身体に関してはこんな調子で回復に向かっている。寝返りが出来ない不自由さはもう少しで解消出来る。左向きかあおむけだけだったので時には右に向くとごろっとした感触に気づきおっと駄目だと元に元に戻してた。厄介なんですよ。
熊小の様子は病院の裏口でちゃんとご飯を頂いている様子は分る、食べた後が濡れているので時間は経ってないと感じる。其処で呼んで見るか、「熊小!!」と声を山に掛けたら飛んで来た。一人で遊んでたのかい?と聞いたらそうだよと首を下げた。一人でも遊べると分り栗とどんぐりの煎った物をザックに詰め込み後で食べるんだよと話した。小さなザックは以前のままなので汚く成ってきている。
そうだね偶には洗わないと清潔が保たれないよね、分かった明日洗濯しようか中身は置いて来るんだよと声を掛けて一日待った。朝になり裏口に行くと熊小は既にご飯置き場で配膳を待っていたようだ。早いお出ましだと頭を撫でた。ご飯はもう少し待っていてね。時間が早いから寝そべってなさい。分かった様で奥に引き上げた。病室の二階以上からは熊小の様子は時には見ていたと思う。患者たちにも行動は分ってきたはず。
朝ごはんを済ませ川に降りてザックの洗濯だ、飛び石の場所で洗い始めた。山で汚した汚れはそう簡単には落ちない。「うたまろ石鹸」が一番なのでこの際夢特急で自宅に戻り取りに行く。数分で川に戻って来る。熊小は裏口で休んでました。素直に聞き入れてたようだ。たわしと石鹸で擦るとザックはみるみる綺麗な元の色に復活した。
しかし名前の所がだれた感じに成ったが時が経ったと思えば仕方ないかもよ。乾くまで待ってね。裸に成った熊小の姿昔の姿が戻ったようだ。此れが毎度の姿なのだが、ザックを背負わせてたのでペットにも取れる。熊小は一人の時ザックは降ろしていたかは分らないが山から来る度に背負っているので大事にしている感は分る。
続く9へ
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