(読了 5分)米国債(個別生債券)について
・理想の買い時は、円高で、金利が一番高いとき
・2024/11/7追記 トランプ当選で今は買うな
・貯金200万円以下の人は買うな
・為替の損益分岐点は1ドル=91円 (149円から-38%の円高)
・トルコ債券はダメ
・社債はハイリスク
・NISA対象外
・理想の買い時は、円高で金利が一番高いとき
米国債は、金利が高く、円高の時に買うと良いです。
個別の生債券であれば、長期で高い利率を固定できるという利点があります。
ただ、現時点のFRBの政策金利は長期見通しが2.9%なので、
今後利下げしても、3%近い金利が長期にわたって続くと考えられます。
なので、ある程度の円高であれば
満期まで持ちきり前提で
20年米国債を
基本的にいつ買っても大丈夫だと思います。
ちょうど今はFRBが利下げ方向なので、
利率はいい感じ。
一方、一番円高のときは米金利も底だったりするので、
そこは悩ましいところだと思います。
為替については、この次の下で解説。
以下、タイミングのちょっと細かい話
利上げ局面では、少し待てばもっと高い利率になるため、買い時ではありません。
日本国債は今はやめておいたほうがいいと思います。
ドル円もデジタル赤字拡大で、120円以下には二度と行かないと私は予想。
2025年3月は米つなぎ予算の期限が来ます。
もし格下げとなれば、米国債の利率は少し上がる可能性なので、
ここも買い時が来るかなと私は期待。
14年以上の長期国債を買う場合は、為替よりも利率のほうがより重要になります。
楽天証券とSBI証券では満期時にドルのまま受け取ることもできるので、
満期時に円高なら、そのままドルで保有したり、債券を買い直すという手も。
・2024/11/7 追記 トランプ当選で今は買うな
トランプ大統領がトリプルレッドで大勝利したため、これから株高予想。
投資家のハイリスク・ハイリターン選好で債券やゴールドは売られやすく、
減税・関税・移民規制などの政策転換で待てばさらに利回りが上昇します。
私は最近知ったのですが、2034年 米年金枯渇問題というのもあり、
債券はインフレ負けも想定しておくべき。
リスクを下げたいだけなら、現金比率を増やすほうが無難です。
2024年大暴落を予想して債券に95%も賭けた私は大敗北(今は85%)
教訓と格言「大切なものは一つのかごに盛るな」
・預金200万円以下の人は買うな(リスク資産)
高利率の米国債ですが、
20%くらいの円高による損はよくあるので
必ず想定しておく必要があります。
途中で解約すると、損することが多いので
満期まで使わない予定のお金で。
予定外の出費に備えた余力(現金や銀行預金)も必要。
米国債は安全と言われますが、
為替リスクがあるので、
日本人投資家にとってはどう考えても「安全な資産」ではありません。
・為替の損益分岐点は1ドル=91円 (149円から-38%の円高)
20年国債なら、1ドル=149円 → 1ドル=119円になったとしても、
まだ306,816円(100万円分購入で税引き後)ほど利益があり、
年あたりのリターンは1.53%になりますが、
これが、
1ドル=約91円(39%の円高)になるとトントン(損益分岐点)で、
それよりも円高になると元本割れで損します。
証券会社のwebでも為替シミュレーションができるので、
感じをつかんでおくと良いかと。
なお、過去最高の円高は2011年の75円です。
・トルコ債券はダメ
トルコリラは元本が減り続けているので
いくら見た目が高利率でも
損します。
・社債はハイリスク
企業の寿命は10年程度と言われており、
技術革新でさらに短くなる傾向。
有名な優良企業であっても
倒産してしまうことも。
劣後債などの特約がついていれば、
利息どころか
元金も戻ってこない可能性が大きいです。
格付けは当てにならないので、
(クレディスイスの破綻前年の格付けは投資適格-BBB)
大人しく米国債をコアにしておきましょう。
社債は売りたいときに売れない流動性リスクも想定しておく必要があります。
・NISA対象外
高収入の若いサラリーマンには
機会損失の可能性大なので、
オススメしません。
・20年債が金利高めになるので狙い目
・豪ドル州債4.75%も妙味、サテライトで
以上です!(投資は自己責任で、くれぐれも慎重に)