メカろぐ

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オールドMTB改造 「TEAM AVALANCHE」プレ改造②

2021年09月11日 | 自転車

前々回、クランクをSHIMANOシリーズのクランクにしたものの、色々と問題が生じている。

アウターロー(たすき掛け)のとき、Fディレーラーどんだけ調整してもカチャカチャ音が結構する。「チェーンたすき掛けはよくない」とか言われるけどそういう次元での話ではない。アウターローであれば、クランク逆回転で一発チェーン落ち。まぁ、運用に気を付けておけばよいのだが、アウターロー逆回転とはいえ確実にチェーン落ちされても困るよなぁ。

 

よくよく見れば、まー結構スキマが開いている。

ということでチェーンラインを測定することに。ダメなのはわかるけど、どれくらいダメなのか、そしてそれは改善可能なのか、という観点で計測。

 

チェーンラインの計算方法は以下の通り。

フロントチェーンライン=((サドルパイプ右端~インナー内面)+(サドルパイプ左端~アウター外面))÷2

この公式を割り当てて計算してみると…

シートステイ右端~インナー内面 34.1mm
シートステイ左端~アウター外面 70.9mm
⇒チェーンライン ⇒52.5mm

MTBの規定は47.5mm。はい全然狂ってますね。

狂ってるどころの話ではなくて、全然外れまくってるね。そりゃアウターローでのクランク逆回転すりゃー間違いなくチェーン落ちるわな。それよりも、こんだけ離れればキツくナナメ掛けになるだろうし、チェーンへの負担がひどすぎる。少しでもインナーに寄せないとアカンなぁ。

 

で、BBの軸長を測ってみたら126mm。左クランクの隙間もかなーり開いている。ちなみに左右クランクそれぞれでざっくり7mmくらいのスキマ。

 

 

では、いったいチェーンラインの正解はどうなるのかということである。

  BB幅 リアエンド幅
ロード 68mm 130mm
MTB 73mm(ロード+5mm) 135mm(ロード+5mm)

であるからして、前後の拡大幅を左右2.5mmとした場合、チェーンラインも前後とも2.5mmずれることになるはず。

  フロント リア
ロードの規定チェーンライン 43.5mm 44.5mm
こうなればよいはず 46mm(+2.5mm) 47mm(+2.5mm)

リアハブは左側(反フリー側)を5mm拡大しようとしている。そのため、リアに関しては何も考えずともチェーンラインはそのまま規定通りになる予定。

つまり、フロント側を今の52.5mmから46mmにどこまで近くできるかがポイントとなる。クランクセットはそのまま使用予定なので、これを可能な限り中央に寄せたい。

 

ということで、現状の126mm軸から、左右6.5mmづつ、つまり13mm短い113mm軸にすれば想定のラインになるんじゃね??ということでスクエアテーパーBBの113mm軸を探した結果、以下のモノとなった。

シマノ BB-UN55。これの73mmシェル/113mm軸(LL113)

現行製品はBB-UN300なのだが、BB左側のネジがツバ無しなのがちょっと気になったため、在庫限りの先代モデルに。

スクエアテーパーBBに関してはネット漁っても決定打に欠ける資料が乏しく、ホントーに126mm軸⇒113mm軸でうまくいくのか謎ではあったが、ここはもう人柱となる覚悟を決め込む。ダメだったらヤフオク送りで

 

とりあえず装着してみた。

かなりビッタビタではあるが、コスれたりもせずクリアランスは確保できている。7mm近くのスキマがなくなっているので、想定の分きっちり狭まったんじゃね?ワクテカ

ということで、チェーンライン再計測である。

シートステイ右端~インナー内面 28.5mm (BB交換前:34.1mm)
シートステイ左端~アウター外面 66.9mm (BB交換前:70.9mm)
⇒チェーンライン ⇒47.7mm

んー、理想値から1.7mmのズレ。惜しい。とはいえ、以前の52.5mmより4.8mmも引っ込んでいるのでヨシとする。

 

そして、問題は解消されたのかという結果なのだが、実は「ワカラナイ」のである。。。何故ならば、今回記事の「フロント周りだけアップグレード」した状態で乗車できていないし、乗車することができなくってしまったからである。

その理由については次回。