※BroadwayのJERSEY BOYSは2017年1月15日をもって終了しました。北米ツアーは今も公演中ですから、アメリカ・カナダでJERSEY BOYSをご覧になりたい方は、ツアー・スケジュールをご覧ください。
記事はこのまま掲載しておきます。
※ ※ ※ ※
ブロードウェイを代表する人気ミュージカルでありながらも、これまでは、正直、お薦めしにくかった「ジャージー・ボーイズ」
なぜなら…とにかく「台詞が難しい」
歌われる楽曲は最高な気分にさせてくれるけれど、ストリー展開は普通に台詞で進むので、英語を母国語としない人にはついていくのが大変。
フォー・シーズンズの音楽に興味がある、演出に興味がある(デス・マカナフによる舞台の演出は絶品)、あるいはボーイズ・バンドが大好き(←私はこれだった…笑)という人であれば、たとえ台詞がわからなくても、それをストレスに感じないでショーそのものを楽しめるのですが…単に、「せっかくブロードウェイに行くのだから、記念に何かのミュージカルを…」という方には、果たして「ジャージー・ボーイズ」は相応しいのかどうか…それよりも、日本の劇団でやっているもの、あるい既に映画化されているものをチェックして、事前に筋を予習したうえでご覧になるほうがいいのでは…と、他のロングラン物を薦めていました。
(あとでチケット代についても書きますが)この「ジャージー・ボーイズ」は、実はブロードウェイのロングラン物の中でも、比較的チケット代が高いショーでもありますし、ドラマの面白さを味わうことができないで、「歌」だけのためにあれだけの料金はちょっと…と、余計な心配をしてしまうのでありました(笑)だって…ニューヨークへ行けば「素晴らしい歌」だけならどこででも聴ける…そこが日本と違うところですよ…
しかしもう、映画になってしまえばこっちのものです(!)特に、この映画はドラマを重視して描いているので「日本人の予習」にはぴったり。
みなさん、ブロードウェイ(北米ツアー、ロンドン、全英ツアー、ラスベガス、オランダ)で「ジャージー・ボーイズ」を観てきてください!
英語が得意でない方でも、映画を見ていれば、舞台の筋書の90パーセント以上はわかります。冒頭の部分と終盤のストリー展開に違いがありますが、あとは映画と同じです。台詞もほぼ同じです。
(監督、楽したな…と思うでしょう)
(おっと…アブナイ、アブナイ)
舞台では、舞台ならではの距離の近さがありますし、なんと言っても、映画と違って、自分たちが実際に彼らの観客となって歌を楽しめる感覚が何とも言えません。映画に感動したら、今度は、是非とも劇場に!
★チケット&座席
2005年の暮れにオープンして3,4年ぐらいは極めてチケットがとりにくいショーでしたが、最近はそんなでもありません。客入りの率は85パーセントぐらいで、「オペラ座の怪人」「シカゴ」「マンマ・ミーア!」と同じくらいのレベルの客入りです。だた、この3つのロングラン・ショーは平均チケット価格が80ドルあまりなのに対して、「ジャージー・ボーイズ」の平均チケット価格は102ドルと高めです。(10月5日現在)
最近は円安になっていますし、少しでも安く良い席を手に入れるには、やはり直接劇場窓口へ行くのが一番ではないかと思います。手数料かかりませんし…平日&土曜日なら、朝10時、日曜は昼12時に劇場窓口が開きますが、今は当日券でも手に入りますので、日本で予約していかれる必要はないと思います。
※クリスマス前後になると事情が変わるかもしれないことをお断りしておきます。
ただ、ブロードウェイの「ジャージー・ボーイズ」の座席選びには注意が必要です。実はここが最も重要!公式HPには、1階席のW列より後ろは舞台の上方が見えない「見切れ席」になるとありますが、おそらくO列あたりから部分的に見えなくなってくると思います。W列より後ろになりますと、トップの写真の上方のキャットウォークと呼ばれるところでのパフォーマンスは全く見えなくなりまして…まさに、声はすれども姿は見えず…フランキーの登場シーンも見えなければ、日本人にはお馴染みの「ショート・ショーツ」のパフォーマンスも見えません。いくら価格が安くても、この席だとちょっと不満が残る気がします…
ですから、1階席で後方の席しか残っていないようであれば、2階席を買われることをお薦めします。2階席は舞台全体が見渡せますし、迫力がありますよ。また、1階席前方F列ぐらいまででも、あまりに端だと、今度は舞台の端が見切れてしまいます。いずれにしても、窓口で買われるときに、full viewの seatかどうか確認するのが一番確実でしょう。
参考までに…1階席前方の中央部の席は150~180ドルぐらいです。(曜日によっても変わります)プレミアム席は5列目ぐらいの中央部で230ドルぐらいで出ています。(これは、クリスマス・シーズンになると値上がりするものと思われます)タイムズ・スクエアの割引チケットセンター(TKTS)にもチケットが出ていますが、見切れ席である可能性が高いので、買われるときに確認してください。2階席であれば見切れる心配はありません。ここでいい座席が買えれば一番理想的ですが(60ドルぐらい)…ここでいい席のチケットを買うには、2・3時間は並ばなくてはいけないかも。
★キャスト
ブロードウェイだけでなく、ロンドンやラスベガスでもそうですが、フランキー役は2人体制でやっています。一応、夜のショー6回に出演するフランキー役と昼のショー2回に出演するフランキー役がいますが、夜のショーにも昼担当のフランキー役が出演することもあります。また、これらの二人以外の役者が登板することもあります。
現ブロードウェイの夜6回のフランキーは、ロンドン・オリジナルキャストだったRyan Molloyです。映画のサントラのBeggingはRyanの歌唱。私は彼のフランキーは観たことはないのですが、ロンドンでも人気の高い人でしたし、ブロードウェイに出るのは10月末まで、という話ですので、ぜひご覧ください。
【追記:2014年11月の時点のフランキー役はJoseph Leo Bwarie(夜のショー)、Dominic Scaglione Jr.(昼のショー)です。このローテーションが変更になることもあります。】
昼のフランキーJoseph Leo Bwarieはずっと全米ツアーのフランキー役をしていた人で、2年前にブロードウェイに来ました。ツアーの成功はこの人の実力によるものだと断言する人もいるくらいで、かなり高い人気があります。私も、この評判のフランキーを前回初めて観ましたが、あまりのすばらしさに二晩続けて観てしまいました(笑)映画で主演しているジョン・ロイド・ヤングに近い雰囲気があります。
どちらも出ないときは、普段はジョーイ(ジョー・ペシ)役のChris MessinaかスウィングのMauricio Perezが登板するものと思われます。どちらも期待の若手でもあり、非常に熱のこもったパフォーマンスを見せてくれるでしょう。
Ryan Molloyの後には、再びDominic Scaglione Jr.が戻ってくるという噂もありまして(これは確認次第、またお知らせしますが)彼はニュージャージー生まれのイタリア系のリアル・ジャージー・ボーイで非常にチャーミングなパフォーマンスで人気があります。【追記:噂通り、戻ってきました!】
とにかく、せっかくブロードウェイまで行くのであれば、複数のフランキー役で鑑賞するのも一興かと思いますがいかがでしょうか?
映画に出ていた人の中で、今もブロードウェイの舞台に出ている人がいます。後半ギタリスト役で出ていたMiles Aubreyが高利貸しのワクスマン役で毎日出ています。
Milesはとても話しやすい人なので、終演後は楽屋口で「映画に出ているのを見ましたよ」と声をかければ、とても喜んでくれると思います。
とにかく、映画が一人でも多くの方の舞台観劇のきっかけになれば嬉しいです。
ここではブロードウェイの情報限定ですが(私が一番詳しいのはここなので…笑)ロンドンとラスベガス、あるいは北米、全英ツアー、オランダの情報も併せてご覧ください。こちらをどうぞ!
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