今回は長崎県の東部で、佐賀県と隣接する小長井地区でした。
歩いた順に紹介します。
目島神社
集合場所だった小長井文化ホールのすぐ前の海岸にあります
祠
小長井は良質の石の産地で、かっては大坂城の石垣にもここの石(帆崎石)が使われたそうです。
また、石工の技術も高く、ここの賽銭箱や花瓶も石造りでした。
賽銭箱
花瓶
B29墜落慰霊碑
近くに建てられていた「昭和19年秋」と題された詩の碑
作者は木下和郎氏
-詩の抜粋-
尾翼だけが海面に突っ立ていた
トラックの上には すでに
引揚げられた飛行士がころがしてあった
どよめく群衆に向かって
髪の毛をつかみ
ぐいとあげられたその顔は 桜色の
少年のおもかげをもっていた
はじめて鬼畜をみた
やすらかな ねむりの 姿勢だった
その顔に消防団員の平手がとんだ
わたしは少年飛行士になるがずだった
異境の地に華と散るはずだった
わたしにはわたしのまぶたが
ぬれるふうにかんじられた
ここに慰霊碑があることを知ったのは宮崎県の山の中でした。
一昨年(2022年)、親父山を歩いていたとき、山頂近くで、今なお稜線に墜落したB-29の残骸を掘り出して後生に伝える平和活動をされている工藤寛さんに偶然お会いしました。お話しを伺う中で、私が諫早から来たと言うと犬尾さん(犬尾内科の先生)の名前をあげ、犬尾さん達がB-29墜落の鎮魂碑を建てられたとを教えてくださったのでした。
この碑のすぐ近くに小学校がありますが、子どもたちに、石に刻まれた詩の意味や、戦争の悲しさが語り継がれていることでしょう。
長戸鬼塚古墳
海岸沿いの道を古墳へと歩いて行きます。
古墳の中へ
古墳の前には有明海が広がっていました。
丸尾古墳
こちらは天井や壁の片側が崩落していて、古墳の内部がむき出しの状態でした。
有明海越しに対岸の雲仙がよく見えます。
昼食
以前のブログにも冬山での弁当ということで紹介していたお湯漬けです。
ご飯を1回お湯に浸して温め、もう1回お湯をそそぐと温かいお湯漬けになります。
梅干しがとっても重宝しています。この梅干しは仲間内では「豊○梅」と呼ばれていて、ワンゲル時代の同期がみんなに送ってくれているものです。
午後からは、竹崎街道を歩きました。
竹崎街道
竹崎街道は多良海道の一つで、歴史の道百選にも選ばれています。
当時の面影が残る山道
途中にあった石仏
馬頭観音
街道の説明を受けているところ
実盛神社
ここでは狛犬が印象的でした。
狛犬の右前足が踏んづけているのはナント…
邪鬼と思いきや、わが子でした。
虐待?
もう片方の狛犬さんは
手鞠を押さえていました。
よくよく観察すると、押さえている指の力のかけ方が全然違います。
手鞠はしっかりと押さえていますが、子犬の方はふんわりと押さえていました。
代官杢どんの石棺
言い伝えでは、永昌の代官だった杢どんが、帆崎の石工に頼んで作ってもらった堅固な石棺だそうです。船で運んでくる途中に嵐に遭い海に沈んだのを引き揚げたとか。
天神様
天神様といえば梅の木ですが、ここの梅は日当たりが良いのかもう盛りを過ぎていました。
史跡探訪はここまででしたが、せっかく小長井まで来たので、解散後に日本一のオガタマノキを見に行くことにしました。
オガタマノキ
国指定天然記念物
樹高20m 幹周り9.1m
ちょうど花が咲いていました。
久しぶりの史跡探訪でした。
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