今夜 中国の温家宝首相が来日されましたが、今回は日中関係の更なる強化策や韓国哨戒艇沈没に対する意見交換などが予定されているとの事。
近年の中国の経済発展は目覚ましいものがありますが、中国にとっての一番の懸案事項は、アメリカからの人民元切り上げ要求ではないか。
最近の欧州経済不安や自国の景気後退懸念で、早期の切り上げは慎重にすべきだとの考えが多いようである。
いろいろの報告や論文を見ると、今年の10月頃に実施するのではないかと思える。
またその切り上げ幅は経済への影響を出来るだけ抑える為に、年間5%程度ではないか。
日本では、欧州経済不安によるユーロ安円高が続けば、欧州向け輸出に影響が出るでしょう。しかし、全体からみた輸出比率やユーロの取引比率から考えると、日本の輸出に与える影響は小さいでしょうし、人民元切り上げの影響は更に小さいのではないか。
しかし、ユーロ安は人民元切り上げが円高ドル安に波及すると、その影響は大きいと思われる。
逆に、切り上げによるメリットとして考えられるのは、中国の購買力が増大し、日本の内需産業に与える影響は大きいのではないか。
日本円がプラザ合意によって、360円から順次100円まで切り上げられた事ほどはないにしても、人民元高になれば、観光客へのビザ発行要件緩和策も追い風となって、更に日本への旅行者が増大し、日本の小売産業への恩恵は大きいのではないか。
反対に日本からの中国旅行は割高になり、中国製品の輸入価格は高くなります。
今から、その対策を早く考える企業、お店がこれからの勝ち組みになるでしょう。