算数の単位の根本原理
算数の単位についてお話しいたします。
小学校の算数で習う単位にはいくつかの種類があります。
①長さの単位 ㎞(キロメートル)/m(メートル)/㎝(センチメートル)/
②面積の単位 ㎢(平方キロメートル)/ha(ヘクタール)/a(アール)/㎡
③体積の単位 ㎥(立方メートル)/kL(キロリットル)/L(リットル)/
④重さの単位 t(トン)/㎏(キログラム)/g(グラム)/mg(
代表的な単位でもこれだけあるので、
丸暗記してもすぐに忘れてしまいます。
算数の単位を覚えるときの根本原理は以下の3点です。
②面積の単位で出てくる㎠(平方センチ)
③体積の単位で出てくる㎤(立法センチ)
まずは①補助単位について説明します。
補助単位とは、単位の記号の前にある数です。
代表的な補助単位には、以下のようなものがあります。
k =キロ=1000倍
h =ヘクト=100倍
d =デシ= 1/10倍
C =センチ=1/100倍
m =ミリ=1/1000倍
㎞は、キロが1000倍という意味なので、
mm(ミリメートル)は1mの1/1000倍です。
ha(ヘクタール)ということは、
dⅬ(デシリットル)は1Ⅼの1/10ということになります。
この補助単位を覚えてしまえば、単位の意味が分かるので、
度忘れしてしまったときにも思い出すことができます。
単位が苦手な人は、まずは補助単位を覚えましょう。
次に②について説明します。
㎡や㎢の小さい2は縦×横で2個かけ算しているという意味です。
ですから、1㎢は1㎡の1000倍×1000倍=
また、1㎡は1㎠の100倍×100倍=
㎢は㎡の1000倍ではないですし、㎡は㎠
このような図をイメージして考えてください。
また、面積の単位でまぎらわしいのは、aとhaです。
大きい面積の単位は㎡⇒a⇒ha⇒㎢と変化していきます。
これは次の規則に従っています。
A;長さは10倍ずつ増えてゆく
1倍(1m×1m)、10倍(10m×10m) 、100倍(100m×100m) 、1000倍(1000m×1000m)
B;面積は100倍ずつ増えてゆく
1倍、100倍、10000倍、1000000倍
上の図を自分で書いてみると、
面積の大きさのイメージとして
㎡=教卓
a=教室
ha=校庭
と考えておくと、およその広さがつかみやすくなります
最後に③について説明します。
体積の単位㎥や㎤の小さい3は、縦×横×
そうすると、長さが1倍、10倍、100倍となるとき、
以下の計算が成り立つので、体積は1倍、1000倍、
1㎤=1㎝×1㎝×1㎝
1L=10㎝×10㎝×10㎝=1000㎤
1㎥=1m×1m×1m=100㎝×100㎝×100㎝=
体積の大きさのイメージは納豆がどれくらいつまっているかで考え
1mL=1㎤=納豆ひとつぶ
1dL=納豆パック(納豆100つぶ)
1L=牛乳パック (納豆10パックぶん、合計1000個)
1kL=家のお風呂(納豆100万個)
お風呂いっぱいの100万粒の納豆・・・。
ちょっと想像したくない、という人は、納豆を1㎤