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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 5-8 The Barber(素で笑ってる)

出演者が台詞忘れて吹きまくっていた、Jerryのニュー・ヘアスタイル。
SEINFELD(となりのサインフェルド)5-18’The Barber′(愛と復讐の散髪バトル)の内容が書かれています。

JerryはEnzoと甥のGinoがやっている床屋の常連で、Jerryの担当はEnzo。しかし、最近、どうも彼のカットがしっくり来ないのだ。しかし、長年カットしてもらってるEnzoへの義理もある…。一方、甥のGinoにカットしてもらったKramerはナイスなヘアカットに大満足!「今日はEnzoは休みだったから、行ってGinoにカットしてもらえよ!」と言われて早速店へ行くのですが…

Enzo: Oh, you've come for the haircut.
(やぁ、ヘアカットか?)

Jerry: No, actually I was just...
(いや、ただちょっと…)

Enzo: It's my day off, but I take care of you anyway because you're my favorite customer. You've been with me for so long. You're so loyal.
(今日は休みなんだが、どっちにしてもカットするよ。君は私のお気に入りの客で、私はずっと君のヘアカットをしているんだからな。君は義理堅いな。)

Jerry: Well I, if it's your day off I really...
(ああ、でも、せっかくのお休みなんですから…僕もホントは…)

Jerryは帰ろうとするんですが、Enzoに強引に椅子に座らせられてしまう
Enzo: Eh, what's the difference. It takes 10 minutes. Jerry, today I'm going to do something special for you.
(いや、構わないさ。10分で済むよ。Jerry,今日は特別なカットをするからな。)

Jerry: Well I don't want to take too much off.
(ええ、でも…あんまり短くしたくないんで。)

Enzo: Hey who's your barber, eh? You tell the joke, I cut the hair.
(おいおい、床屋は私だ。君はジョークを言うのが仕事。私はヘアカットが仕事。)

しかし、結果はトップの写真のとおり。

まぁ、私も爆笑しましたが、出演者も、演技じゃなく、マジで笑いこけているんですよ。ElaineもGeorgeも、ドラマ中で笑うシーンもたくさんあるんですが、でも演技は演技。「素の」笑いってまた違うんですね。普段はこういう風に笑ってるのか…なんて興味深かったですね。

JerryはSEINFELDでは、後ろが長めのこれまでのヘアスタイルを続けていますが、こういう「七三分け」の髪型にしてたら、やけに「年相応」に見えておかしい。

このエピソードは、もう一つのthe Pensky fileの話のほうが、SEINFELDらしいヒネリがあって面白いのです。この床屋のネタは、EnzoとGinoのイタリア訛りと、バックに流れる「セビリアの理髪師」の音楽の組み合わせがユニークで、ちょっといつものエピソードとは変わった味付けになっています。



さて、あまりに悲惨なヘアカットに驚いたKramerは(まるで5歳の子どもだ!…と絶句する)甥のGinoのアパートでカットをやりなおしてもらえるようにしてくれます。

Ginoのアパートでカットをしてもらっている時に、なんとEnzoがやってくるではありませんか。Jerryは慌ててクローゼットに隠れたものの、床に落ちていた髪をEnzoは見つけてしまう。

Enzo: Hey, what's all of this?
(おい、これはナンだ?)

Gino: Nothing. It's just hair.
(別に、髪の毛だよ。)

Enzo: You do haircut in the apartment?
(お前は自分のアパートでカットしてるのか?)

Gino: No. Pizza man was here. Maybe some fall off. He's going bald.
(いや、ピザ屋が来たんだよ。ピザ屋の髪の毛だろ。だんだん薄くなってきてるんだ。)

Enzo: It looks very familiar.
(この髪は見覚えがあるんだが…)

Enzoは店でも、暇さえあればアパートに落ちていた髪の毛をじ~っと見ているばかりで、Ginoは気が気でありません…。

ある日、Newmanがヘアカットをしてもらっています。

いやはや…なんとも言えないツー・ショットですな。

Enzo: Oh, not everyone like Newman, so loyal.
(みんながNewmanのように義理堅くはないんだよ。)

Newman: Yeah, just the way that I was raised. I'm special.
(ああ、俺はただそういう風に育てられただけ。俺は特別義理堅いよ。)

Enzo: You know I don't mind if somebody's funny, but I no like the funny business.
(私はおかしな人間は別に嫌じゃないが、おかしなことを仕事にしているヤツは気に入らないな。)

やば~!

この後は、Enzoに「無料ヘアカット」で買収されたNewmanが、Jerryの毛髪採取を試みます。Jerryの「きれい好き」は徹底しているのですよね。だって、NewmanがJerryのバスルームに潜入するのですが、櫛にもブラシにもシンクにも一本の毛髪も残していない。

それでも、Jerryの背後から、こっそり髪をハサミで切るというやり方でNewmanは髪を採取。

このあたりのNewmanの「不気味な動き」が「笑わせどころ」なのでしょうが…。(こういうアクションは、やっぱKramerのMichael Richardsは上手いよ。)ま、NewmanのWayne Knightの顔だけでも笑えるんですがね。

さて、Enzoが照合した結果、やはり、あの時Ginoの部屋でJerryがカットしてもらっていたんだと確信します。それから、また一騒動あるのですが、最初のJerryのヘアスタイルのインパクトが強すぎて、後半はありふれた展開に見えてしまうのです。

コメント一覧

master of my domain
master of my domain
どこかのblogで読んだのですが、SEINFELDの下ネタの部分は、ずばりそれをさす言葉で言わずに、ヘンに知的な言い回しをしたりするところが、知識人にも受けているんだとありました。パーティーの、少しくだけた会話の中では、こういうseinfeld語が役立つんだと。

そういえば、私のmaster of my domainも、よ~く考えてみたら、下ネタから発生しているんですよね

そういうのを隠語のように楽しめるのもSEINFELDの魅力かと…
ファイア-
http://blogs.yahoo.co.jp/jko_110
こんにちは^^

実は、Seinfeldを知らなかった頃は「フレンズ」すごく好きだったんです。でもSeinfeldに開眼したら、何だかばかばかしく思えてきて(笑)。チャンドラーは好きだったんですけど…。

うちのブログでちらっとSeinfeldネタを紹介した時の反応が、「やっぱり下ネタが多いのね」というものでした。「フレンズ」とか「フルハウス」とか、日本でウケるドラマって、その辺があたりさわりのないものが多いのかもしれないですね。でもSeinfeldの下ネタは、ちょっと違うと思うんだけどなあ。



わたしも、みなさんとお話しできて、涙が出るほどうれしいですっ!
belmont (ベル)
そうですか......
Master様、ファイアー様、



Seinfeldにゲストででる女優さん、ジェリーやジョージの相手役をつとめる女優さんは殆どみんな美人じゃないですか? ”女ジェリー”になったジャニーン・ガラファローとか、もう1人ジェリーにソックリだという女性(もっと似せようと髪を切っちゃった人)でも綺麗だと思いますけど、、、。 勿論イレーンも綺麗ですよね。 日本でもそうかもしれませんが、アメリカでは絶対に「ファニー」でなければモテないんですよ。面白くて綺麗だったら鬼に金棒です! 



フレンズも最初は面白かったけど、だんだん近親相○的になったので観たくなくなりました。



私はSeinfeldが一般受けしなくても良いと思っています。こうしてマスター様やファイアー様とお話しできるので。
master of m y domain
ホントに…
SEINFELDが何故ウケないのか、、という話になると、も~う、ため息が出ます。



でも、最近は「綺麗なおねぃさんやイケメンが出ないからだろう!」と、単純に考えることにしました。レギュラー出演者の集合写真を見れば、やっぱ「フレ○ズ」(何気に反感を抱いてる)の方が見栄えが良いですしね。
ファイア-
まったく
>例えば、あのThe Puffy Shirtのエピソードでも、何度も聞き返すのが申し訳なくて分かったふりをするなんて、日本人か?…と思ってしまいました。



まったく!声の小さい人をLow Talkerと言うというのもこのエピソードではじめて知りましたが、こういうことって本当にありますよね。親しくない相手だと、よけいに聞き返しにくいし、つい「そ、そうだよね~」なんてうなずいちゃうこと、ありますよね(笑)。日本人は何でもyesと言っちゃうことを批判されたりするけど、実際はそんなに違わないですよね^^Seinfeldのこういう要素が、日本でも絶対ウケたと思うんだけどなあ…ちゃんと宣伝されてれば…
master of my domain
こんにちは☆



>Ginoがけっこうハンサムガイだから、彼の部屋にJerryが行くシーンなどはなかなかドキドキするものがありました。



…そ、そうですか?でも、そう言われてみれば、そうかも…これはいかん後のエピソードに、Newmanの部屋に入るシーンがありますが、その時はさすがにドキドキ感はありません。



おっしゃるとおりですよね。例えば、あのThe Puffy Shirtのエピソードでも、何度も聞き返すのが申し訳なくて分かったふりをするなんて、日本人か?…と思ってしまいました。
ファイア-
http://blogs.yahoo.co.jp/jko_110
Master of my domainさま、こんばんは^^

これも好きなエピソードです~(というか全部好き)。Jerryの髪型を見た時のKramerの反応にいつも爆笑していました(笑)。

Ginoがけっこうハンサムガイだから、彼の部屋にJerryが行くシーンなどはなかなかドキドキするものがありました。すんごいニヤケてましたよね(笑)。



JerryがしきりにEnzoに悪いから…と気を遣ってるでしょ?この辺はアメリカも日本も同じだなあ~と感じたのをおぼえています。

というか、一般に思われているほどアメリカ人って個人主義じゃないですよね。Seinfeldを観てると、日常のちょっとしたことで共感できるディテールがたくさんあるのが好きなんです。

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