イギリスゆめだより

日本の外に出ることは自分自身を見つめ直すこと

韓国にて7

2006-03-27 21:37:53 | 韓国
韓国は近くて遠い国。つい数年前まではこのような考え方が一般的だった。地理的にもそうだけど、何と言っても「民族間」の目に見えない壁が立ちはだかっていたのである。今ももちろんその壁が完全になくなったわけではないが、「ワールドカップ日韓共催」や、世に言う「韓流ブーム」に表されるように、少なくとも日本人にとって韓国は近い存在になりつつある。
韓国に行っていつも思うのは、日本語ができる人が多いということである。個人旅行で行くことが多いが、たまにツアーに参加するときがありそのときには、日本語が話せる韓国の人が日本語を巧みに操る姿に感心するのである。少なくとも韓国語のできる日本人よりも、日本語のできる韓国人のほうが多いことだろう。その韓国で今最も注目されている外国語は「中国語」だそうだ。これは2月にツアーで行った特に現地のガイドさんが話していた。いずれにしても韓国で外国語のできるガイドさんはとても頭がよく、学歴の高さもうかがえる。
ソウルではかなり日本語が通じる。本当に韓国語を話したいと思う人は田舎へ行ったほうがよい。田舎の旅館では、簡単な会話から韓国語でコミュニケーションをとることができる。これこそ旅の醍醐味だ。おすすめの田舎は、慶州(かなり観光地化されているが行く価値は十分すぎるほどある。)、安東(河回村が近郊にある!)、水原(ソウルから1時間という近い距離にある!)、扶余(歴史に関心ある人は特におすすめ!)、ってなわけで、まあ自分が行ったことのある田舎だけですけど、結構いいですよ。南部のほうもいいと聞きます。日本語を使いたくない人はぜひお試しあれ!!

韓国にて6

2006-03-24 21:14:22 | 韓国
韓国を旅していると、よくいろんな人から話しかけられる。それも韓国人から。内容は道を尋ねられるのが一番多い。相手の言っていることが聞き取れた場合は、何とか返答できるときもあるのだが、聞き取れないときには「モルゲッスムニダ」とか「モラッソヨ」(分かりません)を連発することになってしまう。また、たとえ万が一相手の言っていることが聞き取れたとしても、その答えが分からないときには「分かりません」と答えるしかないのだ。ひとたび、相手の言うことが聞き取れて、上手に返答できた場合で私が韓国人でないと相手が分かった場合にはしばしば「韓国語上手ですね」とほめられる。私はたまに買い物程度の韓国語ならある程度店員さんたちと何らかのコミュニケーションが取れる場合があり(まあそれは話す内容による)、そのとき「ハングンマル チャラシネヨ」などといわれたことがあり、そのときには素直に「うれしい」と思う。このとき外国語学習のおもしろさ、「やっててよかった」という実感を味わえるのである。これは10年以上前に始めて訪れたパリでも経験した。外国への旅のおもしろさのエッセンスである。ですので、みなさん外国に行くときには、せめて挨拶だけでもいいので、その国で話されている言語を勉強してから行くと、旅の楽しさが倍増しますよ!

韓国にて5

2006-03-23 23:36:30 | 韓国
扶余で1日をすごした私は、翌日(つまり韓国旅行最終日!)、9:00扶余発のバスでソウルへ向かった。当初は帰りは論山というところまでバスで行って、そこから韓国新幹線KTXでソウルを目指そうと計画していたのだが、無難なルートを取った。かつてKTXには東テグからプサンまで乗ったことがあるが、それはそれは快適であった。なにしろフランスのTGVの技術を参考に作られたのだから・・・で、ソウルまでは来るときと同じで2時間しかかからず、11時に南部バスターミナルに到着、そこから空港行きバスが出る高速バスターミナルへ行く。そこで空港行きのバスを待っている間にコーヒーでも飲もうと思って、コーヒーショップに入った。今ばやりの店であったが、なぜだかコーヒーを注文するときに若い店員さんに名前を聞かれた。キウチ(仮名)です、と答えたのだが、なぜコーヒーを注文するのに名前を言う必要があるのか不思議に思った。出てきたコーヒーを飲みながら受け取ったレシートをぼーっと見ていると、そのなぞが解決した。下のほうにハングル文字で「キウチ 様 ありがとうございます。いつも真心を尽くします。」と書いてあった。ちょっとしたことだが、うれしいものである。日本でもこういう気遣いが欲しいなあ~と思うさびしがり屋の私である。さて、いよいよ帰るときが近づいてきた。不本意ながら、空港に離陸3時間前に着いてしまった。まあ、空港内でも散策しようと思ったところ、例のWBCの準決勝、韓国対日本戦の放送が到着ロビーであっていた。もちろん見ているのはほとんどが韓国の人々なのだが、私もその間にまぎれて見ていた。韓国がチャンスになるとどっと沸いた。逆に日本がチャンスを作るとあちこちから「ちっ」という舌打ちが聞こえた。聞くところによるとソウル市庁舎前に広場には2万人が集まったそう。結果はご存知のとおりです。ちなみにその日のお昼は空港ビル地下一階のフードコートで「プルネンセット」を食べた。何かって?単に「プルコギと冷麺(ネンミョン)」のセットです。9000ウォンだった。楽しかった3泊4日の韓国旅行も幕を閉じた。今年は何度韓国の地を踏むことができるのだろうか・・・

韓国にて4

2006-03-20 05:55:16 | 韓国
扶余市内を一周して、その間に国立博物館などにも立ち寄り、時間が4時になろうとしていた。「ぼちぼち、疲れてきたなあ。ホテルでも探すか~」ということで、いったん観光案内所に戻り、預けていた荷物をとる。案内所のドアを開けると、例のお姉さんが「やっと来た~」という表情(?)を一瞬浮かべて、笑顔で対応してくれた。荷物を持った私は、再び町を歩く。旅館が密集している地域へ。韓国のいわゆる「旅館(ヨグァン)」はラブホテルもかねているが、設備がよく快適である。数ある中から私が選んだのは「アリランホテル」本当にきれいで設備が整っており、暖房まで完備。どでかいテレビもあった。ベッドに横になると、いつの間にか寝入っていた。やや体に疲れがあったようだ(何せ春川でも歩いたし、扶余でもコロッダしたのだから・・・)」起きると7時を回っていた。ぼちぼち夕食でも~と再び町に繰り出したのである。夕食はホテルから歩いて5分ほどの韓国料理専門のチェーン店(なかなか安くていいです。海苔巻きなどを店頭で売ってたりします。持ち帰り可)で、「スントゥブチゲとマンドゥ」を注文した。マンドゥなどは一口サイズが10個も出てきた。それで2500ウォン。もちろんチゲにはご飯が付いている。ボリュームがあった。締めて6300ウォンは安い!!食べ終わる、ファミリーマートでおやつを買って、ホテルへと戻った。

韓国にて3

2006-03-19 22:30:11 | 韓国
3月18日。韓国旅行も残すところあと2日となった。この日はソウルから扶余へ向かった。2泊お世話になったソウルのホテルを後にして、一路南部バスターミナルへ向かう。チェックアウトするとき宿のお姉さんがわざわざ外にまで出て、見送ってくれた。昨日はバスターミナルを一度間違えたが(後に高速バスターミナルからも春川行きが出ていることを知り・・・)、扶余行きはここ南部バスターミナルからの出発となる。「歩き方」ではソウルからの所要時間は2時間30分(最短で!)と書いてあったが、ターミナルの表示を見ると何と3時間半と書いてあった!(でも実際には2時間だった!)9時10分に出発したバスは途中トイレに行きたいと申し出たおじさんがいたためか、サービスエリアで10分休憩を挟んで、11時に扶余のちっちゃなバスターミナルに着いた。そこからまず目指すは観光案内所。この大きな荷物を預かってもらわなくては・・・案内所までは歩いて10分ほど。扶余の町は本当に小さい。市街地をのんびり歩き回っても半日で回れるほどだ。案内所について日本語ができるお姉さんに韓国語交じりの日本語(日本語交じりの韓国語?)で、「この荷物をポガネジュセヨ」。やさしいお姉さんであった。その後扶蘇山城をぐるりと歩き回って、白馬川(かつての白村江・はくすきのえ)クルーズに乗って、のんびりした時間をすごしたのだった。(つづく)

韓国にて2

2006-03-17 23:39:11 | 韓国
韓国に来て2日目。今日はいつもどおり(?)7時に目が覚め、ホテルで軽く朝食をとった後、地下鉄3号線で高速バスターミナルを目指す。春川に行くためだ。ターミナル駅について、どの方向に行くべきか探していると、どこからともなくおばあさんがやってきて「湖南線(ホナンソン)はこっちだわよね」とボクに訊ねてきた。ちょうど「湖南線はこちら」という矢印の目の前に立っていた私は「そうですよ。ホナンソンはこちらです。」と流暢な韓国語で答えた。とはいえ、流暢な韓国語は「イェー、ホナンソン」までで、あとは指で示したのだが。。。で、そこで「歩き方」で場所を確認すると、なんと自分が乗るべき春川行きのバスはここからではなく「東ソウルバスターミナル」から出るではないか!?しまった!またいつもの「思い込みが。。。」てなわけで、また地下鉄に乗って行きました。春川まではソウルから1時間半ほどで着いた。しかし、市の中心部からかなり離れたところにターミナルがあり、歩いて小1時間くらいかかった。しかし途中市場がありそこでホットクなどを買って食べ、楽しい散策となった。お昼はタッカルビ横丁で春川タッカルビを食べた。1人前だがかなりの量があり、やっと食べつくした。しかも途中でメシをチャーハンにしてもらったために、満腹を通り越えてしまった。その分午後は、「冬ソナ」ゆかりの地を散策した。おかげで本日の万歩計は締めて20000数千歩を記録した。一番すきなのは春川湖かなあ。「冬ソナ」第1話で登場するところ。あそこは風景がいい。てなわけで、観光というとそれ以外に何もない春川でウォーキングを楽しんだ1日だった。

韓国にて1

2006-03-16 22:31:46 | 韓国
今日は有給を利用してソウルにやってきた。昨日も書いたように「休養」するためである。本日はまず休養といえども、妻を置いての一人旅(愛妻家の皆様からは「なんと言うことだ!」とお叱りを受けるかも。。。でもこのワタシこそ愛妻家なのであります。)ゆえ、まずすることは妻へのお土産を買うこと。ソウル市内に着いたのが3時を回っていたが、すぐに地下鉄2号線に乗り込み、COEXを目指す!初めて行ったが、あそこは何でもあるし、歩いているだけでも楽しい。免税店に行くが妻に頼まれた「イヤリング」らしきものはない。(だいたいアクセサリーなどというものは男が選ぶにはちょっとね。。。)仕方なく、セブンラック(SEVEN LUCK)に行く。ここはカジノ。カジノも賛否両論でしょうが、金額を決めて遊ぶ分には良いかなあと思って、最近はまっています。で、案の定負けましたが結構楽しめました。で、ホテルに帰ろうかと、再びCOEX MALLを歩いていると、目に入ったのが「EARRING」の文字。そのまま磁石に吸い寄せられるように近づいていく。お姉さんが一人で販売していた。「あのー妻にプレゼントで、イヤリングを買いたいのですが。年は30ウン才で、髪の毛は肩ぐらいで。。。」などと伝える。お姉さんはいろいろ探してくれた。自分の耳につけたりして、妻に似合うかどうかも確認させてくれた。おかげで何とか買うことができ、値段も手ごろで、責任を果たしました。これで今回の「旅の義務」のうち半分が終わったということになりました。ほっと一息。。。いやー韓国っていいですよねー。

休日を有意義に過ごすには?

2006-03-15 13:18:11 | その他
3年生を卒業させた高校教師にとって、この3月ほど有意義に使える時間はない。これまでのおよそ1年、休日も「私」もなく、大変であった。その分この3月をどう過ごすのかは、「教師として自分をどう養うのか」に大いに関わる大切な課題である。いわゆる「どう休養するか」ということ。「休養」というのは「休んで」「養う」(これが大事!!今の教師にはこのための時間がなかなかない!)ということ。上手に有給を使って、自分を「養う」必要があると思っていた。当初は留学していた英国に3年ぶりに行こうかと考えていたが(そこでマンチェスターユナイテッドの試合を見ようかと・・・)、そこまでの時間もなく、近場に行くことに決めた。韓国である。九州に住んでいるので韓国って、東京に行くより近い。連休でもあろうもんなら、いつでも行ける。これまで十数回韓国に行ったが、いつ行っても韓国はおもしろい。韓国人は純粋だと思う。いろんなことが何故か懐かしい・・・このような想いが私を韓国へと向かわせるのである。しかし、韓国語には関心があるが、歴史や文化についてはほぼ無知であるといってよいこの私が韓国に行って何をするのか?よく聞かれることである。答えは「ただぶらぶらと歩き回るだけ」である。その途中に文化・歴史上の遺跡があれば見る。楽しいのは、韓国の人々の普段の様子を観察することなのである。田舎に行けば行くほど、楽しい。バスに乗ることひとつをとってみても楽しい。あとは、ぼけ~っといろんなことを考えることだ。で、今回は3泊4日の日程でソウルと扶余を訪問する予定。しかし、実際はどうするか分からない。行き当たりばったりだから。でも韓国ではそういう旅が楽しいと思えるのだ。こんな旅好きな人、いますよね~