今回は、9月に投稿した「さきたま古墳群と大國魂神社は経度が同じ」の続きです。
今回の要旨は下記の2点です。
1 雁坂嶺(かりさかれい)からみて、さきたま古墳群までの距離と大國魂神社までの距離は、等しい。
2 丸墓山古墳(さきたま古墳群のなかの円墳)、雁坂嶺、大國魂神社のなす角度が、
ほぼ45°である。
では、説明します。
まず、雁坂嶺にポイントを置きます。
雁坂嶺は、山梨県と埼玉県の県境にあります。その近くにある雁坂峠は、縄文時代から人の往来があったことが、発掘によって確認されています。また、平成10年に近隣を国道140号線雁坂トンネルが開通しています。
下図のように、雁坂嶺から、さきたま古墳群と大國魂神社に向け、それぞれ直線(きいろ)を引きます。
雁坂嶺からの直線をさきたま古墳群まで伸ばすと、下図のようになります。GoogleEarthの計算では、丸墓山古墳までの距離が67,860mで、機首方位が67.54°です。
次に、雁坂嶺からの直線を大國魂神社まで伸ばすと、下図のようになります。GoogleEarthの計算では、距離が68,086mで、機首方位が112.01°です。
まとめです。
距離については、両方ともほぼ68kmで等しい(0.4%弱のわずかな誤差)ということがわかりました。雁坂嶺でこの2直線がなす角度は、112.01-67.54=44.47°であり、ほぼ45°ということになります。45°という大きさは、直角の2分の1で、キリが良い角度です。
上記のこと、及びさきたま古墳群と大國魂神社が同じ経度であることから、筆者は次のように考えます。
これらの施設の建造にあたっては、同じ宗教や民族の流れを汲む事業主体があって、彼らは幾何学や天文学に精通されていて、かつ甲斐国から武蔵国に雁坂峠を越えてきたのでしょう。
読者のみなさん、他にもたくさん考え方があると思いますので、ぜひコメント欄にご記入ください!
雁坂嶺とさきたま古墳群を結んだ直線上に、秩父神社があります。詳しくは以下のホームページに書きました。
http://knk2015.jugem.jp/?eid=6
幾何学的に整然とした配置になるように、古墳や神社の場所が決められたに違いありません。
では、誰がどういう目的で、このような配置を決定したのでしょうか?謎ですね。非常に惹き付けられます。