前回→自転車熱の再来②
そんなこんなで、ウン10年も前のコンポではさすがにアレなので、コンポーネント刷新でMTBの近代化を図ってみることにする。
まず、MTBコンポはディスクブレーキしかない。リムブレーキなんていつの時代だよ状態。
じゃあ、ロードバイク化はどうか?車体が重すぎじゃないのか?
んー、スポーツグレードのコンポは諦めて、スポーティーグレードコンポにしようか?
いや、どうせ近代化を図るなら、11速ないし12速化はしたい!
あ、でもロードSTIレバーでMTBディレーラー引けるの?
などと、漠然と、聞きかじった知識を総動員して考えてみたが、今にして思えば「ぼくのかんがえたさいきょうのこんぽこうせい」な状態であった。恥を忍んで以下に構成を記載してみる。
リアブレーキ:105リムブレーキダイレクトマウント台座+ピスト用ブレーキ台座
ホイール:OLD135mmQR リムブレーキホイール
カセットスプロケット:11-51T 11s DEORE M5100系
Rディレーラー:DEORE M5100系 11速
Fチェーンリング:50-34T
Fディレーラー:105
Fブレーキ:105リムブレーキ ダボ穴固定
ドロハン化+105 STIレバー
スーパーワイドレンジで激坂もへっちゃら!高速巡行だってこなしちゃうぜ!
…我ながら色々と頭痛すぎる構成である。GRXにしようと思ったはいいが、GRXが乗らないこと(BB幅、エンド幅等。そもそもグラベルバイクってロードバイクベースだし。)で、なんとかしてこの構成に近くしてやろうとして腐心した結果だったのだが、知識がクッソ古いため、ディレーラーキャパなんて単語も知らない状態のこの構成。とにかく知識が圧倒的に不足しているのがバレバレである。
今思えば、1991年当時のシマノコンポーネントは、ロード・MTB間での互換性をギリギリ死守していた時代でもある。XTRの登場で、MTB用コンポーネントは完全にMTB用の方向へ舵を切り始めた。つまり、所有していた自転車とその時代のところで知識が停止しているわけだから、混成コンポは当然のように選択肢として出てきてしまうのであった。
そんな恥ずかしい構成を考えながら、しばらくオールドMTBのままカミさんとのサイクリングをしていたが、やはり実際乗って気づくところはかなり多く、当初のクソ構成(ついに認めた)や現在のオールド構成のギヤ比などを、Excel使ってちゃんとギヤ比を計算しつつ、使用頻度の高いギヤの組み合わせ等を考えていくと、割とすんなり「自分が欲しいギヤ」の構成が決まっていき、当初の構成がいかに無駄かつ無謀かというのはすぐに理解した。
そして、多摩川沿いに住んでいる身としては、MTBの悪路走破性なんかほぼ不要だし、近隣には結構な坂が点在している。貧脚なワシにはギヤ比1切りのローギヤが欲しいと考えていた。しかしこれら両方を満たすのはリア11-34T&フロント48-31TのGRX。でもそれらは搭載できない!さてどうするか…。
あ、でも結局自転車改造してる最中って、サイクリング行けないじゃんね。自転車のコンポって全部つながってるし「部分部分を徐々に交換していきましょう」ができない。変えるなら一気に変える必要あり。などと考えていたところで、あきらめの境地というか、あきらめのその先に見える光にふと気が付いた。単機でオーダー全部を満たす自転車を作ろうとするのがそもそもの間違いで、「どーせ2台あんだから、用途分けちゃえばいいんじゃね?」という発想が降ってきたのであった。こうなると話はわかりやすくなり、コトは一気に運ぶこととなる。
どちらもオンロード仕様の自転車ではあるのだが、
・MTB用M?100系の12速ワイドレンジ系を使用した激坂仕様フラットバーロード(速度もある程度出るヨ)
・ロード系コンポーネントに刷新して巡行性を向上させたドロハンMTB
の2台体制にしちゃってもいいんじゃね?
どーせ近隣はアスファルトだらけだし、カミさんも将来ドロハンロードになっていくのかもしれないし、その前段階で、このドロハンMTBを経験させるのも一つの手かもしれない。フレームがMTBベースなので、スローピングフレーム=ホビット族のカミさんの足つき性向上でロードバイクへの障壁を乗り越えられるのではないかという算段もあったりしつつ。今のMTBみたいにデカイ車体ではなく、ロードバイクのジオメトリと同じではないにせよ比較的近いというのもあってロード化しちゃえ!と思い切った方向へ舵を取ることになった。
そうと決まればパーツ構成を再度練り直し。情報収集も行うこととなった。
この時間って楽しいよね←
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます