卒業式の大人数が号泣した『答辞』を紹介やん！

八洲学園大学国際高等学校の卒業生代表『答辞（とうじ）』は、沖縄県出身の男子生徒さん（うちなーんちゅ）が男泣きしながら、頑張って読んでくれた★ 卒業式会場にいた多くの人が泣きながら聞きいた内容を紹介やん♪



≪●卒業生代表：答辞（とうじ）●≫

自分は小学6年生の頃、世間知らずの大馬鹿者でした。自分に視線を向けてくる中学生に文句を言った事をきっかけに中学時代は大変な事になってしまいました。後日、放課後、先輩達が１５人くらいで小学校に自分を探しに来たので、その時あの事を思いだして、死に物ぐるいで家に逃げました。自分はそのようなことを忘れながら中学入学の当日すぐにその先輩達から呼びだされ「お前ひざまずいて手を後ろに回してみ」と言われ恐る恐るやると、８人ぐらいで殴る蹴るの暴行を受けました。それからも集団暴行を受け続ける日々。恐喝までされ、言われた金額を集めるために盗みを繰り返す毎日。

自分はそんな日々から抜け出したくて、こんな事がずっと続くのかと考えるだけで怖くて生きた心地がしなかったから、中学２年の時にやられるのを覚悟で１人１人と殴りあい、意外に弱かった先輩達はそれから自分に手を出さなくなりました。それ以来、遊ぶ事が楽しく、好き勝手な生活はエスカレートしていきました。



自分は学校や先生が嫌いで、中学校では先生に反抗し、学校や学校の車を壊したり、先生にロケット花火を打ったりなど今思うとバカなことをやってるうちに、中学卒業の時がきました。その時、自分は高校になど行く気になりませんでした。でも「どうしても高校だけは出てほしい」という親の願いを聞き、高校受験をしましたが、1次も2次も通りませんでした。

次の受験で定時制高校に合格でき、合格した事を父に電話で話したら、今まで聞いた事のない声で「おめでとう」と言われ、自分は「よし、これから高校生活をがんばろう」と思いました。でも結局仕事をしながらの毎日の通学は自分の中では無理がありました。それで留年し1年生を2回やって退学。「親の願いの高校卒業」という自分の目標を達成できないと落ち込んでいた時、中学時代の同級生が「八洲学園大学国際高等学校ならお前でもやっていけるかも」と入学を進めてくれました。

初めて参加したのは7月スクーリングの「沖縄マリンスポーツ」。個性的な人も多くいて、「この学校も同じか。結局すぐにケンカして、高校卒業するのは無理か。」と思った事を今でもハッキリ覚えています。



ところが、この八洲学園大学国際高等学校は、今まで通った中学校や定時制高校とは全然違うことに気付きました。ここは全国から集まって来た生徒がみんなで仲良くなれる場所。おかげで、自分の話を聞いて心から笑ってくれるかけがえのない友達に出会うことができました。

また、八洲学園大学国際高等学校に来る前の自分は学校には悪いイメージしか持っていませんでした。それは、中学校時代は先生から「お願いだから教室に入るな」「学校行事の時は、毎回先生が自分の親に頭を下げてまで、家から出さないで下さい」と自分を受け入れてくれない言葉を言われ、心が傷ついたからです。



でも、八洲学園大学国際高等学校は以前の学校とは違い、そんな自分にも「早く教室に入って」「授業始まるから急いで」と自分のことを受け入れてくれました。担任の平安山智子先生の笑顔を見てると、自分は頑張りたいと思うことが出来ました。本当にありがとうございます。先生達は授業の時間になっても教室にいない生徒を校内を走り回って探してくれます。世の中にはこんなに生徒一人ひとりを思っている学校があったことがただただ純粋に嬉しかった。

今までは学校の先生とプライベートな話をするなんてありえなかった。担任以外の先生も、みんながフレンドリーで温かった。ここなら卒業できる・この八洲学園大学国際高等学校なら卒業したいと確信しました。その結果、1年間で普通の人が勉強する3年間分の単位を修得することが出来ました。また、自宅学習の課題が全然終わらず、夜遅くまで勉強につきあって先生方には本当に感謝しています。先生達のおかげで「自分の人生を変えよう」と本気で思うことができたんです。


　
それから、今この場にいる自分にとってとても大切な人たちにメッセージを送ります。自分は窃盗、傷害、器物破損、公務執行妨害の罪で何度も裁判所に呼びだされても、審判がくだされる前に、毎回あきらめず、泣きながら、「息子は私が責任をもってみます」と言い切ってくれたお母さん。迷惑しかかけてこなかった自分を、あきらめず信じて応援してくれてありがとう。スクーリング中に、定期的にかかってくる電話も、友達の前では恥ずかしかった。強がってた。でも本当はすごく嬉しかった。

それから、家族で介護をしていたオジイが亡くなった時、真剣に長男としての責任について話してくれたお父さん。あの時の話があったからこそ、自分はちゃんと高校卒業しようと決心することが出来ました。背中を押してくれたこと、本当に感謝しています。今まで迷惑しかかけて来なかった息子ですが、高校を卒業したことでようやく親孝行ができそうです。まだまだ未熟な自分ですが、これからはお父さん・お母さんに自慢の息子として安心してもらえるような人生を送ります。



八洲学園大学国際高等学校の先生方をはじめ、出会った仲間をずっと大切にしようという気持ちが強く芽生えました。最高学校八洲を卒業できて本当にうれしく思っています。
この高校卒業を人生の再スタートとして後悔しない人生を送ります。また、ここにいる卒業生が学校に顔をだしに来た時は、いつものように「おかえりなさい」と自分達をむかえてください。

最後に、このような立派な舞台で自分の気持ちをぶつける事ができて最高に幸せです。今まで関わって下さった皆様に感謝の気持ちを伝えて卒業の言葉とさせて頂きます。

平成２６年２月２３日　卒業生代表　○○　○○




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