田伊功さんが巻頭で特集されている、このアニメージュオリジナルvol.5は、まだ店頭に置いてある書店もあるようです。
見かけられたら是非購入なさることをお勧めします。
ヤマトの音楽の記事も、宮川泰さんや羽田健太郎さんのエピソードや「復活篇」での劇伴選択意図など、読み応えのある内容になっています。





「マイマイ新子と千年の魔法」続映嘆願署名

2009年12月06日 14時27分00秒 | マイマイ新子と千年の魔法
アニメージュ等で記事を書いていらっしゃるフリーライター・廣田恵介さんが、「マイマイ新子と千年の魔法」の上映存続を求める署名活動を始められます。
明日12月7日の月曜日から署名可能になるとのことです。

『マイマイ新子と千年の魔法』続映にご協力を!


こんなこと、始めてやるんですが、『マイマイ新子と千年の魔法』の上映を継続するため、署名を集めることにしました。
まだ、署名サイトが機能しておらず、月曜(7日)に署名可能になる予定ですが、とりあえず、URLをブックマークしておいていただければ、幸いです。
http://www.shomei.tv/project-1385.html
(まだ署名可能な状態ではありません)

片渕須直監督から「あと2週間で終了」と知らされて、署名活動をすることにしました。「これから上映予定の地方もある」と当ブログで書いたばかりですが、東京での興行成績は地方にも波及します。ソフト化のとき、潤沢な予算がかけらない場合があります。「DVDをレンタルして見るから、いいや」という方、レンタル店に入荷しない可能性だってありますよ。
興行成績が悪くて、何かが好転することは、ひとつもありません。

Twitterを見ると分かりますが、「見たいけれど、見られない」人が、かなりいらっしゃいます。ほぼ全国で、一日1~2回上映に規模縮小してしまいました。個人ブログでも「今年、一番」という高評価が多く聞かれる中、観客の声を無視するがごとく、何とも見づらい興行になっています。挙句の果てに、もうすぐ上映が終わってしまう……。こんな状況、間違っています。
いい加減、「お客さん」として待っている状況から抜け出して、愛する映画のために、立ち上がるべき時ではないでしょうか。
『マイマイ新子と千年の魔法』を、「見たいときに、見たい人が見られる興行スタイル」にして欲しい。製作委員会に提言したいと思います。その裏づけとして、皆さんの声を貸していただきたいのです。
どうか、上記URLを出来るだけ多くの方に広めてください。私も頑張ります。



私もページ右側にブログパーツを貼らせていただきました。
今はまだリンクも張られていませんが、明日には稼働すると思います。
ここをご覧いただいている貴方にも、ご協力をお願いできないでしょうか。
そして、是非「マイマイ新子」を劇場でご覧下さい。
この映画はやはり映画館の暗闇で観てこそ十全に堪能できる作品だと思うのです。
DVD発売を待つなんて、もったいないです!
(いや、私たぶん買いますけどね、DVD。その前にあと一回観るな、おそらく今度は前の方の席で、スクリーン見上げる感じで)

ところで。
さっき気付いたんですけど、私、この署名を始められた廣田恵介さんにご恩をこうむっているんですよ。
実は、「マイマイ新子」という映画があると初めて知ったのは、「ヤマト復活篇」の音楽に関する記事目当てで買った「アニメージュオリジナル」を読んだ時だったんです。
この雑誌に、片渕監督と主演の福田麻由子さんのインタビュー、映画の画面やイメージボード・原画などが掲載されていたのですが、その記事のライターが廣田さんでした。
頬杖をついた新子ちゃんの画像に惹かれ、「あ、この映画観てみたいな……」と記憶の端に留めたのが、今考えると全ての始まりだったんですね。
廣田さん、素晴らしい映画との出会いの機会を作ってくださってありがとうございます!

それにしても、「インタビューの内容は後でゆっくり読もう」と小見出しだけさらっと読んでページを閉じた自分、グッジョブ(汗笑)


YouTubeの動画、再度貼ります。ブログ背景が黒でよかった!(笑)





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「マイマイ新子と千年の魔法」まとめレビューその1

2009年12月06日 03時56分00秒 | マイマイ新子と千年の魔法
エントリーが多ければ、少しでも多くの人の目に触れるのではないかと思い、今日も「マイマイ新子」で更新です。
ネタ自体は使い回しでごめんなさい。
今まで書いた文章を少しまとめて、相互リンクさせていただいてる「M19981-KOBE」様の「Cinema Deck」に投稿いたしましたので、その記録をこちらにも残しておこうかと。
以下、その文章です。




練り込まれ緻密に構成された物語空間と画面の中を、伸びやかな手足の子供達が駆けていく。
喜びも悲しみも人の世の不条理さえも、彼らはそれぞれに受け止めてまっすぐに歩いていく。
彼らの声の中に、いつしか観客は劇中のふたつの時間と自分自身の現在・過去、幾層もの時空間を行き来する。

KOBEクルーの皆さんは、作中で描かれる昭和30年代から約15~20年ほど経過した頃に子供時代を過ごされた方が多いのではないだろうか。
ラジオよりもテレビの方が身近な娯楽となり、冷蔵庫は既に電化製品。
友達の家に遊びに行くにしても、徒歩で駆け回るより自転車で移動することが多かったかもしれない。
だが、子供同士の人間関係や、周囲の大人との関わりは、この映画の時代とそんなに変わりはなかったのではないかと思う。
小川を堰き止めてダムを造ったり、洞窟を探検したり、お菓子のオマケを集めたり……新子達に通じる原体験をお持ちの方も、きっと多いのではないだろうか。
また、同世代・同性の友達を求めながらも得られずに一人遊びに興じる諾子(清少納言の少女期)の切なさにも、覚えがあるかもしれない。

埋め立て地を前にした新子が「昔はここから海だったんだ」と千年前の風景を想像する場面があるが、現代の観客である私達からすれば、新子達が駆け回る麦畑や桑畑といった光景が既に過去のものである。
新子と貴伊子が千年の時を超えていにしえの波打ち際を見はるかす時、私たち観客は失われた麦畑や小川へと歩を進めていく。
新子達の「今」は観客にとっての「過去」であり、一方で新子と平安時代の諾子を結びつける「子供時代」という共通項は、観客である私達をも「ふたつの過去」に重ね合わせる。
つまり、観客自身の体験と視点が動き出す仕掛けが、映画の中に既に組み込まれているのだ。

あとは、映画の魔法に身を委ねるだけである。
驚くほど豊饒で濃密な世界が、そこに広がっている。

この作品は、是非とも映画館で公開中にご覧になっていただきたい。
常に光源の種類と位置がわかるほどに繊細な「明るさと暗さ」の表現は、映画館の暗闇と大きなスクリーンでこそ味わえる。
朝夕だけでなく、午前と午後でも色を変える屋内外の景色。
明かりが消えた瞬間に天と地の光量が逆転する夏の夜。
時間や季節の変化を伝える光線の描写がとにかく素晴らしい。





ちょっと言葉が固くなってしまったような気もしますが、あちらに書き込みするのは初めてなので緊張してしまったのかも。
できれば、同世代のアニメファンに観てもらいたいんです。
「アニメ映画はここまで来たんですよー!」と教えてさしあげたい。
昔からアニメを観ている人ほど、「マイマイ新子」の画面の繊細さと豊かさに目を見張るんではないかと思います。