隅田川つれづれ

隅田川沿いで働き、暮らしてます。
ちょっと味のある暮らしが気に入ってます。
そんな毎日をすこ~しおすそわけ。

湯湾岳 には気をつけろ

2007-03-23 00:19:03 | 奄美
マテリヤの滝から、さて、どうしよう?
先に進むか、戻って名瀬の市内観光するか。

ここで私がガイドブックで見たのが「湯湾岳の展望の美しさ」についての記述。
湯湾岳というのはマテリヤの滝からさらにすすむこと10数キロ。林道を行くので少し時間がかかりそうです。主人は手前のフォレストポリスで野鳥観察して帰ろう、と言いますが、野鳥観察は前日5時間も満喫したし、この日も滝周辺で双眼鏡を片手にウロウロしましたから、正直「もう充分でしょう?」という気持ち。

空はやや雲が多かったけれど晴れ間が見えていましたので、眺めの良い所からいい写真でも撮りたい、と思った私は少々無理を言って湯湾岳へ行きたいと主張したのでした。

主人も折れ、狭い林道をずんずん進んで湯湾岳を目指しました。

ぐるぐる・・・ぐるぐる・・・・林道はどこまでも続きます。
やがて唐突に二股の分かれ道が現れ
←「宇検村・湯湾岳展望」「大和村・湯湾岳」→
という道標が立っていました。
「ん?」
と思ったものの「大和村の湯湾岳」と思っていますので右へ。
ココが運命の分かれ道だったのか。

やがて両側の木が無くなりぽっかりと空が見える場所へ。小さな駐車場です。
「湯湾岳山道」
え、山道?まだ登るの?しかも車を降りて。なんだか結構な急勾配のようだけど。
しかし、ここまで来たのですから行かないわけにはいきません。カメラもしっかり持って息を切らせながら登ります。きちんと整備された階段ですが、とにかく登る。おまけに周りは木に囲まれており見晴らしはよくありません。
「きっと1番てっぺんまで行けばキレイなんだ」
と思いながら一生懸命登ります。

「・・・え?こ・・こ?」

絶句。
20m四方程度の広場に小さな社が2つ。
広場の隅に丸太作りの櫓が立っています。どうやらここが「てっぺん」。
ガク~~~ッ
この時になって気づいたのです。私が本来目指したのは「湯湾岳展望公園」。
で、ここは「湯湾岳山頂」。
周囲は林に囲まれ、高さ5mほどのその櫓に登れば周囲を見渡せますよ、ということらしい。ここで私は主人に詫びます。高い所の苦手な彼は、櫓には登れません。
高い所が平気な私でさえ、この櫓は少々恐かった。階段なんてものは付いておらず、ハシゴのようになっている丸太に足をかけ、しっかりと掴み1つずつ上がっていったのです。

上がってまたガックリ。この時周囲はすっかり雲に覆われ、麓や遠くの山々は霞んでしまっていたのです。
「晴れていたならきっとあそこは海。」
と思しきあたりも、この時は真っ白、雲と海の境目が全くわかりません。


これでやめておけばよいものを、櫓から下りた私は広場の片隅に
「←山頂」
という看板を見つけてしまいました。
「山頂?もしかしたら今度こそ、もう少し見晴らしのよい場所?せめて櫓に登らなくても周囲が見える場所だったら・・・」
と淡い期待を胸に主人と2人行って見ることに。
しかしどう見ても道は悪くなり、進むにつれ「よせばよかった」という後悔が支配的に。


「ええええ~~~~?(泣)」

脱力。
少しだけ木を切った5m四方程度の空間。
そこには湯湾岳山頂を示す『三角点』がポツンとあったのでした。
トホホ

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