映画の話
新聞記者ジャックは、下級役人のウィリーが告発した学校の欠陥工事を記事にする。それを機に一躍、英雄となったウィリーはジャックの後押しもあり知事選挙に勝利。しかし5年後、彼自身が汚職や愛人におぼれていた。
映画は、闇夜を走る一台の車が映し出され、重奏なジェームズ・ホーナーの音楽で始まるのだが、このカット割りと音楽がマーティン・スコセツシ監督の『タクシードライバー』のオープニングに似ている。多分、編集段階で仮の音楽として『タクシードライバー』の音楽が使われていて似てしまったのだろ。まぁ、その辺は目を瞑り。車の中にはショーン・ペンとジュード・ロウ、そして運転するのは何と『がんばれ!ベアーズ』シリーズのジャッキー・アール・ヘイリーではないか!彼は20年ぶりの銀幕復帰だそうだ。車はただならぬ雰囲気で何処かへ向かっている・・・。そして話は過去に戻る。
映画は、下級役員のウィリーが知事選の対抗馬として担ぎだされ、自分が知事選で他の候補の当て馬だった事を知り、通り一遍の演説が怒りの込めた演説スタイルに変わってゆくウィリーの姿が映し出されてゆくのだが、ウィリーを演じたショーン・ペンが旨い。初めはしがない役員が、怒りに満ちた男に変貌してゆく人物を大熱演である。ところで、私は個人的に最近のショーン・ペンの表情や立ち振る舞いが全盛期のロバート・デニーロに似てきていると感じる。『俺たちは天使じゃない』でデニーロと共演して感化されてしまったのだろうか?正にミニ・デニーロである。
それと相反して、ジュード・ロウ演じるジャックは、上流階級出身の新聞記者と言うことで落ち着いた抑えた演技で応えている。
映画は、知事になり地位と名誉と権力を身につけたウィリーが理想に燃えた知事から、金と愛人と汚職にまみれた知事に変貌してゆく姿が描かれる。
映画の感想
まず豪華なキャスティングなのだが、ジュード・ロウの初恋の相手がケイト・ウィンスレットと言うのは頂けない。先に見た『ホリデイ』では兄妹だった二人が恋愛関係というのは見ていて居心地のいいものではない。そしてアンソニー・ホプキンス、この何ヶ月で『世界最速のインディアン』『ボビー』と立て続けに3本も彼の出演作を見てきて、段々ホプキンスの鮮度が落ちているように感じた。
映画は権力を持った男の悲劇として捉えるのだが、本作のオリジナル版が1949年で私は未見だが50年以上も前の作品であるのだが、今現在も通じる話で、何処の国も権力を持った人間のやる事は同じで、人間と言うのはつくづく学習をが出来ない生き物である。作品は、知事の地位と権力の象徴として絵作りに高低差を旨く使い、人間の二面性を表すが如く陰影の強い絵作りをしている。
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新聞記者ジャックは、下級役人のウィリーが告発した学校の欠陥工事を記事にする。それを機に一躍、英雄となったウィリーはジャックの後押しもあり知事選挙に勝利。しかし5年後、彼自身が汚職や愛人におぼれていた。
映画は、闇夜を走る一台の車が映し出され、重奏なジェームズ・ホーナーの音楽で始まるのだが、このカット割りと音楽がマーティン・スコセツシ監督の『タクシードライバー』のオープニングに似ている。多分、編集段階で仮の音楽として『タクシードライバー』の音楽が使われていて似てしまったのだろ。まぁ、その辺は目を瞑り。車の中にはショーン・ペンとジュード・ロウ、そして運転するのは何と『がんばれ!ベアーズ』シリーズのジャッキー・アール・ヘイリーではないか!彼は20年ぶりの銀幕復帰だそうだ。車はただならぬ雰囲気で何処かへ向かっている・・・。そして話は過去に戻る。
映画は、下級役員のウィリーが知事選の対抗馬として担ぎだされ、自分が知事選で他の候補の当て馬だった事を知り、通り一遍の演説が怒りの込めた演説スタイルに変わってゆくウィリーの姿が映し出されてゆくのだが、ウィリーを演じたショーン・ペンが旨い。初めはしがない役員が、怒りに満ちた男に変貌してゆく人物を大熱演である。ところで、私は個人的に最近のショーン・ペンの表情や立ち振る舞いが全盛期のロバート・デニーロに似てきていると感じる。『俺たちは天使じゃない』でデニーロと共演して感化されてしまったのだろうか?正にミニ・デニーロである。
それと相反して、ジュード・ロウ演じるジャックは、上流階級出身の新聞記者と言うことで落ち着いた抑えた演技で応えている。
映画は、知事になり地位と名誉と権力を身につけたウィリーが理想に燃えた知事から、金と愛人と汚職にまみれた知事に変貌してゆく姿が描かれる。
映画の感想
まず豪華なキャスティングなのだが、ジュード・ロウの初恋の相手がケイト・ウィンスレットと言うのは頂けない。先に見た『ホリデイ』では兄妹だった二人が恋愛関係というのは見ていて居心地のいいものではない。そしてアンソニー・ホプキンス、この何ヶ月で『世界最速のインディアン』『ボビー』と立て続けに3本も彼の出演作を見てきて、段々ホプキンスの鮮度が落ちているように感じた。
映画は権力を持った男の悲劇として捉えるのだが、本作のオリジナル版が1949年で私は未見だが50年以上も前の作品であるのだが、今現在も通じる話で、何処の国も権力を持った人間のやる事は同じで、人間と言うのはつくづく学習をが出来ない生き物である。作品は、知事の地位と権力の象徴として絵作りに高低差を旨く使い、人間の二面性を表すが如く陰影の強い絵作りをしている。
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