ドラマ 双葉荘の友人
主なキャスト
市川隼人 臼田あさみ 中村倫也 陽月華
双葉荘に移り住んだ、川村正治夫妻。お隣は、夫がちょっと遠くに行っていて
今は一人で住んでいる。隣の住人八井紗季ともすぐに仲良くなる。
しかし、正治は仕事をやめ、家にいることが多くなると不思議なことに気付いた。
誰か見えるのだ。幽霊かと思ったがそうではない。
やがて正治は、その人物と筆談で話すようになる。
彼は倉田と名乗った。画家で双葉壮に住んでいるという。
しかし倉田の住んでいる時代は遠い過去の時間だった。
いつも見えているわけではない。話していても消えて見えなくなったりする。
しかし、正治は次第に倉田と話すことが待ち遠しくなっていることに気付く。
遠い過去と今をつないだ双葉荘の住人の2人。
しかし、ある日、正治は見てしまう。遠い過去に自殺したとされていた
倉田の妻の死は殺人だった。でも助けることは出来なかった。
ショックを受けながらも帰って来た倉田に奥さんが殺されたと告げる。
なくなっている妻にすがって泣く倉田の姿。
それが正治がみた倉田の最後の姿だった。それ以後倉田は現れることはなかった。
正治の妻は気味が悪いと実家に帰ってしまい、正治はもう一度倉田に会いたくて
双葉荘に残ったが会う事は出来なかった。
そして双葉荘を去る前夜、隣の紗季が正治を訪ねる。
紗季は正治にありがとうと言って正治の手を握った。
そして一年後、正治は仕事で双葉荘があった街を訪れる。
そこで双葉荘の大家さんに会い話すうちにお隣の女性八井紗季は
その昔、自殺した女性であることを知る。
そして倉田と名乗っていた画家の妻であったことも。幽霊は紗季の方だった。
倉田は妻が自分が稼ぎがなく、そのことを気に病んで自殺したと思っていた。
外国で亡くなった倉田は生涯再婚はせず過ごした。
妻は夫にあなたのせいで死んだのではないと言いたかったのだ。
そして正治によって事実が倉田に告げられ、
離れ離れになった2人の魂はやっと一つになれたのだ。
正治になぜこんな不思議なことが起きたのか・・
いや、今藤木なことガ起きたからこそ、
それは遠昔にさかのぼるのかもしれない。
幼かった正治を倉田エイジという画家が描いた絵が正治の家にはあった。
遠い昔に正治と倉田はつながっていたのだ。
そして彼が書いた幼い正治の油絵の後ろには
「双葉荘の友人へ」と書かれていた。
なんて言うお話でした。幽霊の話かと思ったら怖くない幽霊だった。(笑)
過去と未来をつないだ2人の時間。そして現在には夫を求める妻の幽霊。
最後の正治の油絵の後ろに書かれた倉田からのメッセージ。
倉田は妻の死の真相を教えてくれた幼い正治を探しだし、
絵を描いたのかもしれない。現在の正治へ向けてありがとうの気持ちで。
双葉荘の友人へという形で。
最後には倉田と紗季が2人手をつなぎ双葉荘を去っていく姿で終わっている。
なんか心温まるミステリーでした。