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映画&音楽のレビュー&日々起こる時事に絡めて商品をピックアップしながら論ずるブログです。Twitterとも連動中です。

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植草被告保釈。

2007-01-22 19:37:21 | Weblog
植草被告保釈へ 東京高裁、検察の抗告棄却(共同通信) - goo ニュース

 品川~蒲田間の京浜急行車内で痴漢行為の容疑で拘置されていた植草被告が600万円の保釈保証金を支払い、先ほど午後6時頃拘置所より保釈された。

 フジテレビのニュースの中でも中継をしていたものを見たが、台車に布団など身の回りの品を山積みにした植草被告が映し出されていたが、少しヤツレタ感じだけど元気そうな感じであった。

 それにしても痴漢と言うレッテルを貼られた植草被告は、今後どの様な活動をして行くのだろうか?

 先日、周防正行監督の「それでもボクはやってない」を鑑賞したが、痴漢で無実を晴らすのは、つくずく大変だと言う事が嫌と言うほど描かれた作品だったので、植草被告の無実を晴らすのは難しいと思うし、裁判所から見れば「反省の態度が微塵も感じられない」と言われかねない弁明をしている訳だし、限りなく黒に近い植草被告の今後に注目をしたい。




映画「フリーダムランド」を試写会にて鑑賞。

2007-01-22 18:35:39 | Weblog
フリーダムランド - goo 映画
 築地のソニーピクチャーズブルーシアターにて「フリーダムランド」を鑑賞した。
 試写室に開映15分前に到着したのだが試写室には誰も居ない、結局開映時間に集まったのは私を含めて4名、私の試写会鑑賞歴で最少の客数、マスコミ試写というのは何時もこんな感じなのか?

 さて映画の話、ニュージャージー州の低所得者向け団地でカージャック事件が発生し、事件の被害者である白人女性ブレンダ(ジュリアン・ムーア)は、奪われた車の後部座席に幼い息子が眠っていたと打ち明ける。黒人刑事のロレンゾ(サミュエル・L・ジャクソン)は、犯人扱いされた住民たちと警官の間に走る緊張感を案じながら捜査にあたるが……。

 私は作品を見る前はホラーか猟奇的な作品と思っていたが、チラシには「迷宮のヒューマンミステリー」と書いてある。
 映画は導入部より様々な情報が入り乱れ展開して行く、「両手を血まみれにした白人女性」『カージャック」「消えた少年」『目撃者ゼロ』『痕跡ナシ」「唯一の手がかりは母親の証言だけ」見ているだけで頭が混乱してくる、映画の中の刑事ロレンゾも母親の証言を聞いて過呼吸のパニック状態に陥ってしまう。
 
 子供を失った母親役を「フォーガットン』に続きジュリアン・ムーアが全編通してパニック状態という緊張感の強いられる高い要求の演技をこなしている。

 この映画の舞台背景は、アフリカ系住民が大半を占めるニュー・ジャージー州の低所得者向け団地、事件が起こり団地は警察により封鎖され、容疑をかけられた住民たちが怒り、警察との一触即発の状態になってしまい、住民に慕われていたロレンゾも住民の敵になってしまい、住民、警察の板ばさみになり、更に被害者の母親も守らなければいけない暗礁状態の演技をサミュエル・L・ジャクソンが好演している。

 事件は住民たちの抗議を浴びながら警察の捜査と平行して、行方不明の子供を捜すボランティア団体の協力を得て、フリーダムランドと呼ばれる養護施設の跡地へたどり着くのだが、誰もが予想しない意外な結末へと向かう・・・。

 以後ネタバレあり
 この映画を見て思った事は、アメリカにはいまだに続く白人社会と黒人社会という人種問題が根強くあり、普段は均衡を保っているように見えるが、ある出来事でその均衡はもろく崩れてしまう、映画の中でも住民対警察の暴動に発展してしまう。

 それにしても本作は、誘拐事件と人種問題という難しい話を二つも盛り込んでいるの為かどちらの話も掘り下げきれていない印象を受けた、特に最後の謎解きのシーンが俳優のセリフだけで大部分を語られる為、想像力の乏しい筆者にとってはセリフを頭の中で構築してシーンを組み立てるという高度な思考を強いられる為に、映画的な映像で見せるという醍醐味を味わえないのが残念だった。

 それから、この作品は2005年に製作されてサミュエル・L・ジャクソンとジュリアン・ムーアという2大スターが出演しているのに公開がこれだけ遅れたというのは、昨年秋田で起きた「米山豪憲君事件」と事件の内容が酷似しているのではないかと勘ぐりたくなる。

 最後に、話が話しなのでかなりのストレスを強いられる作品なので体調を万全にして挑んで欲しい。

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映画「それでもボクはやってない」を試写会にて鑑賞。

2007-01-22 18:21:47 | Weblog
それでもボクはやってない - goo 映画
 16日、科学技術館サイエンスホールにて、周防正行監督の11年ぶりの新作、そして初のシリアス作品の「それでもボクはやってない」を鑑賞した。客入りは7~8割くらい。

 映画の話は、フリーターの金子徹平(加瀬亮)は会社の面接のため、通勤ラッシュの満員電車に乗った。ホームに降りると女子中学生から「痴漢したでしょ?」と声を掛けられ、駅事務室に連れて行かれ、そのまま警察署へ。「ボクは何もやってないんだ」そんな訴えに耳を貸してもらえず、いわれもない罪を着せられた徹平の長い闘いが始まる。

 まず東宝のロゴが写り、タイトルの前にいきなり「周防正行監督作品」とデカデカと画面に映し出され唖然とする、相当な自信の表れかと勘ぐりたくなる。

 映画は導入部から二つのシーンが平行して描かれる、実際に電車の中で痴漢を行い逮捕される中年男と、痴漢に間違われ連行される金子。警察での取調べで早々と容疑を認め帰路に着く中年男に対して、容疑を否認して拘留される金子、対照的に二人の人物を描く事により、監督が日本の警察や法律に対して異議を申し立てているように感じる。それにしても役者の演技が皆オーバー気味で周防演出の健在ぶり感じさせる。

 金子は留置場に入れられるのだが、留置場には先客の中年の詐欺師が金子の面倒を見てくれるのだが、この詐欺師を演じている本田博太郎が旨い、ネットリとしたイャらしい役柄を楽しそうに演じている。金子は当番弁護士からも容疑を認め罰金を払った方が楽だと勧めれるのだがそれも拒否し、高圧的な警察の取調べに耐えながらも、検察庁の横暴な検事から起訴されてしまう。

 事件を知った母親と友人の協力を得て、ベテラン弁護士の荒川を主任弁護士にたてて無罪判決を信じて金子は裁判を受ける事になる・・・。

 映画の感想、周防監督の社会派作品という事で覚悟をして見たのだが、ここまで重たい内容とは思っていなかった、見た後は正直疲れた、それでも心地いい疲れである。映画は監督が徹底したリサーチに基づいて作られているらしく、警察の高圧的でアバウトな取調べと見込み捜査、留置場での生活、横暴な検察庁検事、判例主義で被告を信じない裁判官など、現在の日本の警察、検察、裁判に対して一石を投げ入れる内容で、同じ社会派エンターティンメントの先駆者伊丹十三監督の意思を継承しているように感じた。実際に周防監督は伊丹監督の「マルサの女」のメイキング『マルサの女をマルサする』を監督しているので影響は受け継いでいるはず。きっと天国にいる伊丹監督もこの作品を見たら『良くやったぞ!」と誉めてくれるのでは。新生、周防正行の誕生に拍手を送りたい。

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映画「あなたを忘れない」を試写会にて鑑賞。

2007-01-22 18:13:35 | Weblog
あなたを忘れない - goo 映画
 丸の内の東商ホールにて日韓合作映画「あなたを忘れない」を鑑賞した。会場には若い女性を中心に満席の盛況ぶりに作品への期待を窺わせる。

 この作品は、2001年1月26日にJR新大久保駅のホームから線路に落ちた酔い客を救おうと線路に飛び込み列車に撥ねられ亡くなった3名の中の日本語学校留学生イ・スヒョンさんの半生をフィクションで描いた作品。

 映画は1997年の韓国から始まる、兵役を終えたスヒョン、両親と妹の4人暮らしの家族、スポーツと音楽を愛するスヒョンをイ・テソンがさわやかに演じていて好感を持てる人物として描かれる。そしてスヒョンは家族に日本留学する旨を告げ、日本留学を決意する。

 2000年、日本に留学してきたスヒョン、様々な東京の街を自転車で観光している途中に、トラブルに巻き込まれているストリートミュージシャンのユリを助けて、ユリとその仲間たちと仲良くなる過程が描かれるのだが、何故か違和感を感じた。この映画が何処までが事実で何処からがフィクションなのかが不明で、このストリートミュージシャンとのエピソードがスヒョンの性格から見ると浮ついている印象を受け、何か無理矢理恋愛ドラマに持ち込もうとする脚本の浅さを感じた。

 ユリを演じたマーキーのセリフがイマイチ活舌が悪くダラダラ喋っている印象を受け、スヒョンの片言の日本語と共にセリフの聞き取りに神経を使う。
 ユリの父親役を竹中直人が演じているのだけれど、登場しただけで会場から笑いが起きたのだが、恐ろしい父親役で直ぐに会場が凍りついたのを感じた。
 その他、何時も女っぽい金子貴俊が久々に男っぽい役を演じている。それからバラエティで御馴染みの浜口順子がアッケラカンとした役を好演している。

 2001年1月26日の新大久保、映画はライブに出演するユリと、仕事をこなし駅へと向かうスヒョンが平行して描かれる為に、事故については意外とアッサリと描かれるが、事故のシーンには判っているのだけれど涙がこみ上げてくる。

 映画の感想、スヒョンを演じたイ・テソンの無色な透明感がこの作品の要であり、スヒョンの半生をじっくり描けば作品としてのクオリティが上がったと思うのだが、安易なストリートミュージシャンとの恋愛を絡めたのには下世話に感じたし、中途半端な印象を受けた。それから事故にあったもう一人の日本人関根史郎さんについて触れられていないのが残念に思った。
エンドロールの後、会場から自然と拍手が沸きあがりました

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映画「ルワンダの涙」を試写会にて鑑賞。

2007-01-22 17:35:17 | Weblog
ルワンダの涙 - goo 映画
 京橋のメディアボックス試写室にて「ルワンダの涙」を見た。この試写会はブロガー限定の試写会で40名程のブロガーが集まった。
 しかし、今日の試写会は液晶プロジェクターでの上映で、画面がベッタリとした感じで絵に奥行きが感じられず、画面の黒階調が悪く、画面全体が黒つぶれ気味で、音もスカスカのドルビーサラウンドと思われるビデオ上映。

 さて映画の話、ルワンダの首都・キガリ。イギリス人のジョーは、クリストファー神父の運営する技術学校で英語教師として働いていた。ツチ族の少女マリーをはじめ、生徒たちと触れ合いながら日々を送るジョー。しかし彼はBBCのレイチェルから、フツ族がツチ族を虐殺している事を耳にする。そしてある夜、事態は急変。フツ族の大統領機墜落を機に、フツ族がツチ族の大量虐殺を始めたのだ。怯えるツチ族の人々は学校へ避難してくるが…。

 私は、この「ルワンダ虐殺」事件を詳しくは知らない。「ホテル・ルワンダ」も未見なので初めて知る事ばかりで映画を見てショック状態でグッタリと疲労してしまった。

 出演者もクリストファー神父を演じたジョン・ハート以外見たことの無い人ばかりで、赤く乾ききったルワンダの土地で次から次へと民族が違うという理由だけで何も罪の無い人々がナタで惨殺され無数の死体が路上に横たわる光景を見ていると、映画を見ている私の思考も停止してしまい、今、何を書いて良いのかも見当たらない。

 この映画の原題は「Shooting Dogs」惨殺された死体に群がる犬を軍が機銃で殺そうとしたところを、クリストファー神父が軍の隊長に抗議をする。「犬が我々に襲い掛かってきたか?撃ち殺すなら襲ってからにしろ!」と言うセリフがある。このセリフこそが、この「ルワンダ虐殺」の本質を語っているように感じた。
 そして本作はルワンダでオール・ロケで、「ルワンダ虐殺」で生き残った人々がスタッフとして参加していてエンドロールで、一人一人が写真付きで紹介される。

 映画の感想、監督が「メンフィス・ベル」「ジャッカル」「氷の微笑2」で知られるマイケル・ケイトン・ジョーンズなので、もう少し映画的なものを感じさせる映画かと思ったが、映画的なものは極力排除したようなドキュメントドラマの様で、ハンドカメラを多様し、素早いズームイン&アウトで緊張感をかもし出している。
 
 この映画を見て、人が人を殺して楽しめるのはホラー作品の中の世界であってジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」のように頭にナタが刺さって「スゲー!」と言う気分にはならない事が判った。
 そして、「この映画をもう一回見たいか?」と、聞かれたら見るのが辛いので正直辞退させて頂きたい作品である。


 同じ「ルワンダ虐殺」を描いた「ホテル・ルワンダ」と、マイケル・ケイトン・ジョーンズ監督作品はコチラをクリック。
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映画「どろろ」を試写会にて鑑賞。

2007-01-22 16:56:53 | Weblog
どろろ - goo 映画
 昨日、新宿の明治安田生命ホールにて、角川グループ連合試写会「どろろ」を鑑賞した。日曜日の昼の2時開場という事で少し早めの15分前に到着したが大して列は出来ていない、最終的に20代位の女性を中心に8割くらいの客入り。

 さて映画の話、昭和42年「週刊少年サンデー」で発表された手塚治虫の最高傑作とも言われている怪奇漫画を実写映画化したアクション時代劇。体の48か所を魔物に奪われた百鬼丸が、体を取り戻すために男装した泥棒“どろろ”とともに魔物退治の旅に出る。

 私は「どろろ」の原作やアニメを見たことが無い状態での鑑賞である。
 まず画面の色調が脱色したような色調で、コントラストが強く黒つぶれ気味の画像で、暗いシーンではかなりの微粒子状のノイズが現れる、ハイビジョンで撮影された物かは不明だが何か違和感を感じる。

 百鬼丸を演ずるのは妻夫木聡。どこか感情を表に出さないような演技で「スターウォーズEP3」のアナキン・スカイウォーカーを思い起こされるキャラクターだ。かなりのスタントを妻夫木が演じているようだ。

 どろろを演ずるのは柴咲コウ。コソ泥として生きてきて、両親を殺した影光(中井貴一)に復讐する事を生きがいにした少年(実は少女)。このどろろは男になりきっている少女で柴咲は男言葉で喋り、がに股気味に歩く。ただセリフの殆どが絶叫気味の甲高い声で何箇所かセリフが聞き取れない部分があったのが残念。

 数々の妖怪との戦いが描かれるのだけれど、まず妖怪がCGと着ぐるみのミックス、着ぐるみはかなりチープな出来。アクションにはワイヤーワークを多様した立体的なアクション。日本映画でこれだけのワイヤーワークを使った作品は初めてでは。アクション監督は「HERO」「LOVERS」のチン・シウトン。
主題歌はミスター・チルドレンの「フェイク」。

 映画の感想
 なかなか面白いのだが、映画から熱いものを感じられない。画面の色調も百鬼丸の体が人間に近づいてゆくのに伴い自然な色調になり色あいも段々濃くなってくる。
 映画の時代設定も過去なのか未来なのか不明で、百鬼丸を人間として手術するシーンでは、フラスコやビニールのチューブなどが小道具として出てくるのだが、もう少し独創的な道具を使って欲しかった。 
 妻夫木&柴咲のコンビも上々、多宝丸を演じた瑛太が凛とした武将の息子を演じている。影光を演じた中井貴一は若い出演者との格の違いを見せる。
 ニュージーランドでロケしたアクションシーンも見ものだが、画面がビスタサイズなのが惜しい気がした。

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