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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 6-23 The Understudy(ベット・ミドラー登場!)

SEINFELD(となりのサインフェルド)6-23 The Understudy(泣き虫の代役女優)。

”understudy”とは演劇などの「代役」のこと。日本でも舞台ファンの間ではよく使われていますよね。「昨日はアンダーの人が出ていた…」とか。

さて、今回のJerryのガールフレンドは、あの大スターBette Midler(ベット・ミドラー)のunderstudyをやっているというGennice。(SEINFELDでは、超有名人の「名前だけ」はよく出てくるんですが、今回はホンモノのBette Midlerがゲスト出演しています☆)

このGennice、なぜか、すぐに大泣きする人なんです。映画BEACHES(Bette Midler主演)を見ては声を上げて泣き、ホットドッグのフランクフルトが落っこちたといっては泣き…。(トップの写真)でも、この方…誰かに似てると思いません?ヒント:フィギアスケート…(真央ちゃんじゃありません)ま、その話は後ほど…

さて、今日はJerryのcomedy clubのチームとBette Midlerのチームがソフトボールの試合をするんだそうです。Jerryは有名なIMPROVのユニフォームを着ていますね。ここで取上げています

Bette MidlerはRochelle, Rochelleという映画をミュージカル化した舞台の初日が控えています。このRochelle, RochelleというのはSEINDELDの中のfictional movieで、The Movieのエピソードで観ることができなかった映画。The Smelly Carでは、このビデオを返却しようとしたGeorgeがビデオショップでSusanに再会し「こんな映画を観てるの?」とバカにされています。

さて、舞台の初日が控えてる大スターが、ソフトボールの試合をしたりするのかしら??なんて思ってしまいますが…実は、Broadwayのスターたちは気分転換と身体トレーニングを兼ねて、Central Parkでよくソフトボールの試合をしているんだそうですね~。キャー!今度NYに行ったらCentral Parkへ行ってみよう!…と思っている単純な私。

試合中もGenniceはベンチに控えています。
They really stick to that understudy rule.
代役には代役の決まりがあるらしい…。

さて、大スターBette Midlerはソフトボールをしていてもオーラがありますね~。で、ホームベースでのクロスプレーでGeorgeとぶつかってしまい、彼女は負傷してしまうんです。病院に担ぎ込まれるBette。

TVニュースでBette Midlerがソフトボールの試合で怪我をし、ミュージカル舞台には立てないだろうと言っているのをバツが悪そうに見ているJerryとGeorge。そこへBette MidlerのunderstudyのGenniceは泣きそうな顔でJerryのところにやって来ます。

また、例によって、おお泣きするのかと思いきや…突然(?)満足気な表情になって…

GENNICE: . . . Thank you. This is the first time in my life that anyone has ever done anything like this for me. I've always had to struggle so hard for everything I ever got. and I know this is going to be my big break.
(…ありがとう。他人が私のためにここまでしてくれたことは今までなかったわ。今までは私は本当に大変な思いをしてきたのだけど、今度は大きなチャンスが訪れたのよ){と言いながら…またまた泣く}

さて、負傷したBetteの面倒を見ているのは、何故かKramer。いつの間にか彼女のマネージャー気取りになってしまう…。彼女はベッドの上でちょっとした歌を歌ってくれたりするんで(ホンの鼻歌程度なんだけど…やっぱ、上手いわ~!大スターは違うね…)もう、Kramerはご満悦なんです…っていうか、Michael自身が素で喜んでる感じですよ、これは。


さて、JerryとGeorgeはGenniceと一緒にタクシーでBette Midlerの見舞いに行くところ。Genniceのアパートの前には人が集まって、口々に非難の言葉を浴びせています。

GENNICE: Hey, I didn't do anything. … YOU CAN ALL GO STRAIGHT TO HELL…. You see that? You see what I am going through?
(ちょっと、私は何もやってないわよ!…うるさいわね!…これどういうこと?どうして私がこんな目に遭うの?)

GEORGE: So what? Somebody dropped an egg on my head as I went into my building last night.
(だからどうだっていうの?僕なんて、昨日の夜、アパートの前で誰かに卵を頭にぶつけられたんだよ!)

JERRY: Hey, I'm being heckled on stage. People are yelling out Galloogy.
(僕は、ずっとお客にヤジられっぱなしだったよ。みんな僕のことをGalloogyって言うんだぜ!

はい、出てきましたね。Gallonyというのは、アメリカのフィギアスケート選手Tonya Harding(トーニャ・ハーディング)の元夫で、ライバルのNancy Kerrigan(ナンシー・ケリガン)を襲ったとされたJeff Gilloolyのことです。

この騒動が起きたのは1994年ですから、もう13年も前のことになるんですが、このエピソードがon airされたのが1995年5月ですから、まだまだ騒動の記憶がvividだったんでしょう。

GENNICE: I'm having a little trouble with all this. I mean all I ever wanted to do is sing. Now I'm the focus of this big media frenzy. Nobody in the show will even talk to me.
(本当に、こんなことになって困っているのよ。私はただステージで歌いたいだけなのに、マスコミ騒動の真っ只中にいるの。スタッフも出演者も口もきいてくれないのよ{泣く})

さて、こんなバックシートでのやりとりを聞いていたタクシー・ドライバー…

CABBIE: Wait. Wait. I know you. You knocked Bette Midler out of Rochelle Rochelle the Musical. I want you creeps out of my cab.
(おいおい、ナンだよ!お前らがBette MidlerをRochelle Rochelleのミュージカルから引きずりおろしたのか?タクシーから降りやがれ!)

JERRY: Hey, I had nothing to do with it.
(僕は関係ないんだよ!)

CABBIE: Get out of my cab. You should go to prison. You should be in prison for the rest of your life. Get out, each of you. Each and every one of you get out of my cab.
(降りろよ!ムショにぶち込まれて、一生そこにいろよ!降りろ!みんな降りるんだ!)

ドライバー役の俳優さんは、NYタクシー・ドラーバー独特のアクセントに苦労したようです。

さて、代役でのRochelle Rochelle the Musicalが始まります。

ところが、Gennieがステージに上がる前に、なんと、彼女のおばあちゃんが亡くなったという電報が届くのです。泣いてステージに上がれないのではないかと心配する周囲をよそに、彼女は電報をチラッと読んだだけで、あっけらかんとゴミ箱に捨ててしまうのです。

さて、Genniceが歌いながらステージに登場すると…なんと靴紐が解けてしまうんですよ~
そりゃもう、今度は「大泣き」ですわよ~

GENNICE:…Hold it stop, I'm sorry, I have to start it over, my shoelace. I can't do it like this. Please let me start over. Please. Please. . . .
(すいません、音楽止めて。靴紐が…最初からやり直したいの。これじゃできないわ。最初からやり直しさせて、お願いだから…)


おっと、これじゃないや…



私自身、すぐ人前で泣く人って…
どうも胡散臭くて信用できないと思えることがあります。

※Gennieを演じてるのはハーディングさんではありませんので。念のため…

コメント一覧

ファイア-
Fictional films
マスターさん、ベルさん、こんにちは
ベルさん、あけましておめでとうございます(マスターさん、すみません先にご挨拶させていただきました)。帰国されるのですね~お忙しいことと思います。お元気なお声が聞けて、良かったです^^

Wikipediaのリンク、ほんとにおもしろいですね!こういう項目があるということ自体、びっくりです。Rochelle, Rochelleのダイアローグ、男性の方はLarryがやってたんですね。知らなかった~
「存在の耐えられない軽さ」はもう何十年も前(てほどでもないけど(笑))に観たので、完全に忘れてます。「ユリシーズの瞳」は未見です・・・今度観てみよっと。Seinfeldで観たくなる映画も増えました^^

ジェイク・ジレンホールのSNL映像、とある動画サイトで見て来ました・・・もう仰天(笑)。ここまでやるか!「日本のイケメン俳優にできる業じゃない」ってベルさんに同感です思わず「ブロークバックマウンテン」をレンタルしてきてしまった(笑)
gay friendlyな女優さんたち、共通点がわかるようなわからないような・・・むずかしいなあ(笑)

海をわたるお引っ越しかあ・・・ご友人たちも、おさびしいでしょうね。
master of my domain
お久しぶりです
ベル様、お忙しい中、来てくださってありがとうございました。

帰国されるのですか。11年もボストンにいらしたのですね。そんなに長く住んでおられた土地であれば、街にも住んでいる人たちにも深い愛着がおありでしょうし…なんと申し上げてよいかわかりません。

私はボストンへは行ったことが無いのですが、ボストンと言えば私の中ではフォークナーの「響きと怒り」(SOUND AND FURY)の中で、死を決意した青年がボストンの町を彷徨う描写が強烈なイメージとなっています。(ちょっと、変な例えですみません。)お別れが近いと思えば、一つひとつの風景が印象深いのではないでしょうか?

gay friendlyなイメージってどういうものなんでしょうね。「女性性」を過度に前面に出していないところ??または、リベラルなイメージがあるところなのかな?

ロージー・オドネルは一昨年末にNYでFIDDLER ON THE ROOFを観たとき、彼女は妻役で出ていました。ちなみに、夫はハーヴェイ・ファイアスタインでした。彼も同性愛者ですよね。アメリカの有名人を「生」で見たという経験は少ないので、ちょっと自慢です…

ジェイクは、以前にfemale Seinfeldと呼ばれている(らしい…笑)Ellen DeGeneresのトーク・ショーに出ているのを見たことがあるのですが(Ellenも同性愛者ですよね?)あまりに面白いので驚きました。なんとなく育ちの良さも見え隠れする彼ですし、まだまだ人気が出そうですね。SNLでは、ドレスを着ていても鍛え上げた逞しい腕が可笑しいですし、あのカツラだと、イケメン認定するにはマイナス要素になる(と思う)顎のラインや下がり気味の眉が強調されて、これまたウケてしまうのですが…すべて「計算されて」いるんだとしたら、凄いと思います。

あわただしい日々をお過ごしのことと思いますが、ご自愛ください。
belmont(ベル)
A Happy New Year ! (今頃すみません)
マスター様、ファイアー様、お久しぶりです!
ご心配いただいて感激です。マスター様には新年のご挨拶、それからお誕生日のおめでとうも失礼してしまって、申し訳ありませんでした(ちゃんとロムはさせて頂いてますよ~)。 実は11年住んだボストンから日本に帰国することになり身辺があわただしくなってしまいました。それで掲示板やマスター様のブログにもなかなかお邪魔できなくて、でもファイアー様やマスター様にお気にかけて頂いて、辛抱たまらなくなって出て参りました! ありがとうございます!

いろいろコメントしたいこと、一杯あるんですが、手短に。ベット・ミドラーやバーブラ・ストライザンドにはgay friendlyなイメージがありますね。トークショー・ホストのロージー・オドーネル(彼女もゲイです)もバーブラの大大ファンですよね(女神の如くあがめています)。 TVコメディの「Will & Grace」にもシェアー(シェールかな?)がゲスト出演していて、彼女もゲイには好まれるみたいですね。(Wikipediaの貼付けとても面白かったです。有り難うございます)。

そして、さすがマスター様ですね~。ジェイク・ジレンホールのSNLのホストの週のこと、もうご存知なんですねー。 ジェイクの「ドリーム・ガールズ」の真似、もうお腹の皮がよじれるくらい面白かったですよ。日本のイケメン俳優にできる業じゃないんじゃないかと、ひとりそのように思いました。

アメリカを去るにあたって友人達との別れ、美しい街との別れが本当に辛くてたまらないのですが、そういえば「サインフェルド」や「SNL」が見られなくなるのもやっぱり寂しいですね~。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
master of my domain
いやいや…「ベラルーシのミンスク」と聞いてRochelle, Rochelleを思い出すなんて、世界に数人しかいらっしゃらないのでは??私は感動しましたよ!!素晴らしい
この映画は「存在の耐えられない軽さ」のパロディではないかとwikipediaに書いてあるんですが…ここ↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Fictional_films_in_Seinfeld#Rochelle.2C_Rochelle
私は東欧を旅する男女の愛欲の世界を描いてあるとのことだったので「ユリシーズの瞳」を想像していたんですよ。
ベル様は、これまでよく見かけた別の場所でもお見かけしないので、おそらくお忙しいのではないかと思っています。アメリカは今冬は穏かなようで何よりですが。
ベット・ミドラーやバーブラはgay friendlyなイメージがあるらしいですね。最新の「投票」では、gay friendlyな女性有名人としてメリル・ストリープが選ばれていました・みなさん、雰囲気が似てません??どのような「基準」で選ばれるのかは分かりません。
…ちなみに、男性では、ぶっちぎりでジェイク・ギレンホールでした。それを受けてSNLであのようなパフォーマンスをやったようです。
ファイア-
記名わすれました
すみません、上のコメントはファイア-でした
Unknown
うわあ~そうかあ。ト-ニャ・ハ-ディングのパロディだったんですね。記憶から完全に消えていたので、「なるほど!!」です。

それにしてもRochelle, Rochelle、引っぱりますよね~(笑)。ライターたちは相当好きなのかしら。先日ニュースでベラルーシのミンスクが出て来て「お、Rochelle, Rochelle!」と真っ先に思いました(笑)。

ベット・ミドラーといえば、The OutingでElaineがJerryに彼女のCDをプレゼントするくだりを思い出します。確かこの時のコメンタリーでJasonが「俺はベット・ミドラー本人にぶつかったんだよな」と言ってましたね。
ちょっと話がそれるんですが、ベット・ミドラーやバーブラ・ストライザンドが好きな男性はなぜGayだと思われるんでしょうか?いったいどんな関連が??

ところで、最近ベルさんがいらっしゃいませんね~。お元気なのでしょうか。
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