さて本日は 颱風 がくるハズ… なんだが 特に荒れることもなく 静かにそぼ降る ミナトマチKOBE
それでも 日本各地 特に紀伊半島と四国は 土砂降りが続いていて 降雨量もすごいことになっている
まぁ 東の高気圧がモウ少し威勢がよければ 押してくれるんだろうけど しっかり 上陸する感じ是
長女に 颱風の仕組みと進路を わかりやすく(わかりにくいんだけど)つたえていると 質問をうける
『じゃあ日本を離れた颱風はドコいくの???』 『SEOULのある朝鮮半島とか HKGのある中国大陸方面だね』
『そしたら今度は韓国とか中国の人が困っちゃうやん!!!』 この發言は親であるボクを 少しうならせたね
自国の事だけでなく 颱風の行く末を しっかり考えられているじゃないの まぁ子どもの意見と言えばそれまでだけど
いつまでも こういう氣持ちは 持ち続けていてほしいナ っと 娘の横顔を見ながら ぼんやり想った
さてこんな雨模様の日は 毒書に限る 今読んでるのは コレ ほいきた!!!
『親指はなぜ太いのか ~直立二足歩行の起源に迫る~』 島 泰三 著 中公新書
またこれですか これまでにも 何度かこのBLOGで紹介しているけど 類人猿研究家の島先生の 学術書でございやす
別にお猿さんには興味はないんだが 原生人類はいったい何を食べてきたのか っというボクのライフワークの様な物を
突き詰めるうえで 猿の歯型 指の形状 食性を考えると 自ずと 人が食べなければいけないものが見えてくる(ハズ)
この本を知ったのは 13年くらい前で その頃から 炭水化物を控えるようになった(稲はやめたけど小麦は食べていた)
小麦を辞めるようになったのは ジョコビッチの本を読んでからだから だいぶ後になる
霊長類の中で 親指は他の4本に比べ 一本だけ別方向に延び 太く發達しているのが ヒトの特徴
下顎は 食べ物をすりつぶすように ラウンドして動くことができる(チンパンジーの様なパクパク型ではない)
そして それに呼応するように 臼歯も平たく エナメル質の層が分厚い さて 摺りつぶしていたのは何でしょう???
恐らく 『骨』ではなかったか と
スカベンジャー説も正しいと思う スカベンジャーとは"残肉処理者"の事で 大型肉食獣の食べ残しを拾ったり
時には かすめ取ったりして 骨の髄をちゅるちゅる吸っていた 骨の髄は肉に相当する栄養価がある事が解かっている
發達した手で石や棍棒を握り 骨をたたく そして 骨ごと食べていたというのだ (臼歯はそのため平たく發達した)
前後左右のすりつぶし運動を可能にした下顎と歯列こそが 初期人類の主食が骨であることを 実証している
つまり 指と歯の形が その生き物の主食を決定するということになる!!! ボクの人体実験にもリキが入る!!!
少し脱線 他方ずっと考えていることがあって それは 穀物は概ね硬い殻に包まれていて 食べづらいものだが
最初にこの殻を取り除いて 中の身をコナにして(文字通り身を粉にして) 食べたのは いったい誰が何をヒントに
この"穀物の殻を取り除く"事で 人々は農作をはじめ 食物=穀物で腹いっぱい という図式になっていくのだが…
おもしろい本は 何度読んでも興味深い その時の自分の人体実験と照らしあわせられるし 感じ方も違う
我が家で 何度も読み返す本の一冊である
本日のうた:Tower of Power 『NPR Music Tiny Desk Concert』