昨日は、いつもヨーガ教室でお世話になっている、龍華院さんで、勉強会に参加させていただきました。
全6回からなる基礎講座の1回目でした。
イントロダクションということでしたが、素晴らしい内容でした。
クリヤーヨーガの先生もすごい人なのですが、その先生が、龍華院の御住職もその弟さんもすごい人、と称されていました。
御住職はまだ30歳くらいだと思いますが、魂の年齢は私よりずっと上だと思います。
私は霊的なものが見えるとか、オーラが見えるというようなことは全くないのですが、御住職の突き抜けた爽やかさは、心や精神の美しさから放たれているもので、お話を聴いているだけで、浄化されるようです。
一緒に参加されていた方も、「お二人とも目がキラキラしていましたね。」とおっしゃっていました。
一番勉強になったのは、ヨーガのことです。
ヨーガの一つのポーズが終わると、屍(しかばね)のポーズといって、ポーズにかけた時間と同じだけ、休息の時間を持ちます。
私はその休息を次のポーズのために休む時間だと思っていましたが、本来、屍のポーズのためにキツいポーズをとるんだそうです。
そうやって、身体がリラックスする、とはどういうことかを観じることが主たる目的のようでした。
最後に、瞑想(座禅)の時間もあって、瞑想後、満ちているエネルギーをこぼさないようにゆっくり屍のポーズをとりました。
本来は瞑想にかけた時間と同じだけ、その後の屍のポーズにも時間をかけるのが理想的ということです。
瞑想後、すぐ動き出してしまうと、せっかく高まったエネルギーが散ってしまうので、ゆっくり屍のポーズに移り、身体にエネルギーを馴染ませていく時間を取った方がいい、ということでした。
人間の脳は大きく分けて動物脳と人間脳に分けられます。
動物脳とは、本能の領域で、基本的欲望を司り、反応によって、不安を煽ることもある場所です。
特に、闘争逃走反応を起こし、過剰な警戒状態に関与する「扁桃体」による情報処理が優位な状態は、意味もなく不安な、状況を引き起こします。
人間脳は、それらを観察できる部分であり、優しさ、思いやり、穏やかさ、落ち着きなどは、こちらの脳の分野です。
そして、動物脳と人間脳は同時に活性化することはできません。
つまり、怒りと優しさを同時に感じることは、不可能です。
そして、この動物脳の働きを制御し人間脳の働きを活性化するために、瞑想が効果的です。
人間の脳は、意識している時より、無意識下で活動している時の方が、多くの脳エネルギーが消費されています。
この状態のことをDMN(デフォルトモードネットワーク)といいます。
DMNがONの時、アイディアが生まれたり、リラックスできる反面、ネガティブな感情に支配されやすくやります。
DMNがOFFの時、集中力が高まり、ネガティブ思考になりにくい反面、思考の柔軟性に欠け、脳内情報が整理されず、記憶力や感情に悪影響が及ぶこともあります。
つまり、DMNはONとOFFの切り替えがとても重要なのです。
瞑想によってその切り替えがうまくできるようになります。
不安や恐れが減り、ストレスが解消されるため、人生そのものが好転します。
また瞑想によって、セロトニン神経が活性化し、幸福感が増します。
幸福感が増すと、自己肯定感が高まりますから行動し、能力も開発されていきます。
私たちは、自分の心のフィルターを通して物事を見ています。
ありのままに見られない、ということです。
自分が納得していないものは見ることができません。
言い換えれば、知れば知るほど、世界の中で見えるものが多くなるということです。
学習が世界を広げ、学習によって、人間は進化できます。
ありのままをそのまま観られるようになると(先入観で物事を見ることがなくなる)、可能性しかないことがわかり、圧倒的エネルギーがでてきます。
これが瞑想の極みです。
瞑想の集中や気づきの状態でいる時には、記憶が促進します。
睡眠の質の向上や集中力向上が見込まれるため記憶力が増すことが期待されます。
私たちはすべて、元々宝物をもっています。
でもそれは、自分のずっと底の方にあって、上では波が立ち、水の中では泥が土ぼこりを起こし、普段は見ることができません。
しかし、波が静まり、土ぼこりがおさまると、底にある宝が見えて来ます。
自分で何かをしようとするのではなく、ただ手放してじっと待つ、これが瞑想であり、座禅なのです。
最後にお布施の話を聞きました。
自分から出す、という行為をしてもらうために、お布施をお願いしています、ということでした。
自分から出すと循環が起きます。いずれ、もっと大きな形になって自分に戻ってきます。
呼吸も、先に吐くから、酸素が入ってくるんです。
お布施はお金だけでなく、知っている情報をみんなに伝えていくことや、優しい言葉をかけることや、笑顔で接することなど、いろんなお布施があります。
自分の持っているもの、自分のできることで、人の役に立つ、それが循環を、起こしていきます。
もし、今、自分がままならない状況にあると感じていたら、自分の持っているもので循環を起こしてみてください。
先に出す、自分から出す、これがポイントです。