ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

Pioneer SC-3000

2019-08-26 | プリアンプ

Pioneer SC-3000
音が出る現状品が20,000円で出ていたので懐かしく思って購入しました。発売は1971年ごろで当時のフラッグシップ製品です。回路を見ると何の変哲もない3段E-E帰還形であり、FETも使用してなく差動回路もなくSEPPもなくカスコード・ブート・ストラップ回路もありません。これ以後のC3プリアンプからはやたらTR,FETの数ばかり増えて複雑化の一途をたどります。オーディオを長くやっていると私みたいな素人でも「単純な回路ほど音が良いではないか?」ということが何となく解ってきます。使用してあるTRはあの有名なキャンタイプ松下2SC1478Aを電源を除くアンプ全体にこれしか使用していないという徹底ぶりです。よほど設計者がこのTRが好きだったのかがわかります。
このプリアンプはタンタルコンデンサーを使用していますが年数が経っているので全部交換します。よくAUDIO用コンデンサーの音の違いを言う人がいますが私にはごく普通の一般用電解コンデンサーの方が素直な音に聞こえます。オーディオ用の電解コンデンサーは誇張した音になってしまう傾向があるように思えます。
整備後
周波数特性 L.R=10Hz-70KHz -1db
残留雑音 L=0.03mV R=0.06mV

前面は汚れがあります。電源ランプは切れているようです。

リア側 こちらも汚れが目立ちます。分解して清掃します。MMカートリッジの負荷抵抗切り替えSWも分解清掃します。

一度修理かメンテナンスに出しているようです。

上蓋を取ったところ。ガラスエポキシ基板を使用しています。

プリアンプで大事なボリュームはATTを使用しています。これ今購入したら高いでしょうね。

裏蓋を取ったところ。 こちらの基板も全てガラスエポキシ基板を使用しています。トランスも厳重なシールドがされているようです。

電源基板 2SD357は熱くなるので小さな放熱器を付けます。リレーは電源を入れた時に出力をショートするだけなのでチェックのみ。このリレー、アンプをずっと使っていなかったのかリードリレーの片方の動きが悪かったので取り外して外部電源から何回か作動させたら正常に戻りました。

イコライザ基板 3段直結NF型です。普通PNPとNPNを組み合わせて使用しますがこれは違います。抵抗も高級品を使用しています。コンデンサーはタンタルのようですがこれは全部交換します。

イコライザ回路を書いて見ました。(間違っていたらごめんなさい)

トーンコントロール基板

トーンコントロールはCR切り替え式を採用しています。

切り替えSWは全て分解清掃します。

ボリュームATTは分解しましたがさすがに汚れは無くチェックのみにしました。バランスボリュームは分解できないので洗浄のみ。

LEDはちゃんと直流電源を作成して、電流は10mAで使用しました。

トーンコントロール基板完成

イコライザ、電源、フィルター基板完成

 

交換部品

L.R=100Hz

L.R=10KHz

完成 こちらも木のケースに入れると高級感が出ますね。

 

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Pioneer SM-3000

2019-08-20 | メインアンプ

Pioneer SM-3000
音が出る現状品が15,000円で出ていたので懐かしく思って購入しました。発売は1971年ごろで当時のフラッグシップ製品です。今となっては普通の全段直結3段ダーリントン純コンプリメンタリーOCL回路を採用しています。終段は三重拡散型のNPN-PNPパワートランジスタ(2SC1079,2SA679)をパラレルに使用しています(シングルプッシュの方が好きなんですが)。当時のSUNSUI AU-9500,Accuphase P-300,Exclusive M3,YAMAHA CA1000などに良く使われていました。
終段TRはそれほど消耗していませんでしたがドライバTRは少し消耗しているようでした。交換したコンデンサーは電源関係は温度が高くなるのでKMGを使用その他はミューズやFGを使用しました。
整備後
残留雑音 L.R=0.6mV (もうちょっと下がらないかなー)
周波数特性 L.R=10-90KHz -1db
歪率 L.R=0.015% (1W)
出力 100W×2

外見は汚れがあります。 電源は入りプロテクトランプは点いていないようです。DCバランスは50mVぐらいありました。

リア側 汚れがあります。ネジは錆が目立つので軽く塗装しておきます。

このアンプは修理かメンテナンスを行ったようです。

ケースを取ったところ それほどすごい埃はなさそうです。

下側

切り替えSWは分解清掃します。

パワーTR トランジスタの放熱に透明な接着剤みたいなもので取り付けています。今はカチカチになっています。放熱効果はあるのでしょうか?

東芝製 三重拡散型の2SC1079/2SA679を使用しています。チェックしましたがそれほど消耗していないようです。

ドライバ基板 2SC783/2SA483のTRはちょっと消耗していますが特に問題になるようではなさそうです。このアンプの基板は全部ガラスエポキシ基板を使用しています。さすが高級品です。

リレーは汚れはありましたがアークはありませんでした。

メーカーで交換した物でしょうが2SA726Sは2SA970に変えてあります。交換TRとしては問題ないのでそのまま

ドライバTRの放熱も透明な接着剤みたいなものが使用されていましたのでシリコングリスを塗りなおしておきます。

フィルター基板も修理されていて2SC1312を2SC2240に交換してあり、コンデンサーも交換してありましたが容量がちょっと違っていたので正規の容量に変えて交換しました。

交換部品

修理後チェック中

アイドリング、DCバランス調整中 アイドリングは合計50mAで調整しました。

100Hz

10KHz

修理完了 木のケースに入れると大分高級に見えますね。

 

 

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OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5

2019-08-08 | カメラ

OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F3.5
最近はミラーレスカメラが人気で動画撮影も4K30Pが普通に取れてしまう時代ですので動画撮影から気に入った1コマを切り出せば写真として十分実用になっています。趣味でカメラを使うには面白みが無くなってしまいました。
中古が出ていたので2,199円で買ってしまいました。マクロと言えばオリンパスですよね胃カメラでもお世話になりました。昔OM-2と一緒によく使用していたことがあり小型軽量で使いやすかった記憶があります。開放ではマクロにしては少し甘い感じで一段絞ると(F5.6)マクロレンズらしい映写をした記憶があります。
仕様
レンズ構成   4群5枚
最短撮影距離  0.23m
最大撮影倍率  0.5倍
絞り枚数    6枚
フィルター径  49mm
全長×最大径  40×60mm
重量      200g
最短撮影距離  0.23m
最大撮影倍率  0.5倍(1:2)

使用感はありますが各部動作は大丈夫なようです。ヘリコイドの動きも大丈夫で絞りの動きもOK

レンズは奥まっておりフードは不要です。

レンズは中にゴミや塵が入っていますが曇りはなさそうです。コーティングが少し劣化してるかな?

OM-10に取り付けてみました。フイルム時代はフルサイズで小型軽量なカメラがありました。

 

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YAESU FT-707S

2019-08-06 | 無線機

YAESU FT-707S
以前使用していたFT-707Sのジャンク品が出ていたので懐かしく思い3,900円で購入してしまいました。もうこれ以上無線機が増えると奥に捨てられそうです。FT-707Sは内部雑音が少しあって周波数安定度がちょっと悪いかなーというイメージがあったような。モービル機として使えるようブラケットも付いていました。この機種も違法CB無線で良く使われていました。

全体的に汚れがありますがツマミなどはそろっています。デジタル周波数は表示しません。

横 錆が見えます。

後ろ

裏側 錆が見えます。

マイクもついていましたが純正品ではありません。汚れていたので掃除しました。よくCB無線で使用しているNASAのマイクに似ていますね。

スイッチは分解清掃しました。

マイク端子はネジが緩んでいたので増し締めしました。これ普通8ピンじゃなかったかな?CB無線用マイクを使用できるように交換されているようです。

ダイヤルは動きが悪いです(モービル(ダンプ)で運用していたようでダイヤルが簡単に動かないようにしたようです)。

上のカバーを外したところ。

下のカバーを外したところ。違法CB無線で使用する水晶がついています。

VFOを分解します。バリコンのアース部分は緑青みたいなのが付いていたのでアルコールでよく拭き取っておきます。ギア部分も古いグリスをふき取り新しい新しいグリスを塗布します。

デジタル周波数表示基板の故障 これFT-107Sと同じですね。

内部のパネルも汚れていたのできれいにします。

パワーユニット部分

YAESUカスタムIC MSM9520RS

モジュール交換

表示するようになりました。

 

 

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Baofeng Pofung UV-5R(144/430MHZ)その2

2019-08-05 | 無線機

Baofeng Pofung UV-5R(144/430MHZ)その2
周波数をアマチュアバンドに限定するためにAmazonから一番安いケーブルを480円で購入しました。

Amazonで購入したUSBケーブル ソフト、ドライバが入ったCDが付いています。このCDが曲者で読み込まない(認識しない)CDドライブもあるようです。

CDにはいろいろな機種のドライバが入っていますのでその中からUV5R_W64_VIR.rarのソフトとUSB何とか(中国語).rarをそれぞれ解凍してソフトの方はSETUPをクリックしてインストールし、ドライバはCH340のホルダからCH341SERのアプリをクリックしてもインストールしませんでしたのでこのファイルを解凍してSETUPをクリックしてもインストールしません。しかたがないのででデバイスドライバの画面からCH340のホルダを指定して認識させました。最初の画面は中国語の文字化け状態だったので意味不明でしたが英語が表示できましたので一安心あとは周波数を指定して書き込みました。OSはwindows7,64bit  Power On Messageも書き換え可能で例えば「HELLO+コールサイン」などもいいでしょう。

 

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