今回は「円と正多角形」
たとえば、
問題は「色を付けた部分のまわりの長さは何cmか」です。
正六角形の1辺の長さは6cm、円周率は3.14としましょう。
円のまわりの長さの学習が済んでいない学年のお子さんは円何周分
この図の様子を見抜けた人は多いかもしれませんね。
半径6cm、中心角120度のおうぎ形の弧が6本ありますので、
6 × 2 × 3.14 × × 6 = 75.36
より、75.36cmとなります。
6つのおうぎ形を合わせると720度分になるので、
さて、次の図はどうでしょうか?
正五角形とおうぎ形を組み合わせた図です。
こちらの図についても、正五角形の1辺の長さを6cmとして、
先ほどの図よりも細かく考える必要が出てきました。
この問題をふまえて、
「図形はセンス」と一刀両断されてしまうことがありますが、
まずは、図形の性質を知識としてしっかりと押さえましょう!
今回であれば、鍵を握っているのは、
①円やおうぎ形⇒
②正多角形⇒外角の和は360度なので、1つの内角は180−
という、2つの知識です。
全体を形作っている基本図形がおうぎ形と正多角形ですので、
答えまでの道筋が一気に見えるときもあれば、
1.各図形の性質や特徴を知識として身に着ける。
2.身に着けた知識を使える部分はないか観察する。
3.使える部分を見つけたら、知識にしたがって計算を進める。
この3つのステップが問題の解き方およびトレーニング手順となり
さて、先ほどの図について具体的に考えてみましょう。
求める長さは弧DE5つ分の長さとなりますが、
知識を使うという姿勢で観察していると、
今回は3辺の長さが等しくなるため、
ちょうど、
ここで、正五角形の1つの外角の大きさは360÷5=
1つの内角の大きさは180−72=108より、108度です。
さあ、ここまで来ればあと一歩です。
角ABDの大きさは、角ABC-角DBC=108-60=
よって角DBEの大きさは、角ABE-角ABD=60-48=
最後に解答は、
6 × 2 × 3.14 × × 5 = 6.28
より、6.28cmとなります。
または、12×5=60より、
もとになる正多角形の角の個数が変わっても使用する知識は同じで
目指せ、図形マスター!
それでは、またお会いしましょう!