メカろぐ

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オールドMTB改造 「KARAKORAM ELITE」シフター修理

2021年09月18日 | 自転車

当初の予定では、KARAKORAMを近代化改造して、それが完了したらAVALANCHEの改造に着手、という手筈であったが、これから改造しようとしているKARAKORAMの、しかも、もう用が無くなるはずの部品の修理をしようとしている。

 

なぜか。

 

 

先行改造計画が頓挫したためである!

実は、2021年6月頃より、ちょこまかちょこまかパーツを買いそろえていた。

しかし、コロナの影響による供給不足と、コロナに伴って世は自転車がブームとなりつつありMTBは特に世界的にブーム再来とのことで、SHIMANOコンポが軒並み品不足に陥っていたのである。

そんな中で、なんとか一部のパーツを上位品(SLX)に切り替えたりとかしてちょこまか買っていたのだが、最後の最後まで悩んでいたものをすぐポチらなかったため、XTR品でさえも欠品となってしまい、次回入荷が2021/10まで待たなければ手に入らなくなってしまった。

ということで最後のオーパーツとなってしまったのは・・・

 


リアスプロケ MicroSpline 10-51T

 


である。

DEOREとSLXの価格差が1000円くらいで、どうせならSLXと思っていたが、それはもうどこにも売っていなかった。じゃあDEOREとXTの2択となるが、価格差6000円かぁー。。。うーん。。。とりあえず他のパーツ買っておくか!という具合にスプロケ購入を先延ばしにしていたら、何だかんだで最後のパーツとなってしまい、DEORE品もXT品も売り切れ、ついにはXTR品でさえも手に入らなくなってしまった。XTR品が手に入ったところで、価格差2.5万~3万。スプロケ何個買えんだよ状態で、そこまで無理してまで買うようなものではない。

そんなことよりもクリティカルなのは、MTB改造する上で、ラスト1ピースだけ足りない状態となってしまったのである。

ということで、最短10月まではMTB化はオアズケとなってしまったのであった。

 

 

という事情のため、AVALANCHEを先にロード化することに計画変更することとなり、その間の乗機としてKARAKORAMを乗れるようにしておかなければならなくなってしまったのだった。

んで、Fシフターが壊れているというのは既報の通りで、コイツをどうにかすれば乗れて乗れないことはない。どうせAVALANCHEを改造すれば、AVALANCHEについていたシフターが余剰となるので、これを移植すればよい。

 

ということで、写真を撮っていなかったので、以下改造内容。

 

1. KARAKORAM シフター取り外し

2. KARAKORAM Fディレーラー ケーブル取り外し

3. AVALANCHE シフター(XT)取り外し

4. AVALANCHE Fディレーラー ケーブル取り外し

5. KARAKORAM シフター(XT)取り付け

6. KARAKORAM シフトケーブルワイヤリング・Fディレーラーケーブル結線

7. KARAKORAM ディレーラー調整

 

よし、これで行くぞ!

 

・・・と思ったが、1.の故障ディレーラー取り外しで、そのままディレーラー分解し、注油したらちゃんとラチェットが動くではないか。

さらに、ケーブル先端のほつれ防止キャップを切断しないと、BB下にあるプラスチック製のシフターケーブル受けを通過できず外すことができない。キャップ部分をぶった切れば通過可能なのだが、キャップの在庫がなかったので、できればキャップをぶった切りたくなかったという願望もあり・・・。

そんなこんなで、交換はせずに直ったFシフターはそのまま使うことに変更。

 

 

サイクリングに行く場所もオンロードばかりなので、KARAKORAMのブロックタイヤのままで乗り続けるのもアレだし、どーせAVALANCHEのセミスリックタイヤが余るので、こちらを使用することに。

タイヤ交換しようかと思ったが、同世代のコンポーネントなので、ホイールごとそのままポン付けで交換で済ませて終了。

 

こんな感じでメイン乗機をKARAKORAMに変更、AVALANCHEはドック入りして本格改造に着手することになった。

そのため、前回の日記にて、チェーンライン適正化の結果は「わからない」になってしまったのであった。

じゃああの「BB交換後の写真は何?クランクの狭くなったあの写真は!?」という話ではあるが、お察しの通り「もうすでに改造した後」の写真である・・・。(証拠にBBまわりのフレームがツヤツヤしている)

もう実は改造は完了しているのであった。詳細はまた次回に(週末天気が悪くて改造後の写真撮れてねぇんですよ)


オールドMTB改造 「TEAM AVALANCHE」プレ改造②

2021年09月11日 | 自転車

前々回、クランクをSHIMANOシリーズのクランクにしたものの、色々と問題が生じている。

アウターロー(たすき掛け)のとき、Fディレーラーどんだけ調整してもカチャカチャ音が結構する。「チェーンたすき掛けはよくない」とか言われるけどそういう次元での話ではない。アウターローであれば、クランク逆回転で一発チェーン落ち。まぁ、運用に気を付けておけばよいのだが、アウターロー逆回転とはいえ確実にチェーン落ちされても困るよなぁ。

 

よくよく見れば、まー結構スキマが開いている。

ということでチェーンラインを測定することに。ダメなのはわかるけど、どれくらいダメなのか、そしてそれは改善可能なのか、という観点で計測。

 

チェーンラインの計算方法は以下の通り。

フロントチェーンライン=((サドルパイプ右端~インナー内面)+(サドルパイプ左端~アウター外面))÷2

この公式を割り当てて計算してみると…

シートステイ右端~インナー内面 34.1mm
シートステイ左端~アウター外面 70.9mm
⇒チェーンライン ⇒52.5mm

MTBの規定は47.5mm。はい全然狂ってますね。

狂ってるどころの話ではなくて、全然外れまくってるね。そりゃアウターローでのクランク逆回転すりゃー間違いなくチェーン落ちるわな。それよりも、こんだけ離れればキツくナナメ掛けになるだろうし、チェーンへの負担がひどすぎる。少しでもインナーに寄せないとアカンなぁ。

 

で、BBの軸長を測ってみたら126mm。左クランクの隙間もかなーり開いている。ちなみに左右クランクそれぞれでざっくり7mmくらいのスキマ。

 

 

では、いったいチェーンラインの正解はどうなるのかということである。

  BB幅 リアエンド幅
ロード 68mm 130mm
MTB 73mm(ロード+5mm) 135mm(ロード+5mm)

であるからして、前後の拡大幅を左右2.5mmとした場合、チェーンラインも前後とも2.5mmずれることになるはず。

  フロント リア
ロードの規定チェーンライン 43.5mm 44.5mm
こうなればよいはず 46mm(+2.5mm) 47mm(+2.5mm)

リアハブは左側(反フリー側)を5mm拡大しようとしている。そのため、リアに関しては何も考えずともチェーンラインはそのまま規定通りになる予定。

つまり、フロント側を今の52.5mmから46mmにどこまで近くできるかがポイントとなる。クランクセットはそのまま使用予定なので、これを可能な限り中央に寄せたい。

 

ということで、現状の126mm軸から、左右6.5mmづつ、つまり13mm短い113mm軸にすれば想定のラインになるんじゃね??ということでスクエアテーパーBBの113mm軸を探した結果、以下のモノとなった。

シマノ BB-UN55。これの73mmシェル/113mm軸(LL113)

現行製品はBB-UN300なのだが、BB左側のネジがツバ無しなのがちょっと気になったため、在庫限りの先代モデルに。

スクエアテーパーBBに関してはネット漁っても決定打に欠ける資料が乏しく、ホントーに126mm軸⇒113mm軸でうまくいくのか謎ではあったが、ここはもう人柱となる覚悟を決め込む。ダメだったらヤフオク送りで

 

とりあえず装着してみた。

かなりビッタビタではあるが、コスれたりもせずクリアランスは確保できている。7mm近くのスキマがなくなっているので、想定の分きっちり狭まったんじゃね?ワクテカ

ということで、チェーンライン再計測である。

シートステイ右端~インナー内面 28.5mm (BB交換前:34.1mm)
シートステイ左端~アウター外面 66.9mm (BB交換前:70.9mm)
⇒チェーンライン ⇒47.7mm

んー、理想値から1.7mmのズレ。惜しい。とはいえ、以前の52.5mmより4.8mmも引っ込んでいるのでヨシとする。

 

そして、問題は解消されたのかという結果なのだが、実は「ワカラナイ」のである。。。何故ならば、今回記事の「フロント周りだけアップグレード」した状態で乗車できていないし、乗車することができなくってしまったからである。

その理由については次回。