メルフのものづくり-ダンボール作用点

カッティングプロッターを駆使して作るパッケージやダンボール製品の新商品開発プロセス、日々の記録です。

ダンボール作用点 <3月11日地震の時東京にいました>

2011-03-13 20:35:44 | Weblog
実は、3月11日東京に出張していました。


地震直後の写真です。


二子玉川の高島屋SCの全景です。ここの最上階9階にいました。エレベータのちょうど前のベンチに座っていました


レストランの前にあった植木用のスタンドも倒れています。ちらっと見ただけですが、レストランの中はぐちゃぐちゃでした。


私の寝床です。もちろん毛布も枕もありません。ダウンジャケットを着ていてよかったです。

二子玉川の高島屋SC9階の休憩用ベンチに座っている時にグラグラするのが分かったのですが、最初は厨房の何か(冷蔵庫とか)が震えているのかと思ったのですが、だんだん揺れが大きくなり外に吊るしている植木が大きくスイングするようになりました。なかなか揺れは止まらず、しかもだんだん激しくなっていくのです。

不覚にも、揺れる床に立とうとする時に筋肉痛になってしまいました。肉離れ?それぐらい激しい揺れということです。もっと運動せえよという声が聞こえそうですが。

9階は全面ガラス張り(実際はガラスではないでしょうが)で、そのガラスが割れたり、床が抜けてしまうんじゃないかという恐怖感がすごく怖かったです。もしそうなっていたら、おそらく最悪のことになっていたでしょう。実は阪神大震災は神戸で被災したのですが、それよりも今回の方が怖かったです。

しばらくして揺れも収まったので、従業員さんたちがお客さんを非常階段に階段に誘導していたので、それに従って階下に降りました。特に皆さん慌てる様子もなかったです。

外に出ると、雨が降ってきました。日帰り出張できた私は、行くあてもないのです。電車さえ動いてくれれば、藤沢市に嫁さんの実家に行けると思っていたのですが、それはかないそうにありません。

さて、どうしたものか?

渋谷を目指して歩き出しました。二子玉川がどこらへんなのか?どこに行けばいいのか?分からない中で、標識で目に入った渋谷に行けば何とかなるんじゃないかという直感でした。8Kmということは2時間で行ける。

同時に食料確保に動きました。見つけた(なかなか見つからない!)コンビニで、おにぎり、チョコ、のど飴、バナナ3本!、携帯充電用電池、ウエットティッシュを買いました。我ながらなかなかい買い物だったと思うのですが。

それでてくてく歩きました。渋谷を目指して。渋谷に行けば、カプセルホテルに泊まろう、と甘いことを考えていました。結局二子玉川から三軒茶屋まで歩きました。実に2時間以上歩きっぱなしでした。それでも渋谷には行けませんでした。

夜7時頃になって暗く寒くなってきたので、三軒茶屋のキャロットタワーに戻りました。というのは二子玉川に行く前にここに寄っていたのでした。寄っていてよかった。ここの2階で多くの方が避難していたので、私も加わり買っていたおにぎりなどを食べました。1階の店舗が11時まで営業して暖房も入っていましたし、トイレもありました。ここを知らなかったら、どうなってたかと考えるだに恐ろしい。

実はその前にホテルを取ってもらおうとJTBに入ったのですが、残念ながらどこも満室でした。

キャロットタワーでご飯を食べた8時以後はすることもなく、座る、寝る、ぼーっとする、もの思いに耽る、携帯でweb、メール確認をする、ぐらいしかすることがありませんでした。ちょっと仕事のラフスケッチをしたりしましたが。

深夜の2時頃に、退屈ということもあり外に出てみたのですが、あまりに寒さに退散してしまい、明るくなるまで待機しようと思ってしまいました。地理に疎いので、下手に動くのはやめた方がいいという確信もありました。webで「どこどこが避難所です」と言ってくれますが、地理が分からないと行くに行けないです。

気持ちが高ぶってなかなか寝れなかったのですが、明け方数時間眠りました。朝4時過ぎに携帯のwebで電車が動いていることを知り、急いで駅に向かいました。通常の始発以前の時間でしたが、電車がやってきました。乗り継ぎをして、東京駅に向かいました。

東京駅では大勢の切符を買う人の列にひるんだのですが、少し離れた別の窓口(自動販売機)ではすっと買えました。やはり指定席で帰りたいと思い、1時間先の新幹線を予約しました。新幹線の中では、やはりあまり眠れなかったです。雪の白い富士山が美しかった。

無事大阪に帰ることが出来ました。大阪の電車内で新聞に載っていた被害地の写真で、初めてその被害の大きさと実態を知ったのでした。助かってよかったです。この生を有意義にすることをしていこうと決めました。

ありがとうございました。

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 芳川紙業株式会社 企画開発 須川栄司

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