(読了 5分 今回は長め)重要度☆ゼロ
・どうしてそうなってしまったか?の軍事的な解説
・日本時間21日朝決算NVDA株のハードルが高いので、株は短期的にハイリスク
・地政学リスクの高まりでゴールドが大幅反発
「第三次世界大戦はすでに始まっている」by エマニュエル・トッド
トランプさんが「就任初日に戦争を終わらせる」と公言しているため、
ウクライナにとって頼みの綱であるアメリカの戦争支援は打ち切りが確定。
劣勢で負け戦のウクライナに対して、
バイデン政権が最後の嫌がらせ&侵略代償として、
すでに供与されている最大射程300kmの長距離ミサイル「ATACMS」による
ロシア深部への攻撃許可を出しました。
これにより軍事的には新たな局面を迎えています。
通常兵器でNATO軍に対抗できなくなっているロシアは
核兵器をちらつかせて恫喝することで
それをやめさせたいわけですが、
どちらかの陣営が相手の出方を読み間違えた場合、
最悪、戦術核がウクライナで使用される恐れがあります。
(ただし0.5%くらいの極めて低確率)
そして、NATO軍とロシアが本格的な交戦となれば、
トランプさんが就任する1月までに大規模な戦争に発展してしまい、
停戦のスケジュールや交渉も頓挫しかねない。
ロシア側プーチン大統領にとっても、
国内の人手不足によるインフレが深刻になり、
今は戦時経済による軍需、戦車生産需要で好景気なのですが、
停戦後の年金財政難と不況が見えているだけに、
可能な限りウクライナからぶんどって
トランプ次期大統領の和平交渉に臨みたいはず。
もともと、プーチン大統領の計画ではウクライナ全土を手中に収めることでした。
電撃作戦によって、2022年の開戦直後に精鋭部隊での首都キーウの占領を行いましたが、
備えていたウクライナ軍によって撃退され、失敗。
プーチン・ロシア側の理由と動機
もともとソビエト連邦でロシア側だったウクライナは
1991年のソビエト崩壊で独立、
親ロシアの緩衝地帯であったウクライナが
EUに入りたいよ2014年マイダン革命により
(ロシア側から見ればロシア系住民を虐待するナチス勢力によるクーデター)
ひっくり返されてしまったため、
ロシア首都モスクワと、ウクライナ首都キーウの直線距離758キロ、
ウクライナの国境からだと、450kmの近すぎる地点に
NATO軍のミサイルが置かれる可能性が出てきました。
これはロシアにとっての、喉元につきつけられたナイフ
「キューバ危機」であるわけです。
かつてアメリカよりも宇宙技術に優れ先行していたこともあるソビエトですが、
経済的にも科学技術でも西側に大きく遅れをとってしまった現代は
ロシアにとってジリ貧の未来しかありません。
お金や選挙ではEUに勝てないため、
ロシアの首都モスクワを軍事的に安全な状態にしておくためには、
冬でも船が出せる不凍港の一つ、クリミア半島黒海の出口、
重要なセヴァストポリ軍港も含め、
ウクライナを緩衝地帯もしくは完全なロシア領にする必要があります。
ウクライナの前線に米軍の長距離ミサイルが置かれると困る。
近い未来に、モスクワが通常兵器の射程内になるかもと
プーチン大統領は懸念しているはずです。
すでに米軍は弾道ミサイルによってモスクワを射程内にしていますが、
通常兵器でモスクワに届くことがポイントです。
相互確証破壊理論により、使いにくい核兵器類よりも使いやすい通常兵器で。
なおかつ、ロシア人にとってトラウマでしかない
ソビエト崩壊とその後の経済混乱を連想させる
ウクライナの「脱ロシア」「EU拡大」
ロシア人にとってみればコードギアスのイレブン状態
鉱物資源売り上げの割合が高いロシアでは
(65兆円!4251億ドル GDPの21%)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/902f5a226e585fb5.html
領土は広ければ広いほど良いです。
資源が多く取れて「豊か」
かつてのソビエト領土の広ささえあれば、
アメリカやEUにだって負けない!
じゃあ、飛び地になってしまったバルト三国の辺りも……
核兵器の恫喝でNATO軍がビビッて攻めてこないなら行ける!やれる!
永遠のライバル米国と肩を並べられる
不朽の超大国ソビエト領土復活への
道はこれしかない!
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチンに課せられた使命は
平等な社会の実現とロシア国家百年の大計の発動である!
私が健在である間に、なんとかしておかないと後任が頼りなさ過ぎる!
今なお増大しつつあるロシア人への憎悪や人種差別と
アメリカ思想支配を圧倒的な物量作戦で跳ね返し、
ロシアの英雄の像と兵士の墓地、ロシアの偉大なる誇り、魂をこれ以上失ってはならない。
侵略者ナチスと戦った神聖なるソビエトの銅像をポンポン倒してんじゃねえよ! バチ当たりが!
歴史修正主義はダメだ。
そんなことをしたら、リーダーがマッチョなロシア人じゃなくなってしまうだろうがッ!
LGBTは ○○○○!(自主規制)
アメリカがモンロー主義で内向き化、
エリート個人主義で分断孤立している今こそ、
形勢逆転する千載一遇の好機である!
――という感じで
ジリ貧の人が一発大勝負に賭けたくなるのは、
現状に対する不満と
将来に対する不安により
他のもっと良い選択肢が見えなくなっている、
なんにせよ
このままではもう我慢ならない
という可能性が高いと
勝手に推察する次第です。
とにかく、ウクライナが経済発展して
将来的に自力で侵攻させないくらいの国力を持つほうが良いかなと。
・日本時間21日朝決算NVDA株のハードルが高いので、株は短期的にハイリスク
良い決算が出るのは確実なのですが、
これまでのような予想を大きく上回る決算を出し続けるのは難易度が高いのと、
中国向けの売り上げが地政学的な分断で今後規制される恐れがあり、
AIに対する反発も考えると、トランプさんの不確実性などなど、
やっぱりハイリスクだろうと。
買い控えで決算日までは半導体全体が軟調になると予想。
・地政学リスクの高まりでゴールドが大幅反発
チャートで見ても、そろそろU字回復しそうな雰囲気。
ロジャーパパさんが押し目買いスポットを3営業日前くらいに入れていたので
私も余力の25%くらいでヘッジありの投信ゴールドをスポット買い。
アメリカの利下げは止まる可能性もありますが、
日本の利上げはかなりの高確率だと考えているので、
(円安物価上昇コストも中小企業にはキツいため)
ここからはやや円高目線で行こうかなと。
国内不動産・リートは、今は好調のようですが、
半導体製造の低迷でリストラ → 派遣社員の配置転換 → 賃貸物件の値下がり
で注意だと考えています。
円高になればTSMCの九州工場も撤退するかも。
はやりのAIデータセンターの労働需要は建築だけの一過性で、メンテナンスや運用に
人はいらんとですよ。
私の動向
S&P500(1655)損切り売り -4800円
ゴールド投信 買い
メタ社債 利金 +731ドル
Amazon社債 利金 +309.88ドル
インド債券 売り確定 +6084円
(利金+端数ドル売り 116,165 円)
以上です!(当たるも八卦当たらぬも八卦)