「社会福祉士」の独り言Ⅱ-日々の雑感

福祉に関わる事柄の他、日々感じたことを書き綴っていきます。

遠藤 誉著 『卡子 チャーズ 出口なき大地』 読売新聞社 1984.7

2020-02-03 18:48:55 | 読書
新型コロナウィルスに関わり武漢、都市封鎖というニュースを聞いて、20年近く、積読だった『卡子 チャーズ』を思い出し、読み始めた。著者は、遠藤誉氏。うかつながら、中国に関わるテーマの放送番組で、よく見かける先生だとは知らなかった。日本敗戦後に起きた中国内戦。旧満州新京(現長春)になされた都市封鎖。当時、それを8歳に経験した著者が記憶を辿り書かれたもの。卡子とは、封鎖都市からの、脱出路に設けられた検問の意。 その場面は山崎豊子著『大地の子』でもあったが、現実の悲惨さは、この小説では描ききれない内容だった。新型ウィルス感染拡大に歯止めがかからないが、昨夜の民放情報番組に出られ、今回の事態発生に対しての中国指導部の対処の在り方を、厳しく批判されていた。

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