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And This Is Not Elf Land

Awww

↑ ↑ なんか「英語バカ」なタイトルでスイマセン(汗)


美都さま経由で、足長おじさんからのプレゼントが届きました!!

なんということでしょう!青春が戻ってきたようです(笑)

先日、yukitsuriさまとお会いしたときにも話していたのですが、私が少女だったころは、憧れの外国と言えば、フランスかドイツでした。「あなたはドイツ派?フランス派?」なんて話は友人同士のミーハーな会話によく出てきました。文学から美術、音楽まで「フランス」VS「ドイツ」で語りあったりしていましたよ。(でも、実際は…私の「あこがれの場所」はトーキョーでした。東京だって、まだまだ未知の世界だった~)イギリスなんていうのは、ちょっとランク下だったし(!)アメリカなんて歯牙にもかけていなかった…いや、ホントに~

まぁ、私など…どうしても安易で軽薄なことに目が行ってしまう、しょうもない田舎少女でしたが、そんな中で『ベルサイユのばら』というのは「ちょっとした事件」だったのです。あそこから、(田舎少女なりの)世界観を広げる素朴な「努力」を惜しまなかったものでした。

後年になって、作者の池田理代子さんがエッセイの中で「歴史の先生を狼狽させ、フランス革命の本を探しまわったという少女ファンたちに触発されるところが大きかった」「私の子どものころなど、親から与えられた本を読むことはあっても、自分でひとつのテーマの物を探しまわるなんて偉業は考えもつかなかったから」という「内容」のことを書いておられたのを覚えています。

当時の少女マンガというものは(現在では考えられないほど)いかに貶められて考えられていたかなどということは、私がここで書くまでもありませんが、池田理代子さんには、先駆者としての様々な苦しみがおありだったのではないかと想像します。宝塚による「ベルサイユのばら」は社会現象となったわけですが、「少女マンガ発」のものが、ここまでになるというのは、前例のないことでした。

『ベルサイユのばら』は、宝塚で新たな命を吹き込まれたわけです。(しかし、当時は宝塚の舞台化を快く思わないファンもいましたよね…「宝塚からベルばらを取り戻す会」なんて作られたのを思い出すんですが…笑)(いつから作者と宝塚が「和解」したのか…よく事情が分からなかったりします)(まぁ、そこにはこれ以上触れますまい)

で、『ベルナール編』なのですが…お送りくださったプログラムを拝見して、ベルナールという魅力的なキャラクターが、愛と夢と冒険の活劇として、宝塚で最大限に蘇ったようですね~想像するだけでもわくわくします。アラン・ドロンの映画「黒いチューリップ」に見られるように、嵐の前の静けさのような不穏な時代には「義賊」がよく似合う。そして、革命の理想とその後の忌まわしい恐怖政治に至るドラマも、フランス革命時独特の「熱」とともに、面白いエンターテインメントになっていたことでしょう。「ベルサイユのばら-ベルナール編-」など垣間見るチャンスもないだろうと諦めていた舞台でしたのに…本当にありがとうございました!


そして、ワイダ監督の『ダントン』!!

なんと、なんと…岩波ホールで公開されたときのプログラム!おお、当時のプログラムってなんて愛情深い作りになっているんでしょう!完璧な「作品資料」じゃありませんか!

これは、かなり前に「ビデオ」で観たのですが、最後のロベスピエールの放心したようなシーンが印象的だったのと…なによりも、断頭台の「内部」の様子がかなりリアルに表現されていたのが、いわゆる一つのトラウマ(?)になっております。しかし、一番のクライマックスは「青い花」で部屋を飾ってロベスピエールを待つダントン、そして、二人の「対決」でした。ここの抄録がしっかりプログラムに乗っていたのも「感動」でした!

なんでも、この映画は舞台劇が元になっているそうでありませんか!?ドパルデューは映画でも十分に輝いているのというのに、舞台ではどれほどのカリスマ性を発揮していたことか…観た人のコメントを読むたびに、私にも見るチャンスがあれば!と思ってしまいます。

というより、この映画のもとになった舞台劇『ダントン事件』は日本で翻訳上演してもよさそうなものですけど。日本人が好きなフランス革命絡みのドラマですし。一見、対照的に見える二人の人物が、一つの実体の表と裏の姿に過ぎないという(まぁ、よくある…と言えば、よくあるけど…笑)魅力的なテーマ。これは個人レベルとしても、人々と政治の関係という普遍的なテーマとしても捉えられるし、なかなか面白いと思うんです。それと、プログラムにあった、画家、ダヴィッドの解釈も面白かったです。実際の彼の政治的立場というのは、ちょっと理解に苦しむところがあったのですが…ワイダ自身の姿を投影させているという指摘は興味深かったです。

とにかく、先の『ブラン・モーヌ』とともに、英語字幕つきのDVDが欲しいです!


そして、NEXT TO NORMALのプログラム。
私が1週間前に観たとき、豪雨のためにステージドアが中止になったことを予測していらしたかのよう…ありがとうございます!!オフから出発したオリジナル作品である上に、私には思い出深いJ.ロバート・スぺンサーが上手くエヴリィマンを演じていたこと、人間の根源的な問題をテーマとして扱っていることなど、非常に面白い作品でした。

ただ、この作品については、観終わって、日が経つにつれて、ちょっと心が離れていく気がします(?)…考えてみるに、これは「作品自体」に問題があるわけではないのです。むしろ、作品自体は素晴らしい!しかし、この作品につきつつある、ある種の「属性」が、私を「へそ曲がり」にさせるのです(?)

この作品って、テーマの割には、何故か若いファンが多い。もちろん、あれだけ、若く、才能のある俳優が出ているので当然なのかもしれませんが…しかし、こういう「手触り」って、私の苦手な『家賃』と同じで…結局、このNEXT TO NORMALって、「ちょっと背伸びをしたい」という若いモンの心理に上手く付け入る独特の隠し味(?)があるじゃありませんか…。ところが、その「隠し味」が、隠されないで表に出てきつつあるんですよ。でもって、いわゆる「実際よりも背伸びしてみたい」という若いモンは、この手の作品には殊更に入れあげるもんなんですよ(?…ナニ、この「断言」!?)で、私はそういう現象には「激しい拒否反応を起こす」のであって(爆)まぁ、困ったもんです…(結局、同じ穴のムジナやからこそ、拒否反応も起こすんやろ…という声もあり)しかし…今後は、この作品との付き合い方には、格別の努力が必要となる「予感」がいたします。

最近では、自分は「ミュージカル・ファン」とは言えないな~思えてなりません。(だって、先日のNYも、話題作・新作、ほとんどスル~)もう看板下ろさなきゃ…とか。もっとも、最初から看板なんて掲げてませんけどね(笑)


とにかく、足長おじさま、今回も本当にありがとうございました。

私の「おじさまだとしたら、お幾つなんだろう…なんて、最初にプレゼントをいただいた時に申し上げておりましたが、幸い我が家は長寿の家系のようで、両親とともに、叔父叔母も矍鑠としております!

おじさまにおかれましても、ますますのご健勝をお祈り申し上げます。
ありがとうございました!
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