今日は、場合の数についてお話しいたします。
5年生で、「組合せ」「並べ方」の2つを習います。
「組合せ」「並べ方」は、それぞれ単独で出てくる場合と、
様々な問題があります。
いくつか問題を一緒に解いていきましょう。
豊島岡女子の平成25年度第2回【4】で出題された問題より、
(1) 同じ色のカードが2枚連続して並んだ場合にゲームを終了します。
1枚目に○(白)を置いた場合、
〇⇒●⇒〇⇒●⇒〇⇒●⇒○ ・・・ゲームは終わらない
○⇒●⇒○⇒●⇒○⇒●⇒● ・・・ゲーム終了
1枚目に●を置いた場合も、同様に2通りあるので、2×2=4通
(2) 同じ色のカードが3枚連続して並んだ場合にゲームを終了します。
7枚目でゲームが終わったので、後ろから考えていきましょう。
つまり、7枚目⇒6枚目⇒5枚目・・・と書いていきます。
同じ色のカードが3枚並ばないように、1枚目まで戻していくと、
上記のように、5通りとなります。
同様に、7,6,5枚目が黒●になるときも、5通り。
よって、5+5=10通り
この問題は、6枚や7枚なので、
さて、少しレベルを上げて、
今年の麻布中学で出題された問題を解いてみましょう。
平成30年度麻布中学 大問【3】
(条件)〇が3つ以上連続してならぶことはない。
例えば、○○×○○はこの条件にあてはまりますが、〇×○○○×
(1)〇、×を合わせて14個並べるとき、×
3つ以上連続してはいけないので、まずは、
また、×の数が一番少ないという条件があるので、
○○×○○×○○×○○×○○
となります。
この並べ方であれば×が最小となります。
(2)〇、×を合わせて13個並べるとき、×
麻布の問題は、(1)がヒントになっている場合が多いです。
ちゃんと(1)を振り返りながら、(2)
13個にするということは、14個から1個減らせばいいのです。
ということは、何を減らすか。○なのか×なのか。
○○×○○×○○×○○×○○
×を抜いてしまうと、〇が4つ連続してしまいます。
ということから、〇を抜くという考えが出てきます。
次に、〇を1つ抜くのですが、どこの場所の〇
そうです、「○○」と2つ連続している場所が5か所あります。
そのどこからでもいいので、1つ抜くことができますね。
ということから、5か所から1か所を選ぶので、5通り。
まあまあ、簡単ですね。
それでは、最後の問題です。
(3)〇、×を合わせて12個並べるとき、×
(2)と同様に考えて、2つの〇
○○×○○×○○×○○×○○
ⅰ)5か所の「○○」の2か所から一つずつ〇を取る
どの2か所にするか⇒5×4÷2=10通り
ⅱ)「○○」の一組をどこか取る
5か所から1か所を選ぶ⇒5通り
ⅰ)、ⅱ)より、10+5=15通り
となります。
「並べる」「組合せ」を考える問題は、
試行錯誤して、自分で書き出したり、
入試問題でなければ、結構楽しいものです。
その楽しさをわかって欲しいのですが、
最後の最後に、お題である「いつ勉強するの?」ですが、
やはり、少し時間のある時に、「場合の数」
6年生は、この夏までに、豊島岡女子の問題や、
麻布など、
5年生、4年生は、まずは、基本の「組合せ」「並べ方」
『中学への算数』(東京出版)の問題などを使って、「場合の数」
チャレンジしてみてください。
どれをやっていいかわからないときは、ぜひ、お聞きください!
それでは、今日はこのへんで。