「おじさんの情けだ。死ぬべき運命のものが生きて、生きるべき運命のものが死んでいく。人の生き死にをとやかく言うことは誰にもできない。
ゴラムにもゴラムの役目がある。おじさんの情けが吉と出るか凶と出るかは、誰にも分からない」
最終的にゴラムがいなければ、指輪を葬り去ることはできませんでした。
おじさんの情けが世界を救ったわけです。
人生で一番辛かった時、私はこの映画と共に歩いていました。
主人公が「こんなことになるんだったら、指輪なんかもらわなければ良かった。」と言います。
それに対してガンダルフは、「誰でも辛い目に遭うとそう思うものだ。しかし、そう思ったところでどうにもならない。それよりも今、自分には何ができるか、考えることだ。
この指輪は来るべくして、お前さんのところに来た。そう思えば進む勇気も湧いてくる。」
その言葉を何度も何度も繰り返して、私も進む勇気に変えました。
今考えても、辛い時には、私を支えるものとの出会いがたくさんありました。
そして辛かったからこそ、そのものの持つ価値も大きく、影響力も大きく、私を救ってくれました。
今は毎日が幸せしかありません。あの苦しみがなければ今でも不幸だったと思います。
思いっきりどん底に落ちて、自分の力でそこから上がってきた時には、それまでに私の中にあったけれども隠されていた強さ、勇気、優しさ、喜び、感謝、愛が備わっていました。
今でも感謝しかありません。
そして今、いつも幸せに包まれ、全ての人、生きとし生けるものの幸せを祈ることのできる自分であることは、大きな喜びです。
必要なものには必ず会える。
そしてどんな時も逃げないで、勇気を持って自分の人生と向き合っていけば、必ず幸せになれる。
そんなことを懐かしく思い出した映画鑑賞となりました。
まだ第2部、3部と続くので、行ってきます。