KATOの新幹線はカーブ最小通過半径がR315と設定されています。
以前書きましたが、これはTOMIXの新幹線の最小通過半径のR280よりも大きく、複線での行き違いを考慮したものとなっています。
というわけで、当方の新幹線用レイアウトもR315以上を考慮して作っております。
外周の本線はR414とR381なので、かなりのゆとりを持っています。
内側には巨大な新幹線用の車両基地を設ける予定で、レイアウトの北東の直線から車庫への引き込み線を分岐させ、R315のカーブで地上に降りてくるプランでした。
ところが、意外な問題が発生しました。
念のため新幹線が勾配に引っ掛からずに地上に降りられるか、実験を行った時に、予想もしていなかったトラブルが起きました。
地上へひっかかりなく降りられることは分かりましたが、試験用に使用した、マイクロエースの0系新幹線2両の車体が、高架カーブの内壁に接触していたのです。
接触の度合いは大きくないものの、音を聴くと僅かに車体が擦れる音がしていました。
ちなみに、マイクロエースの新幹線の最小通過半径はR280と言われていますので、R315は全く問題がないはずです。ただ、高架線の単線となると、狭い幅となるので、必ずしも最小通過半径が保証されるとは限らないのかもしれません。
そこで、緊急でKATOの500系新幹線と、TOMIXのN700系新幹線でも実験を行いました。
まず、KATOの500系新幹線は問題なく走行できました。元々車体が丸っぽく、やや小型なので問題は無さそうでしたが、車体側面と高架壁の間隔はそれほど余裕が無いように見えました。とは言え、少しスピードが出ていても問題は無さそうです。
次にTOMIXのN700系(九州新幹線)を走行させました。結論から言うと問題は「無いように見える」でした。
と言うのも、フロントノーズと側面が接触ギリギリで、擦れ音こそしないものの、見た目には接触してるようにも見え、精神的には良くない感じがしました。
今回は実験できていませんが、KATOのN700Aもおそらく、TOMIXのN700同様にギリギリだと思われます。
ただ、KATOのカタログを見れば分かるのですが、はっきりとN700A新幹線が、高架レールセット(R315)を走行している写真があり、これはKATOとして公式に大丈夫だと言ってる証拠と言えます。
おそらくKATOのR315未満の高架カーブレールだとアウトでしょう。そういう点ではやはり公式スペック通り、KATOレイアウトでの新幹線のレイアウトはR315以上と言えます。
しかしながら、マイクロエースの0系が壁に擦れたのは驚きです。TOMIXのN700もですが、最小通過半径だけでは判定できない要素が色々あるかもしれません。
引き続き検証を続けると共に、高架からの勾配カーブの半径を一つ上げるか、検討したいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます