VIVA! HOUSEKEEPING

Omine Okugake Trail Day.3

   

さて 明けないィ夜はない まんじりともしないィ夜が 明けようとしている
次に目が醒めたら 少し明るい 依然として辺りは狂風 シェルタを固定する石がはずれ POLEはブランブラン

起き上がって 蓼科仙人のTENTを見ると… なんとま!!! POLEで建ってるじゃない!!!
昨夜は モウ怒って フライシートかぶって眠ってたはずだが… 声をカケ 昨夜の奮闘を話し合う

『しかし凄かったですね フライシートだけで寝るなんて さすが強者です いつの間にPOLE張り直したんスか???』
『え??? オレそんな寝方してないよ フライシートは一度飛んだけど ずっとPOLE建ててたし…』

あれれ??? 二人とも寝ぼけてるのか なんだか話がカミ合わない
でも仙人が 『あ そう言えばオレ 夢の中でPOLE外してフライシート被って寝た氣がする でも夢だし… 』 あれれ???

昨夜は 明るい月夜 ボクが見たのが幻覚なのか… 仙人の行動が夢だったのか… 
言ってる事が一致してるだけに 非情に世界不思議發見 玉置辻は 神社参道の前で 鳥居があり 塔がひっそり建ってる

其処には "平家一族供養塔" … あああああ… こんな処で野宿したボクたちに 春の嵐のATTACK
其は 平家一族のご立腹か はたまた アンチンに逃げられた清姫の情念なのか 不思議NITEでしたね "六根清浄"

氣温は マイナス2怒くらいか すっかり身も心も冷えてしまい モウCOFFEEも飲まずに Day3 行ってみよー!!!

   

早速 玉置辻を後にし 向かいの林道に ワケ入っていく
杉林の斜面に付けられたTRAILだが 早春で行く人もないのか かすかな踏跡も もはや なくなりそうな様子だ

先ずは 大森山までのクライミング 朝陽がうっそうとした杉林に 射し込んでくる ステキな時間 MORNING CALM
傾斜は ユルくはないが マイペースで歩くのに 程好いLINEで ボクが TOPを行く

しかしだ!!! ボクたちは 常に稜線上 右も左も崖で 怖怖覗くと ハルカ彼方に谷底 北風が 強く 吹き付けてくる
いつまで立っても 身体が暖まらない処か めちゃくちゃ寒くて寒くて… 首にBAFFを被って なんとか調整

   

歩きながら補給食を 胸のサコッシュから ひとつ取り出し 口に運ぶ
『舟切ボンタン漬』とある 利用者の光子おばあちゃんが 『マラソンする時に食べなさい』って下さったひと品

元氣になる食べ物とは 味や栄養価だけではない

07:00 旧篠尾辻に出てしまう 実は遠回りしているジャナイの
07:25 大森山に登頂 寒い あんまりあったまらず 哀かわらずOverPantsを履いたママ

08:35 五大尊山に登頂 かなり急坂だった 標高は825m 1000mクラスの玉置山から 下ってきたが 哀かわらず寒い
08:45 五大尊山南峰に登頂 あまりダイナミックな展開もなく 登っては下るを繰り返す 非情に修行Stageだ是

09:34 金剛多和 タワとは所謂"たわんでる処"の意味 別名"六道の辻" 六道とは 仏教において迷いある6種類の世界の事
天道 人間道 修羅道 鬼畜道 餓鬼道 地獄道 これは仏教では 所謂 心の状態の事を示している "六根清浄"

    

少し行った処を谷に下りてくと 新宮山彦ぐるーぷのAOKIさんに教示いただいた 沢水を見つける事が出来た
10:00 大黒天神岳に登頂 標高は573.6m かなり下がってキタ!!! でもくたびれたので モウ怒って差し入れの目張寿司!!!

これは このBLOGの毒者ならご存じと思うが ワカヤマンローカル&ソウルで 高菜の葉を巻いたおむすび
目を張って食べる程デカイって事だが 近ごろでは婦女子でも粗相のないサイズ 昨夜 AOKIさんが 差し入れてくれた

11:00 吹越山 苔がふかふかと 絨毯のように 美しく広がっていた 踏んでよいものか ためらう程ニダ!!!
11:40 吹越峠 熊野川の広がる河原に向かって 尾根道が ィ緩やかに 終わりを告げている
奈良吉野から続いた 近畿の屋根 大山塊が 此処で終わりになる 感慨深い情景だ是

   

こんもりとした 最後のPEAKが見えてくる 氣持ち良い芝生の丘から 大斎場(おおゆのはら)の 黒く大きな鳥居が見えた
あぁ 本宮に 戻ってきたんだな 嬉しくなり 二人で祝杯をアゲる 最後までとってあった ハイボールが 心に沁みたね

モウひとふんばり是 鳥居が見えているのに TRAILは登り反す そう簡単には 終わらせてくれない
最後の階段を降りれば 其処には 真っ白な河原 たくさんの 水!!!水!!!水!!!

そんなに深くはないが 沢水を丁寧に扱ってきた巡礼者の身には 普通に流れる川の水が めちゃくちゃ有り難く想える
こういう感覚 普段は何とも思わずに ジャカスカ使ってる水ですら ありがたく感じてしまう霊力が 大峯にはある

   

現代では 橋を渡るが ボクたちは 古式にのっとり SHOESを脱いで 川を渡る
身を切るような冷たさ 脚裏に食い込む岩の痛み 全てが 旅の終わりを 象徴する質感だった 

川を渡って大斎場へ 此処は 本宮大社が 度重なる水害で 今の場所に移築されるまで 本殿があった神域
4度目の大社に参詣 いつもながら この神域は 荘厳な霊氣を ビリビリ感じる 恐ろしい程ニダ "六根清浄"

参詣して バス停にて 静かに打ち上げ 夏を想わせる様な陽差しが 乾燥した二人の顔を さらに日焼けさせる
程なく来たバスに ノリこみ 田辺方面へ 今まで歩いた場所を 懐かしんでると 滝尻から Maziちゃんがノリこんでキタ!!!

彼女は 1DAYで 滝尻辺りをHIKEしており バスの車内で TEAM熊野が 無事に再会!!!
田辺から白浜へ 桟橋前で下車 ハマのいで湯で 三日ぶりのニューヨーク まさに旅塵を流し 桟橋で つかの間打ち上げ

って いったい何度打ち上げてるんだか… 18時半の高速バスにノリこみ 独り OSAKAからミナトマチKOBEへ 帰還

   

夢にまで見た 大峯奥駈道 最初は吉野から本宮まで スルーハイクしようと思っていたけど 日程の都合で 分割した
1月の時点では 雪深い北大峰をGWにして 先に後半の南奥駈をやっちゃおう って事になって 色々と情報を集めた

GEARのCHOISEや Packing 色々悩むのが 面白かった そして挑んだ南奥駈 印象としては ワケて良かったかな って感じ
今のボクの力量では スルーハイクはしんどかったし 樂しく苦しめなかったと想う 

ずっとソロで練習して RACE活動してたボクにとって 静かに話ながら 美しい景色や苦しい登りを共有出来る ハイキング
それは厄年の手習いで 新しい樂しみであり 幼い頃の想い出に 還るような旅でもありました 

ここまで来れたのも みんなのおかげ 蓼科仙人 Maziちゃん チエチャン 鉄母に 心より感謝です 
そして 旅の途上でお世話になった すべての人に ありがとう 残りの吉野~行仙小屋も ガムバろう

facebookの方にUPDATEした写真は こちら
 
   

コメント一覧

matsunorida
http://blog.goo.ne.jp/matsunorida
Maziちゃん こんばんは♪

そうなんだよ!山が深いって言うかねぇモウねぇ山の塊って感じね^^;
コペチも深かったね~古道っていうよりも登山だったのが懐かしいね
ホント 熊野川を遠くに眺めると どうしてあんなにホットするんだろう 
それは ボクたちが 巡礼者だからなんだろうね
mazi
南奥駈での修行お疲れ様でした。
小辺路を思い出す山の奥深さと、高いところから見た熊野川の景色最高ですね~!
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