5月5日は端午の節句です
といえば、菖蒲湯ですね
つい最近まで菖蒲湯の菖蒲は、江戸時代武家の家で勝負に勝つことを
祈願したことから勝負と掛けている思っていました
ところが何気にネット検索したところ、菖蒲は勝負ではなく尚武
だったのですね
その尚武とは武道・武勇を重んじることですので、あながち勝負に
関係ないわけではないようです
そもそもの由来は、平安時代に当時の中国から伝わったとされています
中国では菖蒲は昔から病邪を払う薬草だと考えられていて、中国の書物
『荊楚歳時記』(けいそさいじき)に、古くから中国の人々が長寿や
健康を願って菖蒲を用いていたと記されています
昔から端午の日というのは春から夏への変わり目と考えられていて
季節の変わり目は体調を崩しやすいものだと見なされています
日本の戦国時代の宮廷生活が記された『御湯殿上日記』には、
天文2年(1533年)5月5日の条に「こよひの御いわい(祝)も
いつものことし、しやうふ(菖蒲)の御ゆ(湯)めさします」
とあるように5月4日に菖蒲の枕を用いて、5月5日にはその枕を
解き、それを湯に浮かべた菖蒲湯に浴したらしいです
5月5日の菖蒲湯は毎年の行事として認知されていましたが、
5月4日の菖蒲の枕は伝わっていませんね
こちらは、邪気を払うまじないとして,ショウブを紙に包んで
枕の下に入れて寝ることです
来年は、宵節句の行事として季節を味わいます
こんな句があります
橘にあやめの枕匂ふ夜ぞ昔をしのぶ限りなりける 藤原俊成
いいですね