今日は
毎年行われている「人の心に平和のとりでを築くコンサート」のオーディションの日だった。
寒気もゆるみ、比較的過ごしやすい一日だった今日。
バスに乗って会場に向かう途中、
「いよいよ来月サンフレッチェサッカースタジアムが開幕となります。みんなで盛り上げていきましょう」
バスの中で流れていたアナウンス。
広島城の大手門の前に向かって、通路が長く伸びて設置されている。
景観が損なわれていて、私的にはとても残念な感じではあるが
新しくできたサッカー場では、世界大会が開催できるとあって
サッカー好きにはたまらない場所になるらしい。
今回は、申し込みの人は全員オーディションをするとの案内状をもらっての今日であった。
一般公募は60名である。応募総数はどのくらいだったのか
定かではないが、案内状の受付時間や審査時間に合わせて
三々五々応募者が会場に来ていた。
審査方法としては、
一人づつ三人の審査員の前で、
本番で歌う佐藤真作曲混声合唱のための組曲「蔵王」の指定された範囲を歌った。
一か月前まで約二か月間咳が止まらず、やっと声が出せるようになって
約一か月、毎日すこしづつ自分なりに練習に励んではきたが
思うように声が出せず、今日はやるだけやったら
後は野となれ山となれの心境で臨んだ。
結果は後日はがきで届くらしい。
この「人の心に平和のとりでを築くコンサート2024」合唱募集のお知らせの案内状には
このように記載があった。
「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」昭和27年、廃墟から立ち上がり始めた広島の人々は、人類史上すべての戦争の犠牲者に対して、生き残った人々に代わって「もう戦争はしません」と誓いました。そしてこの誓いを、原爆戦没者慰霊碑に刻みました。「非戦が必ず実現する」と素朴に信じながら。しかし、70年以上が過ぎた今も、世界は激変しています。ともすれば「非戦の誓い」も歴史のかなたに追いやられ、忘却の危機にさらされています。
私たちは素朴な誓いの原点に戻り、現代に非戦活動を進めています。
10年前、文化、その代表である音楽を共有することにより、国家、民族、宗教間の差別や不信を取り除き、戦争絶滅の基礎を作ろうとしてこのNPO法人「音楽は平和を運ぶ」を始めました。
そしてこの思いを多くの人に届けるため毎年夏に「人の心に平和のとりでを築くコンサート」を
開催してきました。コンサートの開催趣旨に共感し、練習を重ねてステージに立ち、すべての戦争犠牲者への鎮魂の思いをささげ、真の平和実現を誓う参加者を募集します。
ひとりでも多くの人にこの思いが届くような演奏がしてみたいが
はたしてどうなることやら・・・