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And This Is Not Elf Land

What Right Has He on Broadway?


1895年に発表された曲”What Right Has He on Broadway?”(あんなやつがブロードウェーにいるなんて)Broadwayでは最新の服装をしていなければいけないことを歌った曲で、当時はかなり流行したそうです。

今のブロードウェーは、世界中から観光客も集っていますし、もっとフレンドリーな雰囲気になっているんじゃないでしょうか。「あんなやつがいるなんて!」なんて言われたらどうしよう…などと視線を気にしなければいけないような街じゃない…と信じてますけど(汗)


このblogでも取り上げたことのあるTheodre Dreiserの小説、SISTER CARRIE(シスター・キャリー)-日本では今は絶版になっている-

ちょっとカミングアウトしますと、私はこの作品とあと数年「お付き合いする」予定なので、こちらでも時々取り上げると思います。

このSISTER CARRIEは、19世紀末のChicagoとNew Yorkが舞台になっており、1900年、20世紀の幕開けの年に発表されました。

Carrieという田舎娘が、その鋭い感性と直感と運の力によって、そして結果的には二人の男性を踏み台にして、ブロードウェーのスターになっていく話です。今でこそ、アメリカ自然主義文学の代表作としてゆるぎない評価が付与されていますが、当時のお上品な伝統を重んじる人たちからは受け入れられず、ほとんど売れませんでした。これについては、今もアメリカ文化の保守性を語る上で取り上げられるエピソードとなっています。

ま、そのあたりはこれからぼちぼち書くと思いますが…とりあえず、繰り返して読んでいると、当時のNYの様子も分かってなかなか面白いのです。

この”What Right Has He on Broadway?”についての言及はchapter 31にあります。

また、当時の劇場街の中心は34丁目から23丁目あたりだとありますから、今よりも南だったのですね。今のタイムズ・スクエアあたりはまだまだ開発途上だったようです。また、マディソン・スクエア・ガーデンは今の34丁目ではなくて、5番街とブロードウェーが交差しているところである23丁目(つまり、今のフラット・アイアン・ビルのあたり)にあったのですね。

あとは、主人公がNYに来て最初に住むのはアムステルダム街79丁目なのですが(SEINFELDのアパートの近くだよ!!)、そこからロングアイランド海峡汽船の汽笛が聞こえたとありますから…これは今からは想像できないです。


最後に、最近bookmarkに入れたのですが、New Yorkの歴史を取り上げているblogをいくつか紹介しておきます。

The Bowery Boys: New York City History
JERSEY BOYSではありません(笑)ダウンタウンに住む人たちが作っているブログです。

Lost City
NYの、消えつつある小さな風景を愛情をこめて取り上げています~

Only The Blog Knows Brooklyn
NYの歴史には直接触れていませんが、Brooklynの「生」情報と、そこに住む人々の声が聞こえるようで、なかなか面白い。
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