SORAの散歩道

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浜辺の白昼夢…その1

2024-07-09 08:52:44 | 日記
手招きするように
小波な立つ
誘われるように
カモメが戯れ
水平線の向こうに
入道雲が浮かんでいる

海面を滑るように
秋風が走り
うなずくように
小波が起き
カモメの鳴き声が
相槌をうっている

砂浜に打ち寄せる
小波が翼を広げ
取り残されたカニの子を
さらって行く
子ども達の足跡に
ヤドカリが逃げ込む


美味しい情景…その3

2024-07-08 08:55:16 | 日記
薄汚れて心を
乱れる心を
自然に生き返らす
信濃路の自然を
何に詰め込んで
持って帰ればいいのだろう

通りすがりの
見知らぬ人が会釈する
思わずつられて
何気なく会釈した
手を引かれた子供が
ニッコリ笑った

見知らぬ土地で
見知らぬ人に
言葉も交わさないのに
爽やかな微笑みが
頰を撫でるように
擦れ違う会釈が美味しい

こんな情景が
何とも美味しい
渇いた喉を
岩清水が潤すように
信濃路の度は
暑い夏が美味しい


美味しい情景…その2

2024-07-07 09:40:18 | 日記
一夏の騒ぎを
セミが競い合い
山間から湧き出す
せせらぎが心地良い
みんな生きている
心地よく美しい

疲れた心が
静かに洗われる
この爽やかな
夏の信濃路に
踏み入れた足が
大地に吸い込まれていく

忘れかけていた
美味しい情景
透き通るような風
ハープを奏でるような
せせらぎの音
持って帰りたい


美味しい情景…その1

2024-07-06 08:35:18 | 日記
信濃路が恋しくて
信濃の山間を訪ね
美味しい空気を吸った
頭の天辺から
足の爪先まで
清々しい味がしみた

炎天下なのに
木陰に身を隠すと
岩清水のような風が
スーッと体を包む
一杯の氷水を含んだ
風が美味しかった

額に吹き出る汗が
目にかぶさる
瞬きすると
小さな雫が散って
空の青さが
目に飛び込んできた


晩秋の一コマ…その3

2024-07-05 08:38:16 | 日記
ビルの谷間に…
屈折して映す
光と影の動き
時の打つ時刻が
音もなく移動する
気づかないままに
秋は知らぬ顔

襟を立て
脇目も振らず
人の群れは通り過ぎ
落ち葉の群れは
伸び伸びと
路上を駆け
悪戯っぽく舞い遊ぶ

四季の動きを
自然のキャンパスに
淡い彩りを描き
静かな冬を
そ~っと、そ~っと
耳打ちしながら
足音を忍ばせて行く