SORAの散歩道

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故郷の旅…その4

2024-03-31 08:38:36 | 日記
寂れた旅先に
故郷の名残を誘うものがある
そんな話を聞くたびに
私も旅したい
残り火が消えぬ間に

往く旅に二人連れ
来た道に影ふたつ
そんな二人の人生に
後先に二つずつ
足跡が弾んでいた

無言で微笑み 
さりげない会話
あ…うんな呼吸
自然と溶け解け合って
弾んでいた

故郷の旅…その3

2024-03-30 09:01:59 | 日記
生きる力に萎える時
故郷が恋しいという
そんな話を聞くたびに
私も行きたい
そんな恋しい故郷に

故郷に思いを馳せて
故郷が枯れたという
そんな話が聞こえてきた
私はもう帰れない
あの懐かしい故郷に

あの山も、川も
あの空も、海も
昔話に…なっていた
私の故郷は消えた
思いを果たせぬまま


故郷の旅…その2

2024-03-29 09:52:09 | 日記
故郷を訪ねては
安らぎが…待っていた
そんな話を聞くたびに
私も欲しい
そんな故郷の安らぎを
 
名も知らぬ野辺の花
野辺の滴に咲き誇る
そんな話を聞くたびに
私も咲きたい
そんな花のように

故郷の山奥に
産声上げる湧き水がある
そんな話を聞くたびに
私も聞きたい
そんな産声を


故郷の旅…その1

2024-03-28 09:22:21 | 日記
この空も、海も
昔話はもっと澄んでいた
そんな話を聞くたびに
私は見たい
そんな澄んだ空と海

この山も、川も
昔はもっと若かった
そんな話を聞くたびに
私は見たい
そんな若い山と川
 
さりげなく美しく
四季を友に生きてきた
そんな話を聞くたびに
私も生きたい
そんな時の流れに


老婆との出逢い…その4

2024-03-27 08:31:10 | 日記
その日が過ぎて
それから一年経っても
その老婆の姿を見ない
あの曲がった腰を支え
杖をついていた老婆が懐かしい

不意に思い出した
「毎日拝んでいるか」
あの突飛な言葉が
妙に思い出され
心に…手をあわせていた

見知らぬ老婆と出逢い
言葉を交わし
拝む言葉を最后に
忘れていた何かを
思い出していた