遠心式加湿器とミストシャワーとは

ミストシャワーと遠心式加湿器を販売。実際の使用例などを紹介します。

インドの印刷機械業界の現状ーーその3

2010年07月30日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス

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インドは国として印刷産業及び印刷機械産業を救済したり保護して、これら産業の経済的発展を後押ししています。

・中小企業省及び商工省は新たに経済特区を新設したり、、中小企業向けにインフラ開発と印刷部門促進をサポートする複数のスキームに取り組んでいる。

・印刷産業への海外からの直接投資は、投資比率100%まで投資適格性が自動的に付与される。

・2010 – 2011年期の一般会計予算において、中小企業向けには179.4億ルピーから240億ルピーへと予算配分を増額した。
 
・新聞用紙及び軽コート紙の価格が高騰したために出版コストが大幅に増大したり、景気低迷による広告収入の減少に印刷メディア業界が対応できるよう、政府が救済措置を施している。
このような対策が副次的に印刷機械市場にも恩恵をもたらしている。

・メディア業界救済のために2009年における雑誌印刷に使用される新聞用紙、光沢仕上げ新聞用紙、及び軽コート紙の輸入にかかる関税の全面的な免除措置を施した。
このような対策により印刷会社が救済され印刷機械市場にも恩恵をもたらしている。

• 海外からの投資にかかる規制が緩和された。 新聞及びニュースや時事問題を扱う定期刊行物の場合は26%まで、 そしてニュース以外の出版メディアについては100%について、海外からの直接投資が認められることとなった。
この措置が印刷機械市場にも恩恵をもたらしている。

このような救済措置や政府援助によって印刷機械業界全体の市場は年々増大してますが、依然として印刷機械や関連装置は70%から80%は海外からの輸入品で依存している。
国産製の機械はなかなか外国製と太刀打ち出来ない状態が続いています。

中古機の増大


それに加えて、印刷会社や印刷工場が購入する機械では、中古機の占める割合も大きいのが実情であります。

最近の日本で市場に出回る中古印刷機は殆どインドの中古機取り扱い会社が買い占めていると言われるほど、インド向けの中古輪転機の需要は大きい。

インドの印刷業者の大半は、 ドイツや日本から中古機を輸入している。
 
インドの中古印刷機械の関税率は7.5%または無税と低く(ちなみに中国向けの中古機は 増値税と輸入関税合わせて43%ほどになる)、これが中古機の大量輸入をサポートする形になっている。

インドの印刷業界は中小企業が圧倒的に多く、 印刷業者のおよそ 90%は中小企業である。

これら印刷業者や出版社の大半は、資金的制約から、市場で生き残るためには中古機を使用しなければ採算が合わない。
 
このような輸入中古機への依存度の高さが、 国内の印刷機械市場の成長に影響を及ぼしている。

インドでの中古機取り扱い業者等は次回にします。


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インドの印刷機械市場の現状ーその2

2010年07月24日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス
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日本の印刷機械関連会社にとっては、インドの印刷機械の輸出よりも、輸入の方に興味があると思いますので、インド市場の印刷機械の輸入統計を下記の如く示します。

 

インドの印刷機械――輸入統計 (単位:10万ルピー)

 

                2003      2004     2005      2006      2007      2008(4月~12)

オフセット輪転機         2,113    5,576    32,044    27,046    33,818      33,973

                                                                         (68億円)


オフセット枚葉機         1,520    5,451     2,501     1,771     5,797      5,637

                                                         (約11億円)


その他のオフセット機          10,404      23,238       19,9974         41,045        54,711         26,962

                                                              (約54億円)


フレキソ印刷機                      1,984        2,105           1,686         10,235        11,499             --

 


グラビア印刷機           1,694    3,430      1,240     5,437     3,339       --

 


インクジェット        4,957    4,976      8,606     9,627    15,935       --

プリンター

 

この統計から:

・オフセット輪転機は2005年以降急激に輸入が増えている。

・オフセット枚葉機は2007年以降増加している。

・フレキソ印刷機は2006年は前年比6倍になり、以降増加している。

・インクジェットプリンターは年々増加して、特に2007年以降の増加が大きい。

等が分かります。

 

次に日本のメーカーにとって競争相手となる地場の印刷機械製造会社の統計です。

 

             合計      大企業   中企業   小企業

オフセット輪転機   約24社     4社    5社   約15社

オフセット枚葉機     約30社     5社    中小合わせて約25社

フレキソ・ブラビア  約25社     5社    中小合わせて約20社

意外と印刷機械製造会社があるものですね。

次回に続きます。

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インドの印刷機械市場の現状

2010年07月19日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス
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印刷物の需要は新興国を中心に拡大しており、特に、中国やインド等のBRICs地域の需要が増大している。

なかでも、人口10億人のインドは、近年の経済拡大に伴い、印刷産業の出荷額も年々成長を続けている。

 

また、IT先進国であるインドの先進印刷企業は、近年の印刷工程のデジタル化を背景に急速な技術進展を遂げつつあり、印刷品質の向上等により、欧米、豪州などの英語を標準語とする国からの組版業務や印刷業務の受注が増大している。

 

これら旺盛な印刷需要から印刷機械の需要も増大し、ドイツ、日本を中心に高級機が輸入され、近年はインドのオフセット印刷機メーカーも台頭してきている。

 

インドの印刷機械市場は零細・小企業、中企業、そして大企業という3つのカテゴリーに分かれている。

インドの印刷設備施設の大半は零細企業や中小企業が保有しており、インドの市場を支配しているのは膨大な数の非組織部門企業である。

印刷設備施設のおよそ90%から95%は、中小企業に属している

 

 インドにはおよそ70社の印刷及び関連機器メーカーがあり、インドの印刷機械市場はおよそ年間16.4%の率で成長を続けている。

 

インドの調査会社によると、2007年時点におけるインドの印刷機械市場の規模は46,530万米ドルとなっており、2007年から2012年の間の予想年間平均成長率(CAGR)はおよそ16.4%である。

印刷機械市場の規模は2012年には99,210万米ドルに達するものと予想されている。

 

 

 

インドの印刷機械市場(国内需要)

2002-03                   464.5 (1000万ルピー)

2003-04                   570.5

2004-05                  854.3

2005-06                         1140.6

2006-07                         1851.3

2007-08                         3580.0

 

インドにおける印刷機械の国内需要が急速なペースで伸びていることが分かります。

46 4,500万ルピーであった2002-03年度の国内需要が、2007-2008年度にはおよそ6倍になっています。

このように、今の印刷機械市場で毎年上昇しているのは、インドと中国だけです。
次回は印刷機械の機種毎にレポートします。

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