さて本日は 午後から家族で お出かけ デスティネイションは…
『ジャック・ケルアック オンザロードとビートジェネレーション』
神戸市灘区にございます BBプラザ美術館でございやす
大学では 英米文学を通して 外国社会の成り立ちや 人々の思想について
考えてきたボクにとって 米国は 自分の趣味や 食べ物 政治 社会
思考 そして指向 生き方 lifestyleに 影響を与え続けてきた大きな国
特に 入植や 先の大戦なども含め 複雑な歴史と 深い関わりを持つ国でもある
そんな現代の大国を 文学作品と風習という視点から ずっと考え続けてきた
オトナの定義って 色々あるけど 『自分自身の答えをしっかり持つ』
これも 当たり前だけど オトナの定義の一つじゃないかなと思う
考えてみィ 自分の生活の ほとんどが 英米文化で出来てるじゃないか
まぁ そんな中で ジャック・ケルアックは レイモンド・カーヴァーと
並んで あまり読まない米国作品の中では メチャンコ好きな作家である
神戸市外国語大学英米文学科の マシュー・アセドー教授を 監修に迎え
ビートジェネレーション作家の先駆けである ジャック・ケルアックを紹介する
展覧会であります 彼は 数冊の作品しか残さなかったけど 大戦後の米国文化や
カウンターカルチャーに 大きく影響した人物であることは 間違いないし
時を超えてなお 熱烈な信奉者によってRespectされている作家・詩人のひとり是
何度も言うけど彼らなしに グレゴリーもパタゴニアもボブディランも ない
展覧会は 残念ながら 撮影不可なので 写真は エントランスのみ
今回は ジャック・ケルアック・エステートの特別協力で 貴重な資料が
沢山 展示されている 『OnTheRoad』を基調に 紹介しているので
1940年代の 米国のロードマップや ケルアック作品の 初版本など
普段は にゃかにゃか見る事が出来ないものが一杯で モウ コーフン!!!
ケルアック作品としては ボクとしては 『OnTheRoad』よりも
『TheDahrmaBums』や『地下街の人々』の方が スキなので
展示後半の 日本の禅や 俳句との関わり ゲイリー・スナイダーらの
精神世界を探求した人々との関わりの部分が 興味深かった
放浪作家と言われることが多い ケルアックだが ボク的には 彼は
スナイダーと出会う事で より内省的に 内なる自らと向き合うように
なったのではないかと考える 東洋思想や禅への憧憬 そして実践
それは 後期の作品『ビッグ・サー』でも 表れているのではないだろうか
ケルアックを考える時に キーワードになるのが 仲間の存在だろう
前出のゲイリー・スナイダー アレン・ギンズバーグ ニール・キャサディ
風変わりな彼らなしに ジャック・ケルアックは存在しなかったと言ってもいい
おこがましくも ジブンに重ねてみると 同じことが言える(遠い目…)
一人っ子で引っ込み思案なボクだったが 会社員から ドロップアウトして
その後の人生で 様々な人との出会いがアリ そこから新しい道が拓けた
本当に世間知らずだった自分に 色々と教えてくれたのは 街場の先輩たち
今思うと 若い時にしかできない 経験や 失敗の連続だったように 思う
どうしようもない不安と倦怠の中に生きた ケルアックに 自分の若き日を
投影していたのかもしれない 今までそんな風に感じたことはなかったけど
家庭を持って じっくり展覧会を見て ふと あぁそうだったんだと 想った
ボクらの未来は遠い過去 未来の向こうには 懐かしいイメージがある
そのことに氣づくには それなりに人生の経験が必要 ってことなのか
人は色々な刺激で 内的な成長をするものだが ボクにとっては 本と作家
そして仲間が 自分の人生に色濃く影響しているのだな って事を再認識した
素晴らしい展覧会でした 自分の過去と 成り立ちを 再確認できました
にゃかにゃかないよ そんな経験 英米文学ブラボー 古典はイイ
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