メカろぐ

メカいじりのこと書いてます。

オールドMTB改造 固着ペダルの取り外し

2021年08月22日 | 自転車

前回の日記で、AVALANCHEの旧XTクランクからペダルが取れない問題があった。

今回、ペダルごと取り外したクランクから、ペダルを外すことにした。より正確に言うと、ペダルを外そうとして、15mmレンチと、このレンチが入る径の鉄パイプ(90cm)を実は買っていたりした。

これでトライしていたのだが、車体につけた状態だとどうにもこうにも力が入り切らず、全然ビクともしなかった。これも正直ムダな買い物をしたと思っていたが、ここでひらめいた。

どーせクランク外したわけだし、ペダル着脱は自転車についた状態じゃなくてもいいわけで。

よし!クランクを万力で固定してパイプとレンチ使ってやったら意外とイケんじゃね?!あーでも万力持ってねぇわーうーん近所の工場に持ち込んでやらせてもらうか?いやそんなことはできない!やらせてもらえるわけもない。じゃあ近所のコンクリの穴ぼこに突っ込んでやってみるか?要は反力を受け止められればいいわけで、間隔の近い2つの棒(対地のゼッタイ動かないような)にナナメにかませりゃいいわけで。

 

もっとも、そんな都合のいいモノなんかすぐには見つからんと思っていたのだが、知恵の神様というのは突然舞い降りてきたりするものである。

 

 

なんだよー!こんな近くにあるじゃーん!!

で、こうして…

こうする。

 

つまりは我が部屋のベランダ。ベランダ柵がアルミなのでこれをひしゃげたら部屋を退去させられてしまう。ただ、フトン干したり人間が寄りかかっても大丈夫なようにできている(ハズな)ので頑丈なはず。。。というかここがひしゃげる前に、パイプがひしゃげると思うけど。

 

これでやってみたら大成功。

勝ったよ!固着クランクに勝ったよ!

両ペダルとも「バキンッ!」という音がした後はちゃんと回転し(それでもスルスルとはいかず、ちょっぴり重かった)無事外すことに成功!ネジ切っちゃったりとかもなくちゃんと抜けましたよと。

ただ、いくら力を入れやすかったとはいえ相当な力が必要であった。パイプが結構しなっており、「ヤバいパイプ折れるかも」と内心思ったほどである。「そろそろ折れる?!」と諦めかけた瞬間にバキっという音で回り始めたので、まぁギリギリのパワーだったわけで。

やはり相手は強敵だったのか、ペダルレンチよりも肉厚の15mmレンチではあるが、それでもこうなりましたよ、と。

 

ベランダ柵側も圧縮凹みや力点キズはなく済んだので問題なしとする。ヨカッタヨカッタ。あまりオススメはしないやり方だけど、まぁ、手段のひとつということで。

 

ちなみに、ペダルのネジ山にはグリスを塗られた形跡もなく。5-56も入り込んだ様子がなさげであった。5-56浴びせまくった末のグリス流出とかそういう感じでもなかった。

ぶつけまくるとどんどん締まっていくという話は聞くが、グリス塗ってないってのはちょっとヒドイ。ちゃんと仕事してくれよ自転車屋…(どこで買ったかは言わないけど)


オールドMTB改造 「TEAM AVALANCHE」プレ改造①

2021年08月22日 | 自転車

KARAKORAM改造中、しばらくは乗るであろうAVALANCHE。

 

実はAVALANCHEを乗るようになってから間もなく、SPDシューズを先行して購入していたりする。

※中途半端に改造計画だけで満足しないように、自分自身で退路を断つ目的もあり。

シューズについては別途記事書く予定(あくまで予定)

 

SPDペダルは先の日記で説明の通り既に所持している。先に改造する予定のKARAKORAMからSPDペダル移植しようとしたのだが。。。

このペダルが、まぁー取れないこと!!俗にいう「固着」である。

5-56タップリ浴びせてもしばらく寝かせても全体重かけても取れる気配が一向にない!ハンマーで叩きまくっても、大型のモンキースパナ買ってきても、だ。

モンキースパナが役に立たず無駄な出費をしただけでなく、TONEの15mmペダルレンチがズタボロになるという。。。

仕方ないのでクランクを外し、将来の改造でそのまま使用できそうなクランクを手に入れる。

BBは元々アップグレードする予定はなかったので、スクエアテーパーのクランクを探すことに。ということでコレにした。

FC-RS200

Clarisクランクである。Clarisのページに載っていたけど正確にはSHIMANOシリーズ。黒色コンポにしようとしていたので丁度よい。SHIMANOとだけ書いてあるので誤魔化しが効くよね←

元がMTBなのでロード用2ピースクランクはまず無理。社外品のスクエアテーパーのクランク見てもどれも高級品ばかり。これにチェーンリング2枚買おうとしたらどれだけ金かかるんだよっていう話である。

しかし、フロントなのに8速対応とはこれいかに。チェーンラインの問題なのか?リア11速との組み合わせが何故にイカンのだろうか?チェーンリングの歯も8速と11速で何が変わるというのか。11速ガー11速ガーとあんだけ言ってはいたものの、クランク流用PCD110で、50Tと34Tの非シマノの社外品チェーンリングを使うのと何が違うのだ?他社の11速対応のチェーンリング見ても明確に「コレが無いと変速できねーお」っていう刃先形状でもないしなぁ。。。

などと様々な疑問は湧いて出てくるのだが、ま、とりあえず試しで付けるだけ付けてみて、どーにもならない問題が出たら買いなおすことにしよう!

 

とりあえず付けてみた。

っていうか、そもそもMTBディレーラーで動くの?

 

 

動いた。

 

 

しかもディレーラー側で範囲を制限してやれば、ラピッドファイヤーでちゃんと変速できる。フロントのチェーンリングの間隔はMTBもロードも共通なんで、平行移動量も同一っていう。

まぁ、元が46T-36T-24Tのスプロケがついてて、50Tは誤差の範囲なのか。今のMTB用ディレーラーじゃムリだろう。

ただ少々問題が。

使用方法に気を付ければいいだけのことなのだが。

とりあえず問題と細かい調整は次回に。


オールドMTB改造 基本コンセプト

2021年08月14日 | 自転車

オールドMTBの改造計画である。

 

順序としては「若干不調のKARAKORAMを先に改造し、乗れるようになったらAVALANCHEの改造に着手」という感じで。

 

AVALANCHEの方がフレームが軽量(そしてグレードの高いクロモリ)なのでこちらをドロハンMTB化し、KARAKORAMは激坂クロスバイク化をする方向で決定。

 


KARAKORAMはDEORE中心で組んでいく。

フロントシングルなのはいいのだが、オンロード中心になるため、フロント歯数はそのままMTBのものを載せるとギア比が小さすぎてしまう。色々思案した結果、クランクのアップグレードは諦めて元来のクランクにナローワイド40Tを搭載することにする。もちろんディスクブレーキ台座がないので、後輪にはDB台座を後付け・前輪にはDB台座付きフォークへの交換は必須となる。

135mmQR対応の12速は、もうこれが最後になるかもしれない。この先ALIVIO以下の下位グレードで12速展開がされるとは思えないし、DEOREでも次の世代で135mmQRハブの展開がされるとも思えない。

そもそもナンでSHIMANOは12速グレードに今更135mmQRをラインナップに入れたかさえも判らないのだが、まぁ、今の私には非常に都合がよかったのでヨシとする。

RディレーラーDEORE M6100系 12速
スプロケットDEORE M6100系 10-51T
フリーハブDEORE M6100系 MicroSpline 12速 135mmQR(MicroSplineの135mmQRの完組ホイールがないため仕方なく)
クランクそのまま使用
Fチェーンリング:PCD110mm ナローワイド40T
RブレーキDEORE M6100系 油圧ブレーキ
Rブレーキ台座後付け
FブレーキDEORE M6100系 油圧ブレーキ
FハブDEORE M6100系(完組ホイールも考えたが、リアが完全手組のため、そのマッチングに従い)
FフォークDB台座付きフォーク
ヘッドパーツアヘッド化(今更スレッドフォークでDB台座付きなんて無い!)

 

言うな。言ってくれるな。
かなり無茶をしようとしているのはわかっている!だがテーマがレストアでもドレスアップでもなく、オールドMTBの近代化がメインなのである。「フロントシングル12速使ってみてーんだよ!」っていう。

いや、、、なんというか、最新のMTB買って細タイヤ履かせてクロスバイク化したほうが早いじゃんって言われそうだけど、なんかそのやり方は資本にモノ言わせたやり方。IQ3って感じがする。どうせツッコミどころ満載なら悪あがきして「パーツマッチングに超制約のあるオールドMTBの近代化」という「ちょっとはアタマ使ってんだぜ」っていう逃げ誇示ができるわけで。

あとはそもそもトータルで金かからないようにしているというのもある(カネにモノ言わせられるんなら大人しく新車買うよね)

「アホな事やってんなー」感が欲しいけど「いちおー考えてんのよ?」感も欲しいわけで。

※もっとも、考え始めたときは12速はおろか11速化さえも考え物ではあったのだが。

 


AVALANCHEは105中心で組んでいく。

ヨメのクロスバイクから700x32cタイヤを填めてみると、フレームにタイヤが干渉しないことがわかった。まぁ、ざっくり定規で計測してたから分かってはいたが、実際目の当たりにしてみると、700c化に一切の問題がなさそうである。

ブレーキも、ダボ穴と思わしき穴を見るに、ただのダボ穴の割にはパイプ厚がしっかりあり、当初は「ピスト用ブレーキ台座」でブレーキをマウントしようとしていたが、これもそのまま直付けイケんじゃないかなーと。

MTBとはいえども当時はまだどことなく他の自転車との互換性にギリギリでしがみついていた時代。まだまだMTBの細分化が進んでおらず、各メーカー、ランドナータイプから本格モデルまで、フレームの基本設計は大きく外したものはなかった。「レース用自転車といえばロード」という風潮がまだ根強く残っている時代であり、ロード用の部品が取付できてもおかしくはない時代のMTBならではとも言える。

 

Rディレーラー105 R7000系 11速
スプロケット105 R7000系 11-30T(34Tだと高速側がクロスレシオではなく、ロード化する意味が半減)
Rホイールロード用完組ホイールを135mmQR化
クランクそのまま使用
(73mmシェルのためスクエアクランク必須)
Fチェーンリング50-34T
Fディレーラー105 R7000系
Rブレーキ105 R7000系 キャリパーブレーキ
Fブレーキ105 R7000系 キャリパーブレーキ
Fホイールロード用完組ホイール(ポン付けで搭載可能)
Fフォークそのまま使用(こちらもブレーキ用穴あり。ステーは肉厚)
ハンドル周りなんちゃってアヘッド化+ステム+ドロハン

 

正直105なんてやりすぎ感が満載なのだが「11速使ってみてぇんだよ!」というのがメインテーマであって、それの最安値がたまたま105なだけであって…。(TIAGRA/SORAで11速があればそっち使ってるよね)

まぁ、将来的にロードバイクを買うことを視野に、それに習熟しておきたいというのもあったりなかったり。

もちろんこちらも「アホな事やってんなー」感を狙ったものである。


オールドMTB改造 タネ車紹介②「GT KARAKORAM ELITE 1991」

2021年08月14日 | 自転車

7月入って連休になり、実家からカーキャリアで持ってきた2台め。こちらが本来のワシの自転車である。自転車改造をしようとすると改造中は自転車乗れないというコトになるので、持ってきた次第である。

 

GT KARAKORAM ELITE 1991モデル。

MINOURAの1.5リッターペットボトルホルダとTRANZ-Xのエンドバーが懐かしすぎる。

コンポは「DEORE DX」M650系。

系列を書いたところで、DEORE DX自体が2年くらいしか発売期間が無く、初代にして最終。(XT M737系と同意匠の後継モデルがあったっぽいけど海外の画像ばっかだから日本で発売されなかったのかも。というか見たことが無い)

ペダルはPD-M323に交換してある。現行製品のPD-M324とほぼ一緒。

父親のAVALANCHEよりも距離も場所もハードに乗りこなしていたのだが、変なキズはこちらのほうが少ない。何故。

フロントブレーキシューだけM737系XTのもの。消耗品アップグレードは常套手段。

フロントギアシフター。コイツが壊れていたため(大レバー押し込んでも、引っかからずチェーンが落ちてしまうため)自動車で運搬したわけであるが、運んできた後ちゃんと確認したら、ラチェット機構がぶっ壊れているだけで(大レバーを小刻みに動かしてケーブルを巻き上げる機能が死んでいるだけで)、既定の位置まで一気に押し込めば変速できることがわかった。親指の長さが足りんから、ハンドルから手を放して手のひらで押し込むことになるんだけども。

もしかしたら車で運搬時の振動で少しだけ復活したのかもしれない。

 

フレーム状態。

デカールの剥げが至る所にあるが、塗装状態は非常に良好。我ながらビックリのツヤ感。

まぁ、洗車のたびに自動車用ワックス(半ねり)をかけてたのが功を奏したか。20年近く物置に放置してたとはいえ、状態は悪くはない。

 

タイヤ。26HE-2.0サイズ。

リムも当時品。

 

 

先に紹介したTEAM AVALANCHEと同世代の、当時のGTでのミドルグレードMTB。

KARAKORAMの上位モデル。KARAKORAM(無印)はDEORE DXとLXの混成であった。つまり、当時のGTの完成品MTBラインナップは上位から「TEAM AVALANCHE」「AVALANCHE」「KARAKORAM ELITE」「KARAKORAM」「TEQUESTA」「TIMBERLINE」となっていた。ちなみにフレームはTANGE MTBグレードのもの。

車体そのもの紹介という意味では特段語ることもなく、このKARAKORAM ELITEとKARAKORAMは日本で大量に出回っていたのか、オールドMTB改造の格好のネタにされていること多数。「GT KARAKORAM 1991 改造」とかで検索すると結構見つかる。


オールドMTB改造 タネ車紹介①「GT TEAM AVALANCHE 1991」

2021年08月01日 | 自転車

ということで、ベース車の紹介。

GT TEAM AVALANCHE 1991モデル。

暑かったので日陰で撮影。

コンポは「DEORE XT」M735系。

博物館クラス!といいたいところだが、MTBブームの絶頂期のものであることもあり、それほどレアパーツということでもない。

ペダルはDEORE XTだが、ぶつけまくってコスリ傷がヒドすぎる。

クランクのスパイダー側面は切削加工がされている。

ブレーキレバーはローラーガイド付き(シースルーで見えている個所にローラーガイドが見える)

ディレーラー。ガリ傷あり。

Uブレーキ。ブースター(標準装備、馬蹄のようなプレート)がサビている。

黒塗装のXTカンチレバーブレーキはあまりお目にかかることはないモノ。

 

フレーム状態。

炎天下でもフレーム塗装の表面がくすんでいるのがわかる。デカールもヒビ割れている。お世辞にも状態はいいとは言えない。

まぁ、親父も過剰なメンテナンスをしない人だったからなぁ。

 

タイヤ。標準ではRITCHEYの26HE-2.0のオフロードタイヤだったはずだが、街乗り仕様にするため親父が交換したものである。

リムは当時のまま。

 

 

まだまだこの頃はフルリジッドMTBが主流で、サス付きモデルはこの後あたりからちらほら見かけるようになった。GTはMTBブームが下火となったときにいったん倒産し再度復活をしているのだが、このモデルはその倒産前、第1期GTの象徴的なモデルであるともいえる。

今でこそAVALANCHEのペットネームはGTのミドルグレードMTBに冠されるものとなってはいるが、この頃のAVALANCHEはGTの上位グレードであり、なおかつ、「TEAM AVALANCHE」は「AVALANCHE」の上位グレードであった。つまるところ、当時のGTのフラッグシップ品。下位の「AVALANCHE」はコンポがXTとDXの混成であったが、こちらはフルXT。そのためフレームもTANGE PRESTIGEダブルバテッドチューブである。当時はものすごく軽く感じたものだ。(今となっては超重いけど)

 

とりあえず今メインで乗っているMTBである。