白木蓮  ~心・言の葉~

少しずつ 何かが響いてきて 生きていることの何かを感じています

今を信じて

2011-06-21 |  想



むせ返る梅雨空に 風が揺らぐ

ただ曇天を見つめ 瞳が閉じる

私の中は やっとこれくらいなのかもしれない

嵐の中 立つこともできないほどで

土砂降りの中 息をすることもできないでいた

何も 根底では信じることはできない

それでも 今ある事実を信じようとしている

すべてに疑う気持ちが湧き出すけれど

一つ一つの動作に 疑いの眼を向けてしまうけれど

どれが 真実で

どれが 嘘で

どれが 変わったことか

どれが 変わらないことか

それを 見抜くチカラもない

些細な違いも感じていたのに

今は すべてに鈍感になる

鋭敏な感覚は 死んでしまったのか 見て見ぬふりをしているのか

私自身判らないまま



曇天がささやく

移り気な紫陽花がささやく

それでも 私には届かない

移ろう季節を ただ瞳に映して

時の中を 漂うだけ



また 風を感じたい

また 空を感じたい

また 木々を感じたい

また 花々を感じたい

切に 切に 思うこともある

過去の言の葉を 読み返す時

流れる風があった

響く空があった

優しく微笑む花があった



怒りが 私を支配する

痛みが 私を支配する

爆発しそうな この感情

すべて すべて 投げ捨てたい



忘れることができるなら

幸せなのかもしれない

それでも 忘れることは出来ない

自分を押し殺すことになるから

だから

満身創痍のまま

いつか 少しでも癒える日がくるのを信じて

今を 生きているのかもしれない



生きていることが

良かったことだと 思える日まで

きっと そう思えるように

私は 私を乗り越えてゆこう

きっと

出来るはずだから



.



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