メカろぐ

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オールドMTB改造 基本コンセプト

2021年08月14日 | 自転車

オールドMTBの改造計画である。

 

順序としては「若干不調のKARAKORAMを先に改造し、乗れるようになったらAVALANCHEの改造に着手」という感じで。

 

AVALANCHEの方がフレームが軽量(そしてグレードの高いクロモリ)なのでこちらをドロハンMTB化し、KARAKORAMは激坂クロスバイク化をする方向で決定。

 


KARAKORAMはDEORE中心で組んでいく。

フロントシングルなのはいいのだが、オンロード中心になるため、フロント歯数はそのままMTBのものを載せるとギア比が小さすぎてしまう。色々思案した結果、クランクのアップグレードは諦めて元来のクランクにナローワイド40Tを搭載することにする。もちろんディスクブレーキ台座がないので、後輪にはDB台座を後付け・前輪にはDB台座付きフォークへの交換は必須となる。

135mmQR対応の12速は、もうこれが最後になるかもしれない。この先ALIVIO以下の下位グレードで12速展開がされるとは思えないし、DEOREでも次の世代で135mmQRハブの展開がされるとも思えない。

そもそもナンでSHIMANOは12速グレードに今更135mmQRをラインナップに入れたかさえも判らないのだが、まぁ、今の私には非常に都合がよかったのでヨシとする。

RディレーラーDEORE M6100系 12速
スプロケットDEORE M6100系 10-51T
フリーハブDEORE M6100系 MicroSpline 12速 135mmQR(MicroSplineの135mmQRの完組ホイールがないため仕方なく)
クランクそのまま使用
Fチェーンリング:PCD110mm ナローワイド40T
RブレーキDEORE M6100系 油圧ブレーキ
Rブレーキ台座後付け
FブレーキDEORE M6100系 油圧ブレーキ
FハブDEORE M6100系(完組ホイールも考えたが、リアが完全手組のため、そのマッチングに従い)
FフォークDB台座付きフォーク
ヘッドパーツアヘッド化(今更スレッドフォークでDB台座付きなんて無い!)

 

言うな。言ってくれるな。
かなり無茶をしようとしているのはわかっている!だがテーマがレストアでもドレスアップでもなく、オールドMTBの近代化がメインなのである。「フロントシングル12速使ってみてーんだよ!」っていう。

いや、、、なんというか、最新のMTB買って細タイヤ履かせてクロスバイク化したほうが早いじゃんって言われそうだけど、なんかそのやり方は資本にモノ言わせたやり方。IQ3って感じがする。どうせツッコミどころ満載なら悪あがきして「パーツマッチングに超制約のあるオールドMTBの近代化」という「ちょっとはアタマ使ってんだぜ」っていう逃げ誇示ができるわけで。

あとはそもそもトータルで金かからないようにしているというのもある(カネにモノ言わせられるんなら大人しく新車買うよね)

「アホな事やってんなー」感が欲しいけど「いちおー考えてんのよ?」感も欲しいわけで。

※もっとも、考え始めたときは12速はおろか11速化さえも考え物ではあったのだが。

 


AVALANCHEは105中心で組んでいく。

ヨメのクロスバイクから700x32cタイヤを填めてみると、フレームにタイヤが干渉しないことがわかった。まぁ、ざっくり定規で計測してたから分かってはいたが、実際目の当たりにしてみると、700c化に一切の問題がなさそうである。

ブレーキも、ダボ穴と思わしき穴を見るに、ただのダボ穴の割にはパイプ厚がしっかりあり、当初は「ピスト用ブレーキ台座」でブレーキをマウントしようとしていたが、これもそのまま直付けイケんじゃないかなーと。

MTBとはいえども当時はまだどことなく他の自転車との互換性にギリギリでしがみついていた時代。まだまだMTBの細分化が進んでおらず、各メーカー、ランドナータイプから本格モデルまで、フレームの基本設計は大きく外したものはなかった。「レース用自転車といえばロード」という風潮がまだ根強く残っている時代であり、ロード用の部品が取付できてもおかしくはない時代のMTBならではとも言える。

 

Rディレーラー105 R7000系 11速
スプロケット105 R7000系 11-30T(34Tだと高速側がクロスレシオではなく、ロード化する意味が半減)
Rホイールロード用完組ホイールを135mmQR化
クランクそのまま使用
(73mmシェルのためスクエアクランク必須)
Fチェーンリング50-34T
Fディレーラー105 R7000系
Rブレーキ105 R7000系 キャリパーブレーキ
Fブレーキ105 R7000系 キャリパーブレーキ
Fホイールロード用完組ホイール(ポン付けで搭載可能)
Fフォークそのまま使用(こちらもブレーキ用穴あり。ステーは肉厚)
ハンドル周りなんちゃってアヘッド化+ステム+ドロハン

 

正直105なんてやりすぎ感が満載なのだが「11速使ってみてぇんだよ!」というのがメインテーマであって、それの最安値がたまたま105なだけであって…。(TIAGRA/SORAで11速があればそっち使ってるよね)

まぁ、将来的にロードバイクを買うことを視野に、それに習熟しておきたいというのもあったりなかったり。

もちろんこちらも「アホな事やってんなー」感を狙ったものである。


オールドMTB改造 タネ車紹介②「GT KARAKORAM ELITE 1991」

2021年08月14日 | 自転車

7月入って連休になり、実家からカーキャリアで持ってきた2台め。こちらが本来のワシの自転車である。自転車改造をしようとすると改造中は自転車乗れないというコトになるので、持ってきた次第である。

 

GT KARAKORAM ELITE 1991モデル。

MINOURAの1.5リッターペットボトルホルダとTRANZ-Xのエンドバーが懐かしすぎる。

コンポは「DEORE DX」M650系。

系列を書いたところで、DEORE DX自体が2年くらいしか発売期間が無く、初代にして最終。(XT M737系と同意匠の後継モデルがあったっぽいけど海外の画像ばっかだから日本で発売されなかったのかも。というか見たことが無い)

ペダルはPD-M323に交換してある。現行製品のPD-M324とほぼ一緒。

父親のAVALANCHEよりも距離も場所もハードに乗りこなしていたのだが、変なキズはこちらのほうが少ない。何故。

フロントブレーキシューだけM737系XTのもの。消耗品アップグレードは常套手段。

フロントギアシフター。コイツが壊れていたため(大レバー押し込んでも、引っかからずチェーンが落ちてしまうため)自動車で運搬したわけであるが、運んできた後ちゃんと確認したら、ラチェット機構がぶっ壊れているだけで(大レバーを小刻みに動かしてケーブルを巻き上げる機能が死んでいるだけで)、既定の位置まで一気に押し込めば変速できることがわかった。親指の長さが足りんから、ハンドルから手を放して手のひらで押し込むことになるんだけども。

もしかしたら車で運搬時の振動で少しだけ復活したのかもしれない。

 

フレーム状態。

デカールの剥げが至る所にあるが、塗装状態は非常に良好。我ながらビックリのツヤ感。

まぁ、洗車のたびに自動車用ワックス(半ねり)をかけてたのが功を奏したか。20年近く物置に放置してたとはいえ、状態は悪くはない。

 

タイヤ。26HE-2.0サイズ。

リムも当時品。

 

 

先に紹介したTEAM AVALANCHEと同世代の、当時のGTでのミドルグレードMTB。

KARAKORAMの上位モデル。KARAKORAM(無印)はDEORE DXとLXの混成であった。つまり、当時のGTの完成品MTBラインナップは上位から「TEAM AVALANCHE」「AVALANCHE」「KARAKORAM ELITE」「KARAKORAM」「TEQUESTA」「TIMBERLINE」となっていた。ちなみにフレームはTANGE MTBグレードのもの。

車体そのもの紹介という意味では特段語ることもなく、このKARAKORAM ELITEとKARAKORAMは日本で大量に出回っていたのか、オールドMTB改造の格好のネタにされていること多数。「GT KARAKORAM 1991 改造」とかで検索すると結構見つかる。