呑気に自分の趣味に走る。

個人的趣味に走りまくった日々や、適当に過ごした日々をしがなく綴っています^^

『まる子だった』著: さくらももこ

2010-01-19 19:17:55 | 本の足跡。

さくらももこ。
この人のこの本を読んでみて思ったこと。



すごい人だ。




なんであんなにも愉快なのかなあと腹を抱えて思わず笑った。

授業中に自分の妄想の世界に入り浸っている状況を『上の空』と言われ、全力で否定したり。

自分が金魚すくいがうまいと言った矢先にどうしてか、そんなものだけ優れていても信用ならないみたいなことを言ったり。

ノストラダムスの大予言について、幼い頃悩んだり。
(マント着たおっさんみたいな印象だったらしい←笑ってる)


さくらももこさんのエッセィ目茶苦茶面白い!

何故か初めて今年読んだことが残念に感じるくらい愉快かつ爽快で、腹がよじれた(笑


実は読んでみようと何回も思って読んでいなかった。
何となく腰が引けていたというか……。


と、考えて気付いたことがある。


何故か私がどうも心持ち手が及ばない作品ほど実は面白い。

忌避していたのに、読んだらはまりにはまってしまったことが過去に幾度あったことか。


多分大いにはまってしまうと心のどこかでわかってるのだろうと思う。

いやあ、さくらさん!

なんて愉快な人だろう!


2010/01/18読了。

『こころ』著: 夏目漱石

2010-01-19 18:23:55 | 本の足跡。
こころ。

夏目漱石の本を生まれて初めて、教科書でなくしっかり読んだ。
現代文の課題ということもあり、読むことになった夏目漱石の本だったけれども、非常に面白かった。
まあ、夏目漱石の作品は人によりけりだろうけれど(苦笑)
とにかく一つ訴えたいことがある。

何故!

何故、『先生』の遺書(過去の告白)で三百頁はあろう本の半分を満たしているのだ!
目次見ないで読んでたらびっくりさ!

Σ先生の独白ターン長いな!←

勿論内容としては良い作品です。
夏目漱石自身自分の叔父(伯父かもしれない)に相続のことで裏切られたことがあり、小説の中でその裏切りを受けた『先生』の厭世的になっていく過程が上手く描かれていたように思う。
夏目漱石の時代の作品だから、やたらと古めかしい漢字や、今や通常あまり漢字にしないものが漢字表記されていたりと大変だったけれど、中々いい体験だった。
夏目漱石が出て来たので一つ面白い漫画を紹介しておこう。


『坊ちゃんの時代』という谷口ジローさんが作画担当している漫画なのだが、これはいい。
石川啄木殴りたくなりました(ちょいと待ちなさい)


うん、夏目君はいい。


2010/01/17読了。

『ラベルのない缶詰をめぐる冒険』著:アレックス・シアラー 訳:金原瑞人

2010-01-19 17:57:26 | 本の足跡。

アレックス・シアラー。
実は私はこの人の作品を過去に読んだことがあって、少なからず好感を持っていた。いや、かなりかも。

『青空のむこう』が彼の作品と出会った最初だった。
こちらはハートフルなお話。


とりあえず、『ラベルのない缶詰をめぐる冒険』からお話しよう。

ぶっちゃけて言おう。
面白かった。目茶苦茶。

アレックス・シアラーという作家の作品を好きになったのは間違いなんかじゃなかった。こんなにも私を楽しませてくれた。

うん、これはミステリー。

缶詰を集め始めた少年と少女から始まった不思議な不思議なミステリー。


缶詰の中に、……指輪?


今回のは柔らかくて何だか弾力があるものみたいだ。


…………うげぇっ!



指じゃないか!





こんな不思議なミステリー。

読まなきゃ損だ。



ちなみに、『バッテリー』のあさのあつこさんも絶賛してました。

これは奇妙で怖くて面白い!


2010/01/10読了。