私が 私で あらねばならぬ理由
私が そのようでなければ 私は認められない
そんな位置づけを ずっとされてきた
私が 私で あるために
望むように振る舞い
望まれるように生きてきた
だから 今は 空虚な私しかいない
それでも 必要とされる私として
振る舞う日々は積み重ねられ
心の奥底にいるであろう私は
黙って ただ 時が終わる刹那を 待っている
誰も
ありのままでいいと
そのままでいいと
誰も 教えてくれはしなかった
泣くことも
怒ることも
抗うことも
押し殺され
微笑み 佇む 私がいる
私が 私であっては いけないのか?
相手の意に沿う私でなければ
私の 存在価値は ないものなのか?
そんな 存在でいなくてはいけないのか・・・・
どこにも 心の逃げ場はなく
ただただ 心は死に絶えてゆくだけ
もう
私らしい 『私』 など
存在しないのかもしれない
幼い日々に戻って
思うままに 泣き 怒り 笑えたなら
今の 私は いないのかもしれない
私が 私で あるために
今 何が 残されているのだろう