評価5
再読(前回2019年4月21日)。
少年法と正義、加害者と被害者との間に揺れる人々を描いた傑作長編!
長峰重樹の一人娘が若者グループに拉致された上暴行を受けて殺害された。復讐に燃える長峰は、密告電話によって犯人グループの一人をつきとめ惨殺。主犯格だった犯人は長野へ逃げ延びるが、警察がこれを追跡、長峰も密告電話で情報をつかむと小諸へ飛んだが願いが叶う直前に犯人は逃走。そして、最終決着の舞台・上野駅に犯人がやって来る。それを虎視眈々と待ち構える長峰、刑事たち。猟銃を構えて照準を合わせる長峰。長峰の復讐はなるのか!?
物語のキーを握っているのが密告者。
どんな読者でも、著者のまいた伏線から思い違いのまま最終版まで読み進めるだろう。テンポの良いストーリー、勧善懲悪なるか?という醍醐味、事件を取り巻くマスコミと警察の動き等々、読み応えのある素晴らしい作品、一気読み必至!
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