隅田川つれづれ

隅田川沿いで働き、暮らしてます。
ちょっと味のある暮らしが気に入ってます。
そんな毎日をすこ~しおすそわけ。

いつかは大島紬

2007-03-23 01:17:09 | 奄美
最後の夕食はホテルのレストランで。
食事をしながらふと気が付いた。
「そういえばこのホテルにある『大島紬美術館』見てないね」

館内に美術館、道路を挟んで向かいには『大島紬資料館』もあります。どうも同じ経営者の施設のようです。
フロントに尋ねると「いつでもご案内します」という答え。最後の夜ですから、チャンスは今しかありません。案内をお願いすると、スタッフの女性が鍵を持って出てきて2Fの美術館へ一緒に来てくれました。

中を見たい、という人がいた時にわざわざ鍵を開けて見せるのだそう。
考えたら大島紬自体が高価な着物なので、美術館と言えどもご自由にどうぞ、とはいかないんですね。

鍵を開けていただくと、そこは大広間のようになっていて、畳敷き。履物を脱いであがると入り口近くには天皇陛下に献上した柄を同じものや、非常に緻密な柄の希少な着物が並んでいます。広間の奥には田中一村の絵の柄の紬も掛かっていました。スタッフの女性は丁寧に端から少しずつ説明してくださいます。
私たち2人はいちいち感心して「へぇ~」「なるほど」「すごいですね」を連発。
糸を染めてから織り、ぴったりと柄が出るのですから、その緻密さ、精巧さたるや驚くべき技巧です。そしてその工程を多くの熟練の技が支えているそうな。
そのどれか1つでも不完全だったなら、まともな着物には仕上がらないのです。また、独特の「泥染め」も奄美大島の土だからこそ出る色なのだと聞き、また「へぇ~~~。」
ああ、あと2日あるなら泥染めの体験とかやってみてもよかった。次回チャレンジか。

一通りの説明を聞いた後、「よろしかったら当ててみます?」とお姉さん。
もちろん!
古典的な茶泥と黒い紬。これ、反物なんですけど、まるで着付けてもらったみたいでしょう?手馴れた様子できれいに着せてもらいました。あわてて部屋から一眼レフを持ってきて撮影・笑。
主人の方もすっかり大島紬の魅力に取り付かれ
「いいね!大島紬」
と男物をあててもらって、こちらも撮影。男物は柄や色にバリエーションが少なくつまらないけれど、年齢を問わず着られる着物ですね。なかなか似合います。
「浅草だったらお正月以外にも着るチャンスありそう」
なんてすっかりその気です。
一応値段も聞いてみたりして・・・。
ふ~~ん、2人分なら軽自動車1台分くらいの値段で仕立ててもらえそう。それも奄美で頼めば、の話。これが東京に行ったらそうは行かない。「第一、これだけの数が無いので選べないですね」とはお姉さんの弁。たしかに。

次にくる時は大島紬を買うつもりで来る?

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