前々回、クランクをSHIMANOシリーズのクランクにしたものの、色々と問題が生じている。
アウターロー(たすき掛け)のとき、Fディレーラーどんだけ調整してもカチャカチャ音が結構する。「チェーンたすき掛けはよくない」とか言われるけどそういう次元での話ではない。アウターローであれば、クランク逆回転で一発チェーン落ち。まぁ、運用に気を付けておけばよいのだが、アウターロー逆回転とはいえ確実にチェーン落ちされても困るよなぁ。
よくよく見れば、まー結構スキマが開いている。
ということでチェーンラインを測定することに。ダメなのはわかるけど、どれくらいダメなのか、そしてそれは改善可能なのか、という観点で計測。
チェーンラインの計算方法は以下の通り。
フロントチェーンライン=((サドルパイプ右端~インナー内面)+(サドルパイプ左端~アウター外面))÷2
この公式を割り当てて計算してみると…
シートステイ右端~インナー内面 | 34.1mm |
シートステイ左端~アウター外面 | 70.9mm |
⇒チェーンライン | ⇒52.5mm |
MTBの規定は47.5mm。はい全然狂ってますね。
狂ってるどころの話ではなくて、全然外れまくってるね。そりゃアウターローでのクランク逆回転すりゃー間違いなくチェーン落ちるわな。それよりも、こんだけ離れればキツくナナメ掛けになるだろうし、チェーンへの負担がひどすぎる。少しでもインナーに寄せないとアカンなぁ。
で、BBの軸長を測ってみたら126mm。左クランクの隙間もかなーり開いている。ちなみに左右クランクそれぞれでざっくり7mmくらいのスキマ。
では、いったいチェーンラインの正解はどうなるのかということである。
BB幅 | リアエンド幅 | |
---|---|---|
ロード | 68mm | 130mm |
MTB | 73mm(ロード+5mm) | 135mm(ロード+5mm) |
であるからして、前後の拡大幅を左右2.5mmとした場合、チェーンラインも前後とも2.5mmずれることになるはず。
フロント | リア | |
---|---|---|
ロードの規定チェーンライン | 43.5mm | 44.5mm |
こうなればよいはず | 46mm(+2.5mm) | 47mm(+2.5mm) |
リアハブは左側(反フリー側)を5mm拡大しようとしている。そのため、リアに関しては何も考えずともチェーンラインはそのまま規定通りになる予定。
つまり、フロント側を今の52.5mmから46mmにどこまで近くできるかがポイントとなる。クランクセットはそのまま使用予定なので、これを可能な限り中央に寄せたい。
ということで、現状の126mm軸から、左右6.5mmづつ、つまり13mm短い113mm軸にすれば想定のラインになるんじゃね??ということでスクエアテーパーBBの113mm軸を探した結果、以下のモノとなった。
シマノ BB-UN55。これの73mmシェル/113mm軸(LL113)
現行製品はBB-UN300なのだが、BB左側のネジがツバ無しなのがちょっと気になったため、在庫限りの先代モデルに。
スクエアテーパーBBに関してはネット漁っても決定打に欠ける資料が乏しく、ホントーに126mm軸⇒113mm軸でうまくいくのか謎ではあったが、ここはもう人柱となる覚悟を決め込む。ダメだったらヤフオク送りで
とりあえず装着してみた。
かなりビッタビタではあるが、コスれたりもせずクリアランスは確保できている。7mm近くのスキマがなくなっているので、想定の分きっちり狭まったんじゃね?ワクテカ
ということで、チェーンライン再計測である。
シートステイ右端~インナー内面 | 28.5mm (BB交換前:34.1mm) |
シートステイ左端~アウター外面 | 66.9mm (BB交換前:70.9mm) |
⇒チェーンライン | ⇒47.7mm |
んー、理想値から1.7mmのズレ。惜しい。とはいえ、以前の52.5mmより4.8mmも引っ込んでいるのでヨシとする。
そして、問題は解消されたのかという結果なのだが、実は「ワカラナイ」のである。。。何故ならば、今回記事の「フロント周りだけアップグレード」した状態で乗車できていないし、乗車することができなくってしまったからである。
その理由については次回。