SORAの散歩道

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老婆との出逢い…その3

2024-03-26 08:59:24 | 日記
幾日かすぎて
あの老婆に出逢う
「おはようさん」と声を掛ける
「ああ…おはようさん」
少し元気がなかった

バスの座席に腰掛け
「どうぞ」と手招く
「いや、大丈夫です」
寂しそうに顔を上げ
黙ってうつむいていた

いつもの停留所で
降りようとすると
黙ってお辞儀をしていた 
バスが走り出し
バスの窓から見送っていた


老婆との出逢い…その2

2024-03-25 08:38:57 | 日記
何度もお辞儀をしながら
「今日も暑いな
「もうすぐ、秋が来ますよ」
ニッコリ笑って
「そうかい」と屈託なく笑う

バスの来る方向に…
何度となく目をやり
「拝んでるか」
突飛な言葉に戸惑っていると
照れ笑いしていた

何日か出会うことがなく
いつもの老婆が気にかかった
家族でもないのに
あの屈託のない笑顔が
見れない日が寂しい



老婆との出逢い…その1

2024-03-24 09:24:58 | 日記
早朝一番のバスを待つ
一人の老婆
ニ三度顔を合わすうちに
どちらからともなく
会釈するようになった

会釈を交わすうちに 
言葉を交わすようになり
遠くに姿が見えると
前屈み腰に
手を振っている

杖を突きながら
肩掛けの鞄が揺れる
曲がった腰を
杖にすがりながら
「おはようさん」

喜神…その3

2024-03-23 09:12:00 | 日記
感情に左右され
理性の力を失う時
感情に溺れて
惡の華が咲く
その瞬間に
『喜神』を呼び起こし
善の華をを咲かしたい

日々揺れ動き
定まることのない
心の作動
私の中にあって
私が振り回される
常に心して
この『喜神』を宿したい

ああ…休むことのない
この感情の揺れ
この理性の働き
共に牽制し
日々、我との闘い
我に勝てる日は、くるのだろうか


喜神…その2

2024-03-22 08:47:31 | 日記
この『喜神』
謗られて、憤り
この奥に宿る時
怨念の根ははこびらず
根を張ることもなく
いつしか
神の心に通じる

磨かずして
朽ち果てるより
『喜神』を宿し
心を磨き
徳を備え
人の道を歩む努力
日々心掛けたい

『喜神』を宿し
理性で華開き
感情で輝き
とらえどころがない
この心の奥に
しっかりと
持ち続けたい