こんなに美人で優しいお姉ちゃんたちだったら、
姉妹っていうのに憧れちゃうなあ。
海街diary
本当に素晴らしい作品でした。
4人のいい雰囲気が画面から溢れていて、
食べ物は美味しそうで、人々は温かくて。
是枝監督ってすごいんだなと改めて思いましたm(_ _)m
(「空気人形」や「そして父になる」も好きです。
映画館で観たかったなと惜しんだくらい。)
キャラクターも音楽もカット割りもくどくないんですよね。
微笑ましい四姉妹の、四季にわたる、まさにダイアリー。
いつまでも観ていたい四姉妹でした。
(あじさいも桜も見事)
私はきょうだいがいないから、
必ずしも「そうそう!」って共感できる部分はなかったけれども、
それでもなぜか親しみを持てました。
とっても愛おしい登場人物たちでした。
ちょろちょろっと出てくるリリー・フランキーさんやキムラ緑子さん、
加瀬亮くん、堤真一さんもよかった!
まさみちゃんの台詞がいちいち可笑しくて(笑)
みんなもだいぶ笑ってました。(劇場はほぼ満席!)
カマドウマも、お酒関連も、新しく買ったスーツも全部面白かった。
まさみちゃんとすずちゃんが特に役にぴったりで
とってもよかったです◎
けっこう、「死」がひとつのテーマではあると思うんですけど。
その人と行った場所とか、そこで見た景色とか、
話した言葉とか口癖とか、
その人の匂いがする洋服とか、作ってくれたお料理の味とか。
やっぱり五感を駆使するものは一生忘れないんだろうな~と思う。
で、自分にとってそういうものがあるのっていいなと思う。
「おばあちゃんの匂いだ~」とか「あのお店のあの味」とか。
記憶し続けること、受け継ぐこと―。
「その人がどんな人であったか」って、
今年観た「悼む人」でも何度も台詞に出てきたけれど。
自分が誰かを想うときそうありたいし、
自分も誰かにとってそうでありたいと思いました。
いやあ・・・深いっす。
で、四女のすずちゃん。
彼女がね、15歳(16だっけ?)にして
なかなか過酷な人生を歩んでるのよ。
鎌倉に来てもやっぱりどこか肩に力が入ってたり、
ふとした時にこっそり溜め息をついたり。
そりゃそうだろうとも思う。事情が事情なだけに、
お姉ちゃんたちもすずちゃんも、気を遣い合ってしまって。
もちろんお姉ちゃん方は寄り添ってくれてるけど。
すずちゃんがおとなしくて頑張り屋さんっていうのが
これまでのいろんなシーンで重々伝わってるから、
最後はるかちゃんとの、丘の上で海を見渡しながら
「すずはここに居ていいんだよ」って
抱きしめられるシーンは涙なしでは観れなかったですね
すずちゃん(←ここは役名じゃなくて本人)がまた上手いのよ
いい声といい表情をしていて。
「学校のカイダン」のときはイマイチかなって思ってたけど
(同時期にはゼクシィのCMもやってて、
事務所はこの子をどの方向で売りたいんだろうって疑問だったし)
あの時の印象は吹っ飛び、かわいいし上手だし、
これからもっと仕事が舞い込むだろうなと思いました。
先々週、新宿スワンが今年観た中で
一番パンチがあって面白かったと書いたけれど、
海街も、また違う部門で、私の中で今年ナンバー1です
観終ったら、梅酒・しらす・あじフライ
そしてちくわ入りカレーを食べたくなること間違いなし