近年、スマートフォンやタブレット、ATM、ゲーム機などで、さまざまな端末でタッチパネルが採用され使用されています。具体的にどのような仕組みで動作しているのか、今日はこの辺を中心に書いていきたいと思います。
●● スマホでタッチパネルが当たり前になった ●●
ガラケー時代には、考えたこともなかったタッチパネル。タッチパネル特有の操作もありますよね。例えば、「ピンチ」2本以上の指で、画面または項目をタッチし、指を互いに近づけたり引き伸ばしたりする動作。「回転」2本以上の指を項目の上に置いて回転させる動作、スワイプなんかもそういえます。
●● 代表的なタッチパネル方式 ●●
①表面型静電容量方式・・・指先で画面をタッチした際に起こる静電容量(電気の量)の変化を検知し、タッチ位置を把握する方法です
②投影型静電容量方式・・・人の指がパネルに触れると、パネルに蓄えられていた電気が指へ移動します。XYの電極と指の間で容量結合(電気を蓄えるコンデンサの回路が結ばれること)が発生して起こる電圧変化を検知して、タッチした箇所を認識するというのが、投影型静電容量方式の原理です。スマホやタブレットなどの小型端末で多く採用されている仕組みです
③抵抗膜方式・・・抵抗膜方式のタッチパネルに指でタッチすると、上下の電極膜が重なり通電します。この電流の発生場所を検知して、タッチ箇所を把握するという仕組みです。初期のスマホやカーナビ、コピー機や自動券売機など、タッチパネルが普及し始めたころから採用されている方式
④赤外線方式・・・タッチパネルの周囲には赤外線を発光・受光する素子を備えています。指でパネルに触れると赤外線が遮られ、赤外線の受光量が減少した場所をタッチ位置として検出するという仕組みです。
⑤超音波表面弾性波方式・・・画面表面を伝わる弾性波の減少を検知し、タッチした位置を認識する方式です。画面に触れると指が弾性波を吸収するため、その座標を計算してタッチ位置を把握します。画面の透過率や耐久性に優れているため、ATMなどで多く使用されている方式
⑥電磁誘導方式・・・磁界が変化する際に電気が流れる「電磁誘導」という現象を利用した方式です。磁界を発生させる専用のペンで画面をタッチすると、パネル側に設置されたセンサーが反応して位置を検出します。
●● まとめ ●●
タッチパネルだけでもいろいろな種類があることがわかります。
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